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No.617 小黒恵子氏の記事-37 (自然を愛する心 子どもに伝える)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今回は、遺贈された後の記事を紹介いたします。

自然を愛する心 子どもに伝える
   
一日に亡くなった詩人・童謡作家の小黒恵子さん=写真、川崎市提供=が生涯に発表した八百曲以上は、草花や動物、昆虫などと生きる喜びをテーマにした作品が多く、子どもたちの夢をはぐくんだ。本紙の取材にも「動物や植物の童謡を通じて子どもに自然を愛する気持ちを伝えたい」と語っていた。            (山本哲正)

詩人・童謡作家 故小黒恵子さん 川崎市長ら功績しのぶ
一九七三年に「ハダシとハダカ」で日本作詞大賞・童謡賞、八二年に「やあ、こんにちは」で赤い靴児童文化大賞、「飛べ、しま馬」「ライオンの子守唄」で日本童謡賞。地元・川崎市でも市文化賞を受賞。市文化財団理事や市公園緑地審議会委員などを務め、二〇〇四年には市歌の改訂に協力した。
九一年には、一八七九年(明治十二)年建築の高津区の自宅を改築して小黒恵子童謡記念館を開館した。全国初の童謡記念館で自身の作品集をはじめ、絵やブロンズ像、アンティークの大型オルゴールなどを展示した。
開館の相談を受けた市文化財団の北條秀衛理事長(六七)は「童謡、オルゴールが大好きで『集めたものを広く公開するのが私の仕事』と話していた。静かで優しく、しんの強い人だった。まど・みちおさんと続くように亡くなって本当に残念だ」。遺言で、記念館は市に活用してもらうことを希望したという。
親族の大竹弘司さん(八〇)によると、入所した老人ホームで歌を歌う人がいると、一生懸命聞いて一緒に口ずさむなどして楽しんでいたが、一カ月弱前に誤嚥ごえん性肺炎で体調を崩したという。
福田紀彦市長は「功績をしのび、心からご冥福をお祈りします」とコメントを出した。

東京新聞 平成26年(2014年)4月4日

現在は、川崎市に遺贈され、リニューアルしてオープンしています。色々とイベントも行っていますので、当館ホームページでご確認ください。

  最後までお読みいただき、ありがとうございました。
  次回も、2014年に新聞に掲載された記事を、ご紹介します。(S)

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