見出し画像

乳がんゆるゆる日記 退院までの…。



入院中の夜というのは
なんとも言えん
沈んだ気持ちになる。


朝とかはね

比較的前向きな気持ちに
なりやすいんよね。
今日は
いっちょ
一階のコンビニまで
いったろとかね。



なにしろ
夕方6時には
晩御飯が配膳され

もっさもっさと
ベッドの上でいただく。


どんなにゆっくり噛んでも

20分か。


お盆を返しにいって
歯を磨く。



入院中
「歯を磨く」

というのが
思いのほか
楽しい作業だった。

「歯を磨く」という
目的のある作業ね。



入院中は
本読みまくったろ

思ってたのだが


こちらも思いのほか
気持ちが
緊張してたのだろう

全く
文章を読むことに
没頭できなかった。


仕方なく
途中から
キンドルに入ってる

マンガ
「キングダム」を
読み返すって方法に切り替え。



マンガとは

ある程度集中できない状態でも
脳みそが
引き込まれやすい
素晴らしいアイテムやなぁ!
と改めて思った。


キングダムには
救われた。



とはいえ
なんぼ
面白いキングダムも

「歯を磨く」という
目的のある作業には
叶わない。


人間は
目的のある作業

目的を達成する
作業?
仕事?小さくても。

あとメリハリやな。がないと

キツイ生き物なんやなって
つくづく思った。



もちろん

治療が目的なんやけどもさ。



くっきり
輪郭のある行動は

ご飯食べる
寝る
以上!みたいな。


することがない
ツラさ。

感情が
ヌッツォリと
だんだん
固まっていく感じだ。



朝「note書く」
て目的のある
これにも
心の安定効果あり。



掃除も
料理もせんでええ!
天国やん!?


入院前は
思ったものだ。


〇〇やらなあかんと思う
日常は


動きたくねー
働きたくねー

めんどくさいの
一点ばりやのに。


つくづく
ないとわかる
日常のなにげないリズムの
ありがたさ。





「歯を磨く」
という小さな目的のある行動が
意外と良かったてとこから


そうそう
夜の嫌さ。

晩御飯後

もう
病棟は
お眠りモード


夕方7時やで?


そこから
消灯22時まで 
長い長い。

まさに
することないw

デイルームで
あおやんに電話するが
せいぜい20分。


消灯が
せまりくるまでの無為の時間。

今日も眠れなかったらどうしようとか。

不眠恐怖症の私。
全然くつろげんのよ…




そんなんで

私は
入院中

明るい時間は
なんとか
楽しみとか嬉しみを
見つけることに
頑張れたけど


とにかく
あの夜の雰囲気が!!!

嫌過ぎて
怖いくらいだった。




入院生活
九日目。


先生の診察時

「もうちょっとで
 ドレーン抜けるねぇ

 もし抜けたら
 早くて明日?
 それはちょっと早いかな

 でも
 まぁ
 明後日には抜けて
 抜けたら
 その日の退院ですからね」


わお!!!!!

明後日退院???


てことは
もう二晩だけ我慢したら!!!

金曜日
退院やぁーーーーー


そう思うと

ああ
明日の晩

最後の晩やなぁ  

と思ったら
グッと感慨深く
感動の夜になるのではないか


俄然
目の前がパァーーっと明るくなった。




さて次の日。

先生の診察再び


「ああ ちょーーっと
 廃液の量まだ多いねぇ」


ここで
ドレーンやら
廃液の軽い説明


手術あと
右胸に
2本のクダ
ドレーンがニョッキリ入っていた


そのクダが
先日も書いたように

オベント箱みたいなんに繋がってる


そこから
手術あとの血液や

再建のための
風船を
異物として排除しようとする
体液が出るそうで


その廃液
(嫌な表現ですねw)が

30CC以下になったら!!!!

ドレーン抜けて
即退院という運びなのだ。



先生
「ウーーン 昨日
 明日?退院ていうたけど

 今40CCくらいやからなぁ・・・

 明日 これより減らなんだら
 ちょっと抜けないよね・・




 明日金曜日か。
 明日無理ってなると
 土日挟むから

 退院は

 月曜日になります」




・・・・・・!!!!!!



月曜日になりますと聞いて
みなさん


「げ、月曜日・・・・・」

叫んで
絶句。。

その後

ううっっっ!!!て

泣いたのです・・・・・・・


お恥ずかしーーーーーーーーーー


54歳のおばぁが!!!!w w w

前回 
全然涙がでず

まるちゃんのシャンプーによって
ツツーーって涙が

って
ええ話みたいに書いた途端やで・・・・・。


これはあなた

同室の3人
(病室で
 先生の回診やから)


筒抜けやし

一斉に
タタタと
ラインし始めたんではないかと思う


「あの最初から入ってたおばあ
 退院伸びたいうて
 泣いてはったw w」てな!



だけどさぁ


嫌でしゃーない夜

あと一晩の我慢やって思って
頑張ってたのに


月曜日て三日伸びるんやで。

そんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ涙

そりゃ泣くでしょ??


心がポッキリ折れた音
聞こえたわっっ!!!!!


私のむせび泣きに
鼻白んだ先生

慰めるように

「でもね

 明日30CCやったら いけますからね!」


そこから
私は
ありったけの念を
自分の右胸に
一晩送り続けた。


「なぁ・・。
 がんを切っただけでも
 大変やったのに

 そこから
 風船入れてもて
 ごめんやでぇ😭


 ほんま
 右胸の細胞のみんな!
 頑張ってくれて
 ありがとうーーー😢

 だけど
 もう液を出さんでええからな
 どうぞ 退院させてな」



自分のお乳に
細胞に
語リかける


これ、
ほんまのほんまの
心からの気持ちであった。



その語りかけ
念が通じたのか・・・・・


次の日
見事!!!

排出した液は30CCピッタリで


晴れて
ドレーン抜けて
即日退院!

という運びとなったのである。。。。。




ばんざーーい!!!!!


退院やーーーーー!!


そりゃあ嬉しかった


のだが!!


ドレーン抜きでのアクシデント
からの

退院後の苦しみ


てのが
待ち受けていたのであった。。。。。


なかなか
スイスイとは
進まれへんねぇ。


とは言え


家で書いてます。


退院のご報告
遅くなりまして
すいません。

ご心配をありがとうございます🙇‍♀️🙇‍♀️


もっと
退院できたーーー!
家サイコーーー!的な

ハッピーに
書きたかったのですが💦💦


退院してしばらく
キツくて
書く気力もなかったんです…。


でもね

退院できただけでも
めちゃくちゃ!!!
めちゃくちゃ
ありがたい!!!!!!

ジワジワ
家に帰ってきた喜び
キテマス。


本当に
ゆるゆる
前進しております😭

#乳がんゆるゆる日記
#入院
#退院
#乳がん




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?