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詩のご紹介23 セイタカアワダチ草(小黒恵子作) ~ユトリロの絵のなかで

こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。
 今回の詩は、「セイタカアワダチ草」です。

「詩集:ユトリロの絵のなかで」については、下記をご覧ください。

 まずは「目」から。

セイタカアワダチ草
~ユトリロの絵のなかで 「かもめ」より~
小黒恵子作

女郎花に似た きいろい花は
セイタカアワダチ草

西ドイツの ホテルの
フロントの カウンターに
何気なく グラスに括けられて

日本では
異常繁殖して
公害植物--と言われ
一部の地方では
刈り取られているけど
黄色い穂波の美しい 帰化植物

わたしは ふと考えた
セイタカアワダチ草の根から
ガンの 特効薬が
竜舌蘭の テキーラ酒のように
しびれる お酒が
あるいは
手術用の 麻酔薬が
葉からは 煙草が
できるかもしれない--と

わたしは
科学者きどりで
セイタカアワダチ草の
いろんな用途の 可能性を
次々と 楽しんでいた

 次は「耳」からお聴きください。

 朗読:大森 寿枝
 最後までお読み、お聴きいただき、ありがとうございます。
 次回の詩は「瞳」~かもめ~です。(S)

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