見出し画像

詩のご紹介258 うぬぼれ鏡(小黒恵子作)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今日は、小黒恵子の詩による歌曲集「うぬぼれ鏡」の中から、第5作目の「うぬぼれ鏡」(平井康三郎作曲)をご紹介します。

 この歌曲集は、詩と音楽の会の「新しい日本の歌」で演奏された中から、9曲を選びました。これ等はNHKラジオの、新春番組にて放送されました。
 うたにはそれぞれの、その時どきの背景にある思い出があります。今あらためて遠い日を、なつかしく振りかえっています。
   寒椿の美しい季節に。
                          小黒恵子
うぬぼれ鏡
小黒恵子作詞/平井康三郎作曲

まあ
今朝のわたし なんて美しいんでしょう
鏡をみつめて 微笑んで
花の香りの 化粧水
手のひらでたたく 心地よさ
気づかなかった ホクロでさえ
なぜかとっても チャーミング
うふっ!

ああ
今日のわたし なんて自惚なんでしょう
鏡をみつめて 踊ったり
午後のつどいの 粧いを
あれこれえらぶ 楽しさよ
子猫が照れて あくびをしてる
そうよかわいい ジェラシーよ
うふっ!

ああ
昔なじみの 鏡よ鏡
あんなにも 若く美しかった日々を
おぼえていてください

 最後まで、お読みいただき、ありがとうございます。
 次回は、小黒恵子の詩による歌曲集「うぬぼれ鏡」 の中より「多摩川幻想」をご紹介いたします。(S)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?