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日々を送る(日記38)

この前のスーパームーンの日、夜中にぱちりと目が覚めた。


夜中に起きることは最近珍しくて、おやどうしたんだろうと不思議に思うと、窓の外には、まんまるのお月様がいた。


お月様はさんさんと輝いて、月の光が、すぅっと部屋の中に伸びていた。


そうだ、今日はスーパームーンだったと思い出して、しばしお月様をながめた。


お月様をみつめているあいだ、じんわりと嬉しくなってきて、いいものをみたなあ、きれいだなあと、しみじみ思った。


夜中に起きるといえば、突然怖くなって目が覚めて、叫んだり、動悸がしたりということが当たり前だったから、夜中に起きたのに、こわいきもちが1ミリもなくて、ただじんわりと、きれいだなあ、きれいだなあと、お月様をながめていられる自分が、とてもうれしかった。


暑くてまだお散歩は再開していないけれど、お外にも出られるようになった。


同居人氏2と連れ立って、夕方にコンビニに行くと、暑さの影にしっかりと秋が居て、嬉しくなった。


コンビニで、アイスやら、カフェラテやらを買い込んで、ちびちび飲みながら、歩いた。


帰る途中で、蝉が道端にひっくり返っていて、このままだと轢かれちゃう、と同居人氏2が言って、落ちていた小枝に、蝉を掴まらせてあげた。


そのまま小枝ごと、公園のブロックのうえにおいて、あとちょっとがんばるんだよ、と声をかけて、その場を離れた。


昨日は同居人氏1と一緒に、Netflixの、韓国ドラマを、集中して観た。


1話目、2話目は、なんとなく掴みどころがなくて、ぼんやり2人とも観ていたのだけれど、3話目から、ぐんと面白くなって、結局、6話目まで一気に観てしまった。


調子が悪かった8月は、本を読むことも、動画を観ることも、お外に出ることも、なんにもなんにもできなかったから、同居人氏1と一緒に、同居人氏2と一緒に、ひとつずつ、できることが増えていって、ありがたいし、嬉しい。


今日も、朝からちゃんと元気で、食器を洗って、朝ごはんをつくって、3人で食べて、洗濯物を干して、少し眠って、同居人氏2と一緒に、買い物に行ってきた。


桃が4個で498円で、これは買いだね、と2人で言い合って、わくわくと買った。


帰ってきて、同居人氏2が桃を食べると、これは当たりだよ、おいしいから食べてみて!と、にわかに騒ぎ出して、どれどれ、と食べてみた同居人氏1も、おいしい!と大喜びだった。


おいしいくだものは、トカゲちゃんにもあげる決まりがあるので、同居人氏1がいそいそと、トカゲちゃんたちにも桃をあげた。


トカゲちゃんたちはみんな大喜びで、桃をぱくぱく食べた。


こうして、「普通の毎日」が、送れるようになってきた。
毎日毎日、苦しくないことが、とっても嬉しい。
明日が来ることが、悲しくないことが、とっても嬉しい。
じっ、と過ごすしかなかった8月にも、たぶん、必要性があったんだと思う。


こうやって、日々を送ってゆく。
もうすぐ秋がやってくる。
3人で、秋をむかえられる。
かみさま、ありがとうございます。

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