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雑誌の最初のほうにある、コラムとエッセイのあいだのようなものを書いています。
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2016年3月の記事一覧

【毎週月曜日更新】「自分のだめなところ」は認めてしまって、自分にもできることをしよう。

初めましてのひととか会いたかったひとにお会いできたとき、いつも嫌になるのが自分の口ベタなところである。

どうしても言いたいことをうまく言えなかったり、とぼけたふりをしたりしてごまかしてしまう。

それでも、正直に「どう言えばいいのかわからないんです」と言えるようになってからは、言葉がかたちになるのを待ってくれたり、手伝ってくれたりするひとが、けっこういてくれることに気づいた。

「自分のだめだと

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【毎週月曜日更新】気になるブランドがあれば、展示会に行ってみよう。

ファッション業界では、だいたい実際にお店に商品として並ぶ半年前、10月に次の年の春夏もの、3月に秋冬ものを展示会やショーというかたちで発表されることが多いです。

仕入れを担当してる「バイヤー」という仕事のひとが、いろんな展示会をみて、半年後にお店にどういう商品をならべて、どういう提案をするのかを考えるのがこの時期です。

私もこの時期はお店で取り扱いたいと思ってるブランドや、お世話になっているブ

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【毎週月曜日更新】自分やひとの格好をコーディネートするときにまず考えたいこと。

服を売ることを仕事にしてるからか、友人からよく「買いものに付き合ってほしい」と言われることがあります。

もちろん私もひとに服を見立ててあげたりするが好きなので、よろこんで引き受けるのですが、そういうときは、買いものに行く前にさりげなくそのひとのいろんな「好き」を聞き出すようにしています。

映画でも本でも音楽でもなんでもいいのですが、できるだけ服じゃない話をします。

コーディネートに自信がなか

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【毎週月曜日更新】「ちがい」を見つけることができるから、ひとにやさしくなれる。

生物学の考えかたのひとつに「環世界」というのがあります。

ユクスウェルというひとが最初に言ったらしいのですが、おおざっぱに言ってしまうと、

《それぞれの生きものが「世界」というものを認識するとき、生きものによってその認識のしかたがそれぞれある。》

という話です。

つまり、ひとや犬、猫、ノミのような小さな生きものからクジラやゾウまで、それぞれの「認識」で世界は存在していて、そこでそれぞれ

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