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【目印を見つけるノート】355. さわ的社会科見学(4)ー何とかここにたどりつきました😊

子の卒業というのは、
「親という役目からの卒業がもうじきやってくる」
というイントロでもあります。
お世話とかそのような意味で。

社会科見学の4回目です。

さて、この記事はSDGs(持続可能な開発目標「Sustainable Development Goals」)の17の目標の中で、環境の項目を意識して書いています。

せっかくですので、SDGsのことを簡潔に説明されているサイトを今いちど。
https://imacocollabo.or.jp/about-sdgs/

具体的には3月17~19日に開催された『NEW環境展』、『地球温暖化防止展』を拝見して、一般人として感じたことを書いています。
本日がその最終回です。


🌍古くて新しいエネルギー

こちらの項目全体に関わるのは、「大地」です。なので、地球のアイコンなのです。

まずはとっかかりとして、地面を掘る機械を。地面担といえば、やはり掘削機です。縦にも横にも大地を掘っていく、トンネルも井戸も温泉も♨️
温泉を掘り出すのに1,000m掘ったという話もよく聞きます。都内の温泉施設でもそのようなところがあるのではないでしょうか。

東亜利根ボーリングのブースを覗いてきました。展示されていたのは小型の掘削機です。軽量で、パーツを替えればより深いところまで掘り進めます。フォークリフトとまでは言いませんが、こんなに小型ならば操作もしやすいし、地質調査など「調べる」目的に大活躍するのではないでしょうか。

さて、ものすごく単純にいえば、
温泉は火山に近いとき、地表に吹き出していますが、掘れば出てくる場合も多いです。

地下地中には熱があります。
マントルとか地核の話を始めると長くなりますが、地球の芯はたいへんな高温で、内核は6000℃です。
人間が掘ることのできる深さではそこまで到達しませんが、この「潜在・密閉的に存在する」熱もいつか上手に利用できるようになるかもしれません。

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「地中熱」というものの利用が少しずつですが進んでいます。地下200mまでの地中にある熱のことをさします。
そして、
地中10m以深の地中温度は季節によらず一定しています。この安定した熱エネルギーを地中から取り出し、冷暖房や給湯、融雪に利用することができます。

これを「地中熱利用」といいます。

具体的にはヒートポンプシステム、空気循環、熱伝導、水循環、ヒートパイプなどの方法を使って熱を取り出します。

その一例、ヒートポンプシステム(クローズドループ方式)では地中に交換器を設置して、地上の水・不凍液をポンプで循環させて熱交換を行います。

(環境省『地中熱利用システム』より一部引用)

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地中熱は人が昔から利用していたものでもあります。寒い地方で農作物を冬の間、穴を掘って保管していたのはその例でしょう。
利用できる範囲は現状ですと住居、建物単位が中心です。
冷暖房に利用することで節電、二酸化炭素の排出削減につながりますし、冷房の排気によるヒートアイランド対策にもなります。

地中熱の利用については、現状で大規模な発電が可能であるというようなものではありません。
ただ、「土に依る」この古くて新しいエネルギーは、人が本来どのような規模で暮らしていくべきなのかと考えさせてくれるものでもあります。
活用方法が今後サステナブルに広がっていくことを期待しています。

引用したリーフレットは『地中熱利用促進協会』のブースでいただきました。


🥩🍞🌽
さて、ラストに自分に身近な機械を見つけましたので、その話を。

食べ物(生ごみ)の分解機です。
みかんやキャベツがぐるぐると回っているのを見ながらSINKPIA JAPANの担当の方とお話をしました。
この機械に食べ物と、秘密のあるものを入れて撹拌すると、何と24時間ですべて分解して、水しか出ないのだそうです。
コンポストという、堆肥にする機械は知っていますが、あれはEM菌というのを入れて、時間もだいぶかかっていました。1日で跡形もなく分解できるというのは本当に驚きでした。臭いもほとんど出ないそうです。
小規模(家庭用としても使える)のもので20kg、大きいものだと2000kgの食品残滓を1日で処理できるそうです。

本当は食品残渣(残滓)が出ないのが理想です。

ただ、出てしまうのが現実です。
だとすれば、埋め立てる、焼却する以外の処理方法があることが二酸化炭素の排出を減らすのに有効であることは間違いありません。
実際この機械は食品を扱う企業に多く導入されているとのことです。

なすのへた、じゃがいもの皮、魚の骨、ブロッコリーの筋が硬い茎の部分……日々家庭で調理する中でも、どうしても廃棄する部分は出てきます。
そのような最低限の滓でも集めればたいへんな量になります。

このような機械がスタンダードになれば、企業でも家庭でもごみとして出る量は目に見えて減るだろうと思いました。

お話してくださった方が名刺をくださったのですが、あ、社長さまでした👀‼️
一般人とはじめにお伝えしましたのに、わざわざご丁寧にありがとうございました。

他のブースでもそのような、小学生の見学のごとく素直でぶしつけな感じ😢で行ってしまったかもしれません。

どちらのブースでも、自分の会社の製品を熱意を持って素人にも分かりやすく説明いただきました。そのことにもたいへん感動いたしました。

SDGsの高い目標を達成するのに、ハイテク技術も確かに大切です。でも、技術を使ってもの(機械)を創るのは「人」
なのですね。環境以外のテーマにおいても、「人」ということが最も重要であることを思います。
そのことを強く感じられる機会でした。
本当にありがとうございます。


⚫しめくくる

はじめての場所でしたし、知ることもたくさんあって、とても楽しかったです。それと、私は機械音痴なのに機械が動いているのを見るのが大好きなようです。
🏗️🏭
その意味でも本当に社会科見学でした。

▲いただいたパンフレット(一部)

大前提として、私は詳しくはない、「ひょいと訪れた」人です。小学生だった頃に公害について少し学び、大学生だった頃に環境問題のサブゼミのクラスを取っていたぐらいしか記憶がありません。

ただ、現実に環境に関わるプロダクト(製品)を目にするのでも新たな発見をたくさん得ることができました。
このような学び方もあるのだな、と思います。

私が今回伺ったのは経済の一端ですが、実際の「場」でもあります。本や資料をくくって参考に綴っていくのも有用な方法ですが、いろいろな「場」や「視点」に身を置くことで理解できることもあるように思います。

何かのテーマに興味を持ったとき、自分である程度の仮説を持って、実際の場で検証していく。哲学用語でいえば、プラグマティズムに近い感じになるのでしょうか。

完全に自給自足で、一人で生きていくならばこの方法は有効ではありません。

さて、
たまに「世の中にはネットの世界しかないのだろうか」と思うことがあります。とてもきれいで、おいしそうで、ある意味おしゃれで、よそいきで、流行の先端で、啓発にあふれているようです。

ただ、そこには何か大切なものが欠落しているように思えます。

それは本当なの?
それはリアルなの?
(同じような言葉ですが)

SDGsにしてもそうです。
この理念を現実にするには、途方もない人の工夫と地味な作業が必要だと思います。もちろん、時間もかかるでしょう。

環境の話に戻りますが、
私が子どもの頃、多摩川も荒川も隅田川も汚れた川でした。夏は臭くなって、とてもノスタルジックには語れません。それがいつの間にかきれいになって、魚が泳げるようになりました。

自然に回復したのではありません。

そのために長い間、下水や排水処理にいろいろ工夫を重ねてそうなったのです。

それに携わらなくても、知らなくても、いつか回復するのでしょうか。
そうかもしれませんが少なくとも興味を持つなら、「表面には出ない地道な部分についても少しは知っておきたいな」と個人として思います。

その積み重ねがなければ、前進することはないでしょうから。

ということで、さわ的社会科見学はこの辺りでお開きにいたします。

ご清聴?ありがとうございます。
それではまた、ごひいきに。

尾方佐羽

追伸 また新たな展示会の招待券をいただきましたが、これは素人はバツとありますので、嬉しいような悲しいような😅

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