やらない、という勇気
この世の中にあるほとんどの事は等価交換です。それはお金だけではなく、時間や可能性などの目に見えない価値も含めての交換になっています。
そして、この交換は後からもう一回交換して元に戻せるタイプのものと、一回交換して手に入れるとよほどのことがない限りは元に戻せないタイプのものがあります。
たとえば、結婚は前者。離婚すれば元の状態に戻れます。
でも、出産と育児は後者。産まれてきた子供をなかったことにはできません。
また、元に戻せるけれど交換レートが跳ね上がるタイプのものもあります。
家の購入などがそうですね。多くの場合で買った瞬間から価値が下がり始め、たとえ数年しか住んでいなくても買った時の値段より大幅に売値は下がってしまう。
お店の場合もそうです。売上が伸びて来て大量出店をするのは勢いがあって楽ですが、その先で売上が下がった時にお店を閉店して適正規模に戻すのはものすごく大変。撤退戦はむずかしいのです。
結婚→離婚で元に戻しても、そのぶん進んだ時間は戻せません。時間が進むと価値が蓄積するものと、目減りするものがあります。状態は戻せても、減ったものは戻せません。
あえてやらない勇気
こうしたことを考えると、いろいろな事にチャレンジする精神はすばらしいのですが、「あえてやらない」という選択肢をとる勇気も必要なのかもしれないな、と最近は思います。
たとえば身近な例なら「毎日更新」とかね。先日も書いたけど、一見するとスタート時のコストが0円に見えるけど、1日30分でも年間実働で23日ぶんのコストをかける事になります。
それでもやるなら、それに見合ったリターン設計をするべきなんですよね。お金だけじゃなく、精神安全性とかストレス解消とかでも良いので。
コレをしたらソレは手に入るけどアレは失う、だからコレはしない。そういう選択肢を選ぶのも、実は大事なんじゃないでしょうか?
最高の資本は「時間」と「健康」
アラフォーに片足つっこんだ36歳になって思うのですが、最高の資本ってお金じゃなくて「時間」と「健康」なんじゃないかと感じています。
健康に生きてさえいればお金は稼げるし、稼ぐレートを上げるために勉強も訓練もできる。
時間があれば新しい事にも挑戦できるし、常に少しのバッファ=余裕を用意しておけば、何かのチャンスに飛びつくこともできる。
時間という意味では、自分自身に裁量権のある意思ある時間をいかに持てるかが重要です。意思なくダラダラすごすのは時間の浪費です。
僕はフリーランス7年目を迎えて、ようやく「仕事を断ってでも、余裕を確保しておくこと」の重要性を痛感しています。
「あえて、やらない」という勇気を持つ事は、人生の満足度を少しだけ、でも確実に上げてくれる秘訣です。
この積もり積もった書類の山もお盆中に断捨離せねば...と、そんなことを思うのでした。
やらないことを決めるの大事です。
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