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赤川次郎さんの作品:私の心を打つポイント【読書週間】

10/27から11/23は読書週間なので、趣味の読書や好きな作家さんについて書いてみたい。

私の好きな作家は赤川次郎さん。最近は赤川ワールドにどっぷり浸かっている。彼の作品のどんな部分が、私の心を打つかをまとめてみた。

プロフィール

生年月日
1948年2月29日

代表作
『セーラー服と機関銃』
『三毛猫ホームズシリーズ』
『三姉妹探偵団』など

1976年から今も活動中。今まで書いた作品の数は、660冊(2019年調べ)

私の心を打つポイント

想像に限界がない

よくある展開でも、赤川さんは予想外の方へ行く。想像が自由なのにご都合主義にならず、読者を置いてけぼりにしないところがすごい。私は赤川さんの作品を読んで、読書と想像が楽しくなった。

おもしろいと思った物語。

『孤独な週末』(短編集)

『少女』が良かった。売春する女の子と出会った主人公。2人は体の関係を持たずに楽しいひとときを過ごしたことで、少女と主人公のその後が大きく変わる。

『尾行ゲーム』は設定が面白い!有給をとった主人公がすることは、街でランダムに1人を見つけて、その人を1日尾行するという遊び。彼はある日、殺人犯を尾行することになってしまった。

『滅びの庭』(短編集)

心理カウンセラーの主人公は、自分の担当する患者に箱庭療法をする。少女が作った家がまさかの主人公の家。彼女が箱庭内で人や家具の置き場を変えると、その通りのことが起きる。翻弄されていく主人公は最後…。

『1日だけの殺し屋』(短編集)

『闇の足音』が悲しかった。犯罪者と盲目の女性との恋。お互いがお互いを守ろうとした結果、悲しい結末になる。知らぬが仏なのか、知って受け入れる方がいいのか…を考えた。

どうすればこんな設定と物語が思いつくのだろうかと感心する。常に色んなことを空想しているのだろうか。売れるや媚びるを考えずに、自分が「おもしろそう」と思って書いている感じがする。

普遍的なところ

流行り言葉や物をあまり使わないから、その時代を生きていなかった私でもスラスラと読み進められる。出てくる物、男尊女卑の考えは古いと感じるけど、物語には古さを感じない。人の心の動きを中心に描いているから?文体も易しいから読みやすい。

  • 時代を感じる単語もある。アベック、スケバン、コールガールなど

  • この時代の30代が、今の60歳くらいに感じる。きっと今の60代は若々しい人が多そう

  • 当時、住所は誰でも気軽に調べられた。よく考えると怖い

女性が強いところ

昭和の男性作家が書いているのに、女性が強くてカッコいい。偏見でごめんなさい。世間の男性が作り上げた「女性はこうあるべき」みたいな考えは、作品に反映されているかもしれない。

それでも女性がはっきり「No」と言うし、堂々としている。男性に従っているように見えて女性の方が1枚上。芯の強い女性がたくさん登場するのが清々しい。女性に酷いことをする嫌な登場人物(男性)が、女性によって仕返しをされるとスカッとする。

赤川作品との初めての出会いは、『マリオネットの罠』だ。読んでいて翻弄された。

Kindle Unlimitedには赤川さんの作品がいっぱいあって、そこからハマっている。読んで損した作品が全くない。いつか彼の有名&代表作も読んでみたい。

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