親ガチャは甘え！
嘆いていないで生まれた環境を受け入れ、そこから自分に出来ることをやって成長すればいいじゃないか？
って意見を目にしました。

まぁ他責してないで自責で考えろってことだと思います。
配られたカードを最大限に生かす方法を考え人生を切り開いていく！
確かに正論ですが、自責思考が行き過ぎると中世みたいに身分の固定化に繋がるのでは？と危惧しています。
今日は、そんな親ガチャについて語ってみたいと思います(・∀・)

この問題を複雑にしているのは、親ガチャでSSRに当たったとしても相応の努力をしている点です。

・首都圏で生まれ
・勉強に理解のある両親
・勉強に投資できるだけの財力
が揃っていても、小学校からSAPIXなどの塾に通って同じ環境のエリート達と中学受験・大学受験でしのぎを削る(;・∀・)

親ガチャに恵まれたからと言って中世の貴族のように生まれながらに付与されるものではなく、受験や就活などの競争によって手に入れる。
親も相応の投資をしているし、本人も努力をしているので手に入れた成果は当然と考えるのも無理もありません。

逆に親ガチャでいわゆるハズレを引いてしまった場合
・勉強に理解のない両親
・下手すれば虐待・ネグレクト
・勉強に投資する財力なし
・下手すれば高校進学も危うい
などそもそも競争にも参加出来ない状態です。

奨学金があるじゃないか？
って意見ももちろんあると思います。
文系・理系、国立・私立等の条件によって借入額は変動しますが
仮に400万円としましょう(・∀・)

400万円借りても昭和期のように大学を出れば上場企業の正社員に高確率でなれるのであれば、奨学金を借りても返済の目途も付いて安心して受験にチャレンジ出来ると思います。

しかし、当たり前ですが大学を出たからといって上場企業の正社員になれるわけでもなく、下手すれば就活失敗のリスクもあります。
そうなると残るのは400万円の借金のみ(;´Д｀)
国立の医学部に現役で受かるような上澄みでないと、奨学金を借りるリスクがどんどん上がっていると思います。

就活に失敗して非正規になった場合、昇給は一定程度で頭打ち、ボーナスも怪しいそんな不安定な就労環境になります。
普段の生活でも大変なのに、奨学金の返済までのしかかってくると非正規から抜け出す機会もなくなります。
氷河期世代以降こうした悲劇を目にすることも多くなったと思います。

そんなリスクを負うなら高卒で働くって選択は堅実だと思います。
ある意味配られたカードで最善の選択をしたとも言えます。

ただし、学歴によって年収も付けるポジションも変わってきます。
配られたカードで最善の選択をした彼らに対して、努力不足だから今のポジション・待遇なんだと言えるでしょうか？
確かに受験エリートと比べて勉強はしていないと思いますし、受験のプレッシャーやストレスも喰らっていないと思います。

だからと言って親ガチャって言葉で他責するな！
自分の生れた家庭環境を嘆くな！
置かれた環境を受け入れろ！
という論調は危険な気がします。

努力してないんだから平民は平民、奴隷は奴隷
置かれた環境を受け入れて精一杯努力してね＾＾
って見方を変えると、そう見ることもできます。

また、祖父母や両親も自分と同じような環境であっても正社員になれて
真面目に働けば、家や車を買えて妻子を養えるだけの収入を得ることが出来る。
一方、自分は真面目に働いても収入は伸びずに上がるのは税金と物価だけ・・・
そんな上の世代をみるとガチャにも例えたくなります。

親ガチャなど自分の境遇を他責思考で自暴自棄になるのを何とか抑え込んでる中で、人や環境のせいにするな不満を受け入れて成長の機会とせよ！！
って言われてもそんな心の強い人ばかりではないと思います。
他責だと受けて、自責で必死に努力してやがて疲弊する・・・
そうした自責が行き過ぎて自●や精神疾患が多発しているのではないでしょうか？

昨今の親ガチャ論は、そんな資本格差や世代格差に対しての不満の表れなのでは？
と考えるのんのんでした(・∀・)