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虐待を減らすために必要だと思うこと【個人的な理想論】

【注意】
私は専門的なことはわかりません。いち個人の小さな経験から理想論を書いているのを前提に、読んで下さると嬉しいです。

朝日ニュースで読んだ記事について考えた。

2021年度の国の統計によると、全国の児相の虐待相談対応件数は20万7660件。虐待を理由とした一時保護対応件数は2万7310件で、一時保護に至るのは約13%という計算。

(いちからわかる!)児童相談所の一時保護とは?:朝日新聞より

保護された半分の子が親元に帰るそうだ。そりゃあ、虐待や虐待死は減らないなと思った。

そして職員は不足しているとなると、保護側にすら余裕がない。職員の人は施設の中でも子供から目を離せず、外では助けたい子供を全て助けることができないのが現状なのではないだろうか。

虐待する親の中には、人当たりが良い人もいる。児相職員の前では反省したり、言い訳が上手だったりする。その中で職員さんが、「100%子どもが危険」なんて判断しにくい。

虐待を減らすために必要なことは、親子が他に頼れる場所があるのを示し、実感させてあげることだと思う。逃げる場所がある、「助けて」を言っていいと第三者が教えてあげる。それが、負のループを抜け出す一歩になるのではないかと思う(個人的な理想論に過ぎないが)。

子供を守る・保護するのはもちろんそうなのだが、子供を育てるのは大人たちだ。その大人たちをまず、どうにかサポートしないと虐待は減らないのではないだろうか。

子供を助けるのは、一時保護だけでは根本的な解決にはならないと思う。一時的にマシになるだけで、親と子供の窮屈な時間に戻ればまたネグレクトや暴力に走る。

血も涙もない親も一定数いるが、周りを頼れないあまりに子供に手をあげてしまう親もいると思う。親も子もお互いしかいない。「良い親、良い子供にならなきゃ」と思いすぎて、どんどん辛くなると思う。そんな場所で、親子の心が健康になるわけがない。

親が人と交流できる場所、育児の相談がしやすい場所へ一緒に行って孤立を防ぐ。子供は親のすることが暴力でも、愛情だと信じている。だから自分が虐待を受けていると自覚しにくい。周りが「こういうことがあったら『助けて』を言うこと。ここに電話すること。近くの人に電話を借りて逃げて」と具体的に教えてあげることで、被害を最小限にできるかもしれない。

児相の人たちはもしかしたらすでに実行済みかもしれないから、私が意見するのはお門違いかもしれない。

何度も保護される子供が親元に返されるのは、施設に余裕がないから、里親が不足しているのも理由なんだろう。

もしくは血が繋がってるから、いつか分かり合えるのを信じたいのかな。そんなことはごく稀。もし血の繋がりを大事にするなら親子のサポート、支援金、相談しやすい場所を作る、教える、地域で親子に寛大な姿勢を見せられるようにしないといけない気がするんだ。

加害者に立ち向かわなくていい。助けが必要な人をひとりひとりが見守り支え、それぞれができることをする。この小さな力が合わさると、希望が生まれると思う。

上に書いた考えは、虐待を受けていた私が、周りの大人にしてほしかったことでもある。


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