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【目印を見つけるノート】71. カメラの記憶とカメラ雑誌

きのうは救急車の音が4回聞こえました。

⚫カメラは使っていました

もう数々ご覧いただいておりますように、私がこちらに載せている写真はまあ素人タッチもいいところで、宣材に使えるようなものではないです。
それでも日々、Androidスマホのカメラonlyで元気に撮っています。てへっ、って……前は仕事でニコンのFE2を使っていたのですけれど、とんだ名折れかな。

えっ、その時も下手だったって?
ダメ、それ以上はシーッ。
「秘すれば花」といいます。

今日から短編小説は5日連続で同じタイトルになりますが、主人公はカメラ雑誌の編集職の「ひかりちゃん」になります。

Noterさんにはカメラに詳しい方がたくさんいらっしゃいますので、このお話だけ前振りをします。

このカメラ雑誌にはモデルがあります。1990年代の『日本カメラ』さんを想像しています。
当時、私の関わっていた雑誌で写真コンテストをやっていたのですが、審査を『日本カメラ』の野崎社長(当時)にお願いしていました。それで『日本カメラ』社さんに何度かお伺いしたのです。いい感じの社屋でした。
そのときのイメージを参考に、21世紀に置き換えて書きました。

⚫ちょっと突っ走ります

その頃は私も今よりずっとカメラにはまっていましたので、とても楽しかったです。やっぱり仕事柄、「マニュアルじゃないと」という気持ちもありました。

俳優の川谷拓三さん(故人)の取材に伺ったとき、ミノルタα(オートですね)を持っていきました。そうしたら、川谷さんが、「何のカメラ使ってるの?見せてもらってもいいですか」とおっしゃいました。
「え、えーと、オートなのですが……」と怖じ気づいて、お渡ししました。
川谷さんはカメラにそうっと触りながら、
「間違いがなくていいですよね」と大人なお言葉、一気に気が楽になりました。

川谷さんはカメラが大好きな方なんだとひしひしと感じました。お詳しいのにひけらかすことがまったくなくて、本当に素敵です。

確かにオートは瞬発性が求められる場ではたいへん心強いです。他の報道陣でワンサワンサしている中で、身体をねじ曲げてでも撮らなければいけないときに、絞りいくつのシャッター速度いくつとはやりずらいです。キャパではないですが、ピンぼけ必至。
あ、たまに他社さんの脚立にちゃっかり乗ってしまったりして……K社さんの脚立には何度か……すいません。

撮るだけではなく、見るのはもっと好きでした。今もです。伊藤俊治さんやスーザン・ソンタグさんの本を舐めるように読みましたし、秋山庄太郎さん、エリオット・アーウィットさんにはじかにサインをいただきました。ブラッサイさんの写真集に訳者の方のサインをもらうという変形技もありました。

それって、ただのミーハーやわぁ。
失礼しました。
でも、その名残りか、いまだに絞ったモノクロの写真が好きです。

⚫本筋に戻ります

なぜ、他で出している短編小説をここに持ってくることにしたかというと、ひとつの理由は『アサヒカメラ』さんの休刊のニュースを見たからです。

https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/1256119.html

私もカメラを使う仕事から離れて長いですし、近年は買ってもいませんでしたので偉そうですね。でも、カメラ雑誌はもともと少なくて、『アサヒカメラ』と『日本カメラ』が二大横綱でしたのに、休刊されてしまうのはやはり残念です。決して昔がよかったということではないのですが、うーん、うまく言えないのですが、
さびしい。

なので、そんな香りがちょっと残っているかもしれない?今日から5日間のお話を出してみようと思いました。

『カメラカメラカメラ』というお話です。もちろんフィクションです。これからお出しします。
よろしければぜひ、ご覧くださいませ。

⚫お籠りクラフトとばら

黒いパールの2連のネックレスです。これはつなげたり、外したりして組み直した、いわゆるリメイクです。

あとはイヤリング。ひとつは、白(ハウライト)と紺(チェコビーズ)の組み合わせです。

もうひとつは、樹のモチーフを緑のトンボ玉とネフライトでつないだものです。最近は天然石を一部使うのにはまっています。

ばらはどれぐらい水をあげたらいいのでしょう。
けさはパスします。

それではまた、ごひいきに。

おがたさわ
(尾方佐羽)

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