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規範意識の希薄さと職業倫理なき拝金主義に彩られた国

人々よ。

中国社会を彩る規範意識の希薄さと、職業倫理なき拝金主義に彩られた中国には今後、日本とはまったく異なるタイプの「資本主義」が出現することになるだろう。

一口に資本主義と言ってもタイプがあり、ライン型資本主義(旧日本型など)企業経営の重点が長期視点(安定発展重視)、企業は誰のものかが利害関係者全体のものと捉えるなど、ネオアメリカン型(市場原理主義)企業経営の重点が短期的視点(利益重視)、企業は誰のものかは株主のものなど。

さて、そこで中国。

職業倫理に関しても働くことを自己目的化しておらず、短期的に儲けることを主眼としている傾向が強い。

こうした結果、人的ネットワークを利用した不正な利益追求が横行するタイプの資本主義をヘデラ型資本主義と呼ぶ。

物づくりの日本も、ライブドア、村上ファンドの一件からこちら、M&A始め、拝金主義に傾倒し始めている。

人口13億の中国がまとまって、独裁一党が崩壊し、完全なネオアメリカ型資本主義になったとしたら、日本の立ち位置は世界から完全なその他になってしまうのか...

経済用語が殆どでてこないので、とても読みやすい一冊でした。

文化大革命について学ばないといかんな。

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