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トルコ、それともテュルキエ?

英国のBBCの英語ニュースを聞いていて気付いた。トルコの大統領選に関するニュースだったが、アナウンサーは同国の国名を “Turkey” と言っている。

別に驚くことではない。トルコはずっと昔から日本語で「トルコ」、英語では「Turkey」だったから。

気になったのは、しばらく前にトルコが国名表記を変更するというニュースを読んだ記憶がかすかにあったからだ。確かに、英語で ”turkey” は「七面鳥」だし、それに付随する語感もあまりいいものではないように思うので、表記を変えたいという気持ちはわかる。

早速ネットで調べてみる......あった。2022年にトルコ政府は、国名表記を「Turkey(ターキー)」から「Türkiye(テュルキエ)」に変更するよう国連に要請し、同年6月に国連がこれに同意したとある。

つまり国際的に、「トルコ」は「テュルキエ」に、「Turkey」は「Türkiye」に表記が変わった...はずだった。

でも日本語のニュースで「テュルキエ」と言っているのを聞いたことがないし、同じく英語でも、少なくとも自分の知っている範囲では、どこも「Turkey」と言っている。なぜだろう?

2022年には表記を変えることは決まったが、新しい国名の普及には時間がかかるということなのか?

同国の在日本大使館のホームページをチェックしてみた。「駐日トルコ共和国大使館(Turkish Embassy in Tokyo)」と書いてある。日本の外務省のホームページでも、やはり同国のことは「トルコ共和国(Republic of Turkey)」と表記している。

ますますわからなくなってきた。本当に変えるつもりなのかな?

ウクライナ侵攻時には「キエフ」は結構早く「キーウ」に変わったように思うが、トルコの方はそれほど急ぐ必要はないということなのか?それはそれで、なんとなく平和的で心地よく感じるのだが。

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