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海外アートニュース(2024年1月1日ー15日)

フィリップス社は2023年、オークションで8億4,070万ドル(約1,217億7,000万円)を売り上げたと発表。これは前年の売上額の10億ドル強(約1,448億4,000万円)から15%減少となる。-ARTnews


2024年にパブリックドメインになる芸術的な逸品を紹介。アメリカは著作権の有効期限が世界で最も長く厳しいことで知られているが、今年は1928年に公開された作品がパブリックドメインに加わる。その中にはミッキーマウスをはじめ、エドワード・ホッパーの作品や、ルネ・マグリットの*”The Empty Mask”*、M.C. エッシャーの”*Tower of Babel”、*アンリ・マティスのインク画などが含まれる。他の国では、ピカビアとピカソの作品がパブリックドメインになるところもある。-artnet


アート業界関係者が予想する2024年とは:ヴェネツィア・ビエンナーレがこの春再び開催され、エンデヴァー所有のフリーズとMCHグループ所有のアート・バーゼルというこの分野の2大巨頭がますます競い合い、アートフェアも各地で予定されている。一方、クリスティーズとサザビーズは2023年の売上高が10%以上落ち込み、フィリップスが厳しい財務状況に陥っていることによって、オークション会社の動向には注目が集まるだろう。-ARTnews


2023年にオークションで落札された最も高価な作品トップ10を紹介。 2021年、2022年にはトップ10の作品はすべて5000万ドル(約72億4,000万円)を超えていたが2023年は6作品と落ち着きを見せている。トップ10の合計額も2022年の11億ドル(約1,593億円)に対し2023年は6億6,000万ドル(約956億円)となっており、景気後退の影響は明らかだ。-ARTnews


2023年に世界トップ2のオークションハウス、クリスティーズとサザビーズが報告したオークションとプライベートセールの合計は142億ドル(約2兆567億8,000万円)となり、2022年の164億ドル(約2兆3,754億3,000万円)から13パーセント以上減少した。2022年以降景気低迷が続いており、アドバイザー、ギャラリスト、オークションハウスの専門家らは過去6か月間で販売が大幅に減速しているのを目の当たりにしている。-ARTnews


現在進行中のアクセント・ディライト・インターナショナル(ADI)対サザビーズの裁判で専門証人として呼ばれた元FBI捜査官ロバート・ウィットマンが「不誠実なアートエージェントによる詐欺の兆候」を見分ける方法を説明した。ウィットマンはFBI美術犯罪チームの創設者で、盗難作品の回収に長い歴史を持ち、世界中の法執行官や学生に美術関連の犯罪捜査に必要なスキルを教えてきた人物だ。-ARTnews


第二次世界大戦中にナチスによって略奪された印象派の画家カミーユ・ピサロの絵画の保管を巡ってユダヤ人収集家リリー・ノイバウアーの相続人が争っていた訴訟について、米国の控訴裁判所はカリフォルニア州の法律よりスペインの法律が適用されるべきであるとした上で、マドリッド美術館が保管できるとの判決を下した。この判決は、ナチスの美術品窃盗を中心とした米国で最も古い事件の一つをほぼ終結させることになる。-artnet


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