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変革の邪魔をする7つの「チェンジモンスター」とは?

変革を推し進める中で急に姿を現し、妨害し、変革の担い手を挫折に追い込む「チェンジモンスター」。

人間的・感情的なものから変革を阻害する要因のことを言います。

具体的にどういうものでしょうか?


誰しも一度は遭遇したことがある「チェンジモンスター」


「チェンジモンスター」の概念を提唱したのは、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の経営コンサルタント、ジーニー・ダック氏です。

ダック氏は特に、日本の企業組織に潜む特有のモンスターを7つ挙げました。

「タコツボドン」は、自分の担当を超えた視野を持たず、よそ者を否定する怪物です。「うちの部署の仕事ではない!」「それはうちの部署の仕事なので口出ししないで!」など、他との繋がりを持とうとしないのが特徴です。

「ウチムキング」は、社内の評価を気にし、内向き志向になる怪物です。「社内の反応はとても良いです!」「このままいきましょう」と、社外に目を向けず(あるいは社内の一部しか見ず)、ゴマすり的に動くのが特徴です。

「カコボウレイ」は、過去の成功や伝統を手放せず、業績が悪くとも議論・決断できない怪物です。「我が社の祖業を廃業!?」「伝統は最後まで守る!」など、取り組むべき決断や行動ができないのが特徴です。

「ミザル・キカザル・イワザル」は、見ざる・聞かざる・言わざるの言葉の通り、改革の嵐が通り過ぎるのを待つ怪物です。「何かやっているようだが、無視しよう」「大人しくしていよう」など、何とかやり過ごそうとするのが特徴です。

「ノラクラ」は、あの手この手でのらりくらりしながら、変化から逃げる怪物です。「前例ってあるんですか?」「忙しくて今はできない」など、さまざまな言い訳を使ってくるのが特徴です。

「マンテン」は百点満点の状況が揃わないと何も動き出せない怪物です。「この部分のデータが足りないから、もう少し調べよう」「リスクを洗い出せていないから、前に進められない」など、全ての可能性とリスクをつぶしたがるのが特徴です。

「カイケツゼロ」は、課題を指摘したり、それが前に進まない理由を言ったりするのが得意なものの、解決策を一向に出せない怪物です。「それがうまくいかないのはですね・・・」など、言い訳の巧みさが特徴です。

こうしたチェンジモンスターは、大規模な変革を推進するときでなくとも、ふとした瞬間に現れるものです。皆さんも一度は遭遇したことがあるのではないでしょうか?


誰しもチェンジモンスターになる可能性がある!?


「チェンジモンスター」を扱う上で難しいのは、誰しもモンスターの要素を持っていることです。

変革を進める際、変革の対象となる人々の中には、自分の意見が正しいと確信し、自身の視点にこだわる人々も存在します。彼らは、変革に反対しているつもりはなく、ただ自分たちの観点から物事を見ているのです。こうした理由から、非常に優れたビジネスパーソンであっても、「チェンジモンスター」になり得るのです。

同時に、この考えは変革を主導する側にも当てはまります。変革の担い手も、自身の行動に大義を感じ、変革を進める立場であると意識がありますが、彼ら自身もモンスター的な一面を持っている可能性があるでしょう。変革する側、変革される側、というマインドではなく、全ての関係者が共に変革を推進していくというマインドを持つことが大切だと思います。

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