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ベルリンのインテリアデザイナーがつくった部屋に住んだら、そこは疲れづらいホームオフィスだった

昨今、リモートワークの人が増えたと思う。
私はフリーランスになってから5年(!)、ほとんどを自宅で仕事をしている。

2月末に島根県大田市に引っ越しが決まって、今からどんな部屋のレイアウトにしようかワクワクしているところ。(その前に荷造りという地獄が待っていることは置いておいて…)

ベルリンに住んでいたとき、ベルリンのインテリアデザイナーがデザインした部屋に3ヶ月ほど住んでいた期間があった。
彼はベルリンの住宅のほか、エルサレムなど、数々の部屋のインテリアデザインを担当していたとのこと。

実際に住んでみると、インテリアデザイナーならではの工夫が垣間見れたので、今回忘れないようにまとめてみようと思う。

ベルリンのインテリアデザイナーがつくったホームオフィスを観察してみた

1.まず高い天井を用意する

と、言うのは半分冗談で、半分冗談ではない。いきなり構造というどうにもできない事から書くが、これが結構重要だった。
ベルリンの古いアパートの部屋は、とにかく天井が高い。

何か新しいアイデアを考えたいときは、天井の高い場所がいいと何かの本に書いてあった気がするが、開放感のある空間の効果もあり、考えごとが捗った記憶がある。
この説は強ち間違いでもないのかもしれない。

2.目線の先に広い空間がある

デスクに座ると見える風景

やっと実践できそうなトピック。
机を壁にくっつけて仕事している人多いのではないだろうか?
何を隠そう私もその1人だった。
言い訳させてもらうと、部屋を最大限大きく使うには、壁を机くっつけた方が広く使えるじゃないか…という考え。

ただ壁と向き合って仕事していると、アイデアの広がりが感じづらかったり、すぐ煮詰まったり…
そんな時、トイレなど少し立って廊下を歩いたりすると、パッとアイデア浮かんできたり、そんな経験が私にはあった。

当ベルリンの部屋は、広い部屋の半分のスペースに大きな机と椅子が置いてあった。
日中、その机の壁側の椅子に座り、もう半分の広いスペースを眺めながら仕事すると……ストレスフリーで捗るのである。

ただ椅子の向きを壁側にするだけで、こんな隠れた効果があっただなんて驚きだった。

3.目線の先に、窓が見えるように椅子を配置

天気や時間がわかるだけでもうれしい

先ほどの机の壁側に置いてある椅子に座ると、ちょうど目線の先に窓がある形になる。
普段座った目線の先に何があるかなど気にしたことがなかったんだが、
ここで仕事をすると「目線の先」がいかに重要だかわかった。

遠くを見ると、視力が良くなるって言われていると思う。
私自身目が良くなった気はしない(現在裸眼で0.1くらい)ので、その話の効果はよくわからないのだが、
遠くを見ることの効果として、目の疲れづらさはあると思う!

デスクワーカーは、近いパソコンを凝視しがち。
だいたい夕方のドッと疲れる感じは、目の疲れからくる肩こりが原因だと思う。
現代人にとって目の疲れは最大の天敵なのである。

しかし、集中してパソコンを見たら、ふっと窓の外を見て空を眺めるようにすると、目の凝りみたいなのが和らぐ(ような気がする)。

さらに、窓は毎日違う顔を見せてくれる額縁みたいなものだな、と感じる。
「今は昼なのか、夜なのか」
「雨なのか、晴れなのか」
「季節はなんなのか」

飽きずに見れるのも窓が良いと思うポイントだ。

4.目線の先にグリーンがある

ミドリーズ

こちらも目線シリーズ。
椅子に座ると目線の先に、窓と観葉植物が置いてある棚があるのが特徴的だった。
仕事で集中して疲れた時、数十秒の間緑をみるととても癒され、疲れが残りにくいような?

5.ダイニングテーブルと仕事用デスクは兼用

ダイニング兼仕事用デスク

書斎を持つことは理想だが、そこまで広い空間や部屋数を確保するのは至難の業。
家族と暮らしていたら尚更。
であれば、食事の時につかうダイニングテーブルと仕事用のデスクを兼用するのが、机の数を増やさなくて良くて合理的。

ダイニングテーブルと仕事テーブルを兼用することのメリットの一つとして、荷物が片付くがある。
私は基本だらしのない人間なので、片付ける必要のない場所は、物を置きっぱなしにする習性がある。
この兼用テーブルは食事をする時にも使うので、必然的にものを片付けないといけない状況に追い込むことができ、自然と机の上が片付く合理的システムだと言える。

元々の性格はなかなか変えられない、環境で変えるしかできないと思っているので、物を置きっぱなしにしてしまう人は是非試してほしい。

6.テーブルは住んでいる人の2倍以上の大きさ

2人でも余裕がある

当ベルリンの部屋で驚いたのが、ダイニングテーブルの大きさ。
おそらく2名ほどで済むことを想定された部屋なのに、6人が座れそうな2m以上あるダイニングテーブルがリビングに鎮座していた。

一番初めに部屋に入った時の印象は「テーブル、デカッ!」だったのだが、使ってみるとこのテーブル本当に心地よい。
仕事をするとき、私はガジェット多めなのだが、全部置けるのがうれしかった。
そして、資料も無造作に広げ放題である。

パートナーと2名テーブルにいても程よい距離が保てるので、気にならない。
友人を呼んでホームパーティーも悠々できるし、ちょっとデカめのボードゲームする時も物の置き場に困らない。

住んでいる人数以上のちょっと大きめのテーブル、本当におすすめ。

7.仕事スペースと、リラックスするスペースは別ける、そして、両方つくる

奥の人は仕事してる風で、Youtube見てると思う

ヨーロッパでairbnbなどたくさん宿泊した中で、部屋の構成で特徴的だったのが「ダイニング」と「リビング」スペースがきっちり分かれて存在していること。
これは空間として、壁などの区切りがなくても、物の配置で2つのスペースを作っている。

「ダイニング」は上記の項目でも買いた通り、食事(&仕事)をする目的で、椅子と机が置いてある。
一方、「リビング」はくつろいだり、団欒を目的として、ソファ+ラグ+テレビやオーディオ機器+間接照明などがセットになっているケースが多かった。

当ベルリンの部屋も20畳ほどの広い部屋に、壁などの仕切りはつくらず、家具の配置で「ダイニング兼仕事スペース」と「リビング」のスペースがつくられていた。

これが本当に最高で、仕事して疲れてきたら、ソファに寝転んでのんびりして、また復活したら、仕事をする、と言ったようなエンドレスで仕事ができてしまう仕組みになっていた。おそろしい。

仕事の効率を上げるには、集中する+休むの両方が必要で、その両方が両立した部屋をつくることが大切だと感じた

今回気づいたこと

ちなみに当ベルリンの部屋はリビング、寝室、キッチン、バスルームという間取り。
私とパートナーは、両方在宅ワークで同室での仕事が苦手なため、パートナーは寝室のデスクで、私はリビングのデスクで仕事をしていた。(仕事中誰かほかの人がいる気が散って集中できないめんどうな体質…笑)

当ベルリンの部屋で住んでみると、書斎といった専用スペースがなくても、工夫次第で居住の中に快適な仕事スペースはつくれるのではないかと感じた。

仕事を自身がいい状態で進められるような工夫は、間取りの変更以外にも、机と椅子の配置だったり、家具で解決できそうだった。

◎ 疲れづらいホームオフィスポイント

1.まず高い天井を用意する
2.目線の先に広い空間がある
3.目線の先に、窓が見えるように椅子を配置
4.目線の先にグリーンがある
5.ダイニングテーブルと仕事用テーブルは兼用
6.テーブルは住んでいる人の2倍以上の大きさ
7.仕事スペースと、リラックスするスペースは別ける、そして、両方つくる

ホームオフィスをお家につくっている方の参考になれたらうれしい!

このお部屋の全容はYoutubeで公開中!

https://www.youtube.com/watch?v=B9QZxnry8kc&t=129s


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