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【トレイル情報】クングスレーデン【スウェーデン】

スウェーデンロングトレイル、クングスレーデン。別名「王様の散歩道」と称されるこのトレイルは、北極圏のアビスコから南に400km続いている。特にアビスコーニッカルオクタ間はフェールラーベンクラシックでも有名である。

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2019年8月1日から8月7日まで、このトレイルをセクションハイクした。ニッカルオクタからアビスコまでの110km。氷河の浸食によってできたU字谷は平らで広大だ。アップダウンが少ないので、楽しく壮大な景色を見ながらハイキングができるのも魅力のひとつ。

クングスレーデンについて何を準備すべきか、アクセス等、情報をまとめてみました。


準備すべきこと

特にパーミット等は必要なし。ハイシーズンはバスや航空券、周辺の街の宿泊予約が必要

スウェーデンには自然享受権があり、国立公園以外はどこにテントを幕営してもよい。12-20km毎に山小屋もあり。山小屋は事前予約推奨。事前の山小屋の予約はこちら。



アクセス

トレイルヘッド(登山口)は2つ。北はアビスコステーション、南はニッカルオクタ。

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ABISKO TURISTSTATION
https://goo.gl/maps/NJQeoiGffDwi1Rh39

ニッカルオクタ(Nikkaluokta)
https://goo.gl/maps/M5rBprUycMxUWNdT7


どちらもキルナという街が拠点となる。アビスコステーションへはキルナから電車とバスでアクセス可能。
ニッカルオクタへはキルナから1日2本、バスが出ています。
https://nikkaluoktaexpressen.se/

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ストックホルムからキルナ

夜行列車または飛行機でアクセス。

夜行列車 スウェーデン国鉄のサイト(事前予約が望ましい。オンラインで予約可能) https://www.sj.se/en/home.html#/

飛行機はストックホルムーキルナ間で2社、SASとNorwegian が飛んでいます。

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街情報

クングスレーデンの拠点の街、キルナでほとんどのものが揃う。ガス缶はアウトドアショップで購入可能。スーパーでも大概のものが揃っていた。地図はキルナのアウトドアショップや山小屋でも購入可能。
キルナには安いホステルがひとつだけある。フェールラーベンクラシック前後は混雑するので予約必須。トレッキングに使わない荷物は1泊あたり5Kr(約600円)で預かってくれた。

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わたしが泊まったホステル。キッチンもあるので自炊ができる。追加料金で朝食もあり。



トレイル情報

Start-/Finish
Nikkalokta(ニッカルオクタ)/ Abisko(アビスコ)

どちらからでも可能。ニッカルオクタから北上では太陽を背に歩くことができ、日焼け対策になる。また進行方向の写真が順光で撮れる。アビスコから南下の場合、悪天候で停滞した際にアーレスヤーレからビスタス方面に抜ける道を通ることで、歩行距離が短くなる。

Distance / Course time
110km / 4-7日

Elevation
550m


トレッキングに適した季節

7-9月
雨が多いエリア。泥濘みが多く蚊も多い。ゲイターや長靴を履いているハイカーも多い。蚊除けのネットはテント設営時にあれば便利。2019年は晴れの日が多く、例年より泥濘みと蚊が少なかった。

また、緯度が高いため夏は日照時間が長い。歩こうと思えば明るいうちは歩けることから、ファストハイキングする人もいた。


食糧補給

主要な山小屋には売店がある。Nikkalokta, Kebnekaise, Salka, Alesjaure, Abiskojaure, Abisko等の売店で買える。缶詰めサラミ、オートミールやスナック等の菓子類、ガス缶など買える。

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Kebnekaiseの山小屋の売店では何でも揃う


※わたしはキルナの街で7日分の食料を買い、持ち歩いたので、山小屋の売店は利用しませんでした。山小屋に売店があることは、もしもの時の安心材料になります。以前書いた7日分のご飯がこちら。


価格目安

ストックホルムーキルナ往復航空券 2万円
キルナ空港からバス 110Kr(1300円)
食料・ガス 4000円くらい
地図 1000円
サウナ 600円(山小屋にあるサウナ使用料)
キャンプ場 6000 (国立公園内2泊分)
ホステル 2泊 約10000円(トレッキング前後に宿泊)
荷物預かり7日分 約4000円



終わりに

日本からは遠いですが、初めての海外トレッキングにオススメの場所です。高低差が少なく歩きやすいトレイルは、ここでしか見ることのできない壮大な世界が広がっています。このnoteが今後歩かれる方のお役に立てば幸いです。



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