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詩のご紹介257 遠いあじさい(小黒恵子作)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今日は、小黒恵子の詩による歌曲集「うぬぼれ鏡」の中から、第4作目の「遠いあじさい」(中田一次作曲)をご紹介します。

 この歌曲集は、詩と音楽の会の「新しい日本の歌」で演奏された中から、9曲を選びました。これ等はNHKラジオの、新春番組にて放送されました。
 うたにはそれぞれの、その時どきの背景にある思い出があります。今あらためて遠い日を、なつかしく振りかえっています。
   寒椿の美しい季節に。
                          小黒恵子
遠いあじさい
小黒恵子作詞/中田一次作曲

六月の雨は うす紫
うす紫の花は あじさい
あじさいの花言葉は 心変わり

信じることは
悲しみを呼ぶことなのでしょうか
でも 信じることは幸せでした

一つの傘に より添って歩いた
あじさいのゆれる 雨の歩道

「君によく似た 女の子がいいな
ママになってくれる?」

歳月(とき)は流れ 季節はめぐって
遠いあの日と同じように
あじさいが 雨に咲いています

六月の雨は うす紫
うす紫の花は あじさい
あじさいの花言葉は 心変わり

あの人は パパになったけれど
わたしは ママにならなかった
そんなものなんですね 人生なんて

 最後まで、お読みいただき、ありがとうございます。
 次回は、小黒恵子の詩による歌曲集「うぬぼれ鏡」 の中より「うぬぼれ鏡」をご紹介いたします。(S)

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