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打たれ弱い私が韓国で生きるために

私は弱い。気持ちも不安定で、風が吹けばどこかへ飛ばされてしまう。もちろんグジグジ悩むし、逃げ出すし、すぐ諦める。どうせうまくいくわけないと自己否定をし、失敗した!と声に出すことで『ほらね、やっぱり私にはできない』と自分に言い聞かせている。

夫は私とは正反対の性格で、向上心があって前向きで、自信を持っている。そんな夫にどうしたらそうなれるの?と聞いたことがある。

dubuはよく失敗したって言って諦めるけど、人生には失敗なんて一つもないよ。何かうまくできないことがあってもそれは失敗じゃない。次はどうしたら良くなるか考えればいいし、こんなこともあるか!って楽に考えればいい。

例えば料理がおいしくできなかった時、うまく行くまでやりたいと思ったら毎日同じ料理を作ってよ。私はdubuがうまくなりたいと思ってやるなら喜んで毎日食べるよ。

そうやって成功体験を増やしていったら、『私ならやれる!』って思えるようになる。もしできなくても大丈夫。自分には合わないんだと思って他のことをしてみてもいいし。

人間関係だって、10人のうち5人くらいに好きとまでいかなくてもまぁ普通だなと思われたらそれでいいじゃん。少なくとも半分は私の敵ではないんだから。私のことを嫌いな人がいたら、私のどこが嫌いなんだろうって考えて、その部分に気を付けて他の人と会えばいい。

誰かと自分を比べて羨ましく思えることもあるけど、私はそこで落ち込んだりしない。私もそこに行けばいいから。

dubuはもっと楽に考えたらいいよ。自分に優しくなれれば、他の人にも優しくなれる。誰かがうまくできないことがあっても、大丈夫だよ!って言ってあげられるようになるから。

dubuは失敗しないよ。これから失敗することはない。私がいつもそばで助けてあげる。


話していくなかで、昔は私と同じように失敗したと思ってやる気をなくしていたこと、そこから自分の力で抜け出して今の考え方になったことを教えてくれた。

自分の弱さを認めて乗り越えてきた強さがあるからこんなにたくましくて優しいんだと思った。まだまだ私の知らないところがあって、こんなに好きなのにもっと好きになる。人としての魅力にあふれる夫に圧倒され、私はただ見つめることしかできなかった。

ここでまたいつものように、こんなすごい考え方をする人がどうして私なんかと結婚したんだろうと思ってしまいそうになるけど、そんな素敵な人に愛されてる私にもきっと良いところがあって、夫の力になっているのだと思い直した。

今日も愛おしそうに私を見ながら『dubuは愛されてるよ。私だけじゃなくて、dubuの周りにいる全員から愛されてるんだよ』と教えてくれる。

そんな夫の言動ひとつひとつが私の力となり、なんだか自信が出てきてもう少し自分を好きになれた気がした。

韓国では強くないと生きられない、負けてしまうと思って苦しかった。周りが全員敵に見えて、自分を守るために閉じこもっていたけど、何事も失敗にはならないというマインドが私には必要だったんだ。そう思えたら積極的になれるし、間違えても恥ずかしくない。

弱さを見せながら生きられるのってありがたい環境だよな。自分の弱さを受け止めきれず逃げ出したくなることもあるけど、この幸せに責任を持とう。





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