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【目印を見つけるノート】980. カッコ悪いっていうのはカッコよくなるために必要

剪定をしました。
したほうが植栽のようです。

思えば秋バラは夏の旅行の頃からずっと咲いてくれていたのでした。
1年、お疲れさまでした。
ありがとう。

きのう12月8日はいろいろあると、さきのnoteに書きましたけれど、Jim Morrisonさんのお誕生日でもあります。彼がフロントマンだったThe Doorsも含めて、これまで何度か書いたような気がします。
コッポラ監督の話とか、詩の朗読とかきれいな曲とか高校の後輩とか松村さんとか……記憶にあるだけでもけっこう書いています。

一度、この曲の弾き方を教わったことがあったのです。ずいぶん前ですけれど。
The Doors『Roadhouse Blues』

思い出すなあ。
なかなかリズムに乗れなくて。
教えてくれたのはベーシストの方でした。バンドをやってみようかという感じで新宿の喫茶店で延々話したのでした。コーヒーをおかわりしつつ3時間ぐらい? あんなに人と音楽の話をしたのは初めてでした。言うこと聞くこといちいち合う感じで。
その方はインディーズで人気のあったバンドに在籍されていたようでしたが、解散してしまって自由人とのことでした。
音楽の話だけではなくて、例えば女性はなかなかまともに前に出られないんじゃないのかとか、そのようなことも言いました。特に外国には活躍している人はたくさんいましたので、私の視野が狭かったかもしれません。今はそんなことありませんものね。

そのときに、その方は言いました。
「女性にできることって、まだまだたくさんあると思うんだけどな」

かなりダイレクトにきたひとことでした。

後日スタジオに入って練習したのが、『Roadhouse Blues』でした。ドラムの人がいなかったので、ただリフレインを合わせるだけになりましたが、私はあたふたしてカッコ悪かったなと思います。
その方は名言連発でした。
「カッコ悪いって、カッコよくなるために必要なんじゃない」

この曲を歌っていたJim Morrisonさんはカッコいい、というかワイルドな姿とステージングで女性にたいへん人気があったようです。動画でも、「きゃ、触っちゃった🎵」という風情の方が見られます。いや、いきなり触られて喜ぶ人がいるのでしょうか。相手を人間でなく、銅像だと思っているのでしょうか。アイドルというのは偶像という意味ですが、まさにその状態です。

もし彼が目の前にいたら、ランボー(詩人)やブレヒトの話がしたいです。エリオットとかも読んでいたはずです。『The End』の詩を見ているとそう感じます。もちろんパメラさん(彼女)もいっしょにね。
いきなり触ろうとは思わない。
彼は人間ですから。
それはもう、できないことですので、
いつかパリのペール・ラシューズ墓地に行って、お墓の前でランボーの詩を読んでみたいです。
フランス語で?
Bien sûr !

私は通してまんまというか、カッコ悪い人のままでしょう。
ただ、周囲にカッコいいというハンコを押されたばっかりに、音楽や表現ではなく見てくれしか見てもらえなくなるなら、それは悲しい。まんまる太って、ヒゲを生やしていくJim Morrisonさんを見ていると、「俺はカッコよくなんかないんだよ、ただの酔っぱらいだ」と言っているようにも思えます。

私のバンド活動は事情により途中で終わってしまったのですが、『Roadhouse Blues』を聴くとそのようなことをもろもろ思い出します。

あるいは、自分のすべきことをひたむきにする姿が本当に「カッコいい」のかもしれません。少なくとも私はそのように見ています。

それでは、お読み下さってありがとうございます。

尾方佐羽

追伸 Stonesをそろそろ出すべきでしょうか。

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