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深みにあるものをすくい上げることば

はじめまして。ofumisoです。

今日はわたしがこのnoteを始めるに至った
経緯をお話ししたいと思います。

わたしは幼い頃から本が好きでした。
特に、空想のお話が。

紙のインクの重なりの中に
こんなにもわくわくするような世界が
詰まっているなんて!

まさに今机の上にある
この閉じた本の中に
わたしの知らない世界が広がっているなんて!

そんなことを考えるだけで
大人になった今でもわくわくします。

そんなわたしは、文章を書くことに
強い憧れがありました。

自分で空想の物語を書こうとして
小さなメモ書きに
書き溜めていたこともありました。

でも、書こうと思うと
うまく書けないのです。

こんな言い回しは
気取っていると笑われるだろうか。
こんな構成は退屈だと思われるだろうか。
この表現は薄っぺらすぎるだろうか。

誰かに読んでもらう予定もないのに
そんなことを考えて筆が進みませんでした。

あぁ、わたしには文章力も創造力もないな
と落ち込んだものでした。

そんなわたしは大学に進学し
児童文学を研究することとなりました。

大好きな児童文学について
あれやこれやと考えを巡らせるのは
わたしにとってとても素敵で
幸せな時間でした。

卒業論文はわたしの大好きな作品を
テーマに執筆しました。

誰かに自分の書いた文章を読んでもらうのは
小っ恥ずかしい気もしましたが
周りの人たちは皆、
分析についての感想や意見を述べてくれ
熱い議論を交わすこともできました。

そんな中で、わたしが言われて
強く心に響いたことばがあります。

あなたの文章には、深みにあるものをすくい上げる力がありますね

そう言ってくれたのは、わたしが最も慕い、
憧れを抱き続けているゼミの教授でした。

自分には文章力がないと思い込んでいたわたしには、あまりにも思いがけない
うれしい言葉でした。

それからわたしは
「深みにあるものをすくい上げる」こと
について考えるようになりました。

それは暗闇の中にあるものを
ぼんやりと照らすような

物陰に隠れた何かに
こっちにおいでと囁くような

普段は見過ごしてしまうようなことに
意識を向けてみるような

そんなことだとわたしは思います。

だから、そういうことばを
どこかに書き記したい。

という思いを抱きつつも
どうすれば良いのかわからず時は過ぎ
その思いも薄れつつあった頃

ひょんなことからnoteというものを知り
始める決心をしました。(ありがとう)

誰かが見てくれても
見てくれなくてもいいし

興味を持ってくれても
退屈だと思ってくれてもいい。

いつまで続くかもわからない。
でも、

ただわたしはわたしの思うように

深みにあるものをすくい上げては
そっと置いておきたいのです。

ひっそりとそこにあるnoteを目指して
気ままに、のんびり
続けていけたらいいなと思います。

どうぞよろしくお願いします。

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