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グリーフケア・母を亡くした43歳

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自分が大人だって、お母さんが後期高齢者だって、頭で「いつか人間は死ぬ」と知っていても、死別は心に大きく穴をあける。悲嘆は避けられない。その記録。
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記事一覧

空虚の春

私は一体、何をしてきたんだろう。 毎日のようにそんな言葉が浮かぶ。 自分が今まで自他に放…

絢@高知
12日前
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母亡き後の医者めぐり③左半身の感覚異常

3月から内科、眼科ときて、 脳神経科である。 今、最先端。もう医者めぐりはここまでにしたい…

絢@高知
2週間前
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母亡き後の医者めぐり②飛蚊症の悪化?

母を看取るために埼玉に戻っていたときから、自分の目の違和感があった。 夜見えにくい。 そ…

絢@高知
2週間前
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母亡き後の医者めぐり①過活動膀胱

3月に膀胱炎になった気がした。 気がした、というのは、病院に行かずに一回回復したからだっ…

絢@高知
2週間前
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SNSをやめる

下の子が生まれて2歳あたりで始めて7年目になったSNS(メタ系の)、どうやら向いていない。 辞…

絢@高知
1か月前
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さみしくないなんて嘘はつかない。選べない喪失が、予期せぬ喪失を呼び、そしてまた遠くない時期に自分で選んだ喪失が控えている。ゲシュタルト崩壊しそうな喪失の並び。この世はプラマイ、陰陽なので、喪失には獲得がセットなのだが、こうも喪失ラッシュだと獲得に気がいかない。エネルギーがいる。

絢@高知
1か月前
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夢の中でお母さんと大声でさけぶ。花を愛した母のいない春。

深い喪

身体がおかしい。 日常生活が最低限のことしかできない。 頭では働きたいのに、 身体の深い…

絢@高知
1か月前
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四十九日

色んな人が色んなことを言う。 死んだらすぐに魂は浄土や天国に行くとか、 死んでからもしば…

絢@高知
2か月前
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毎日お線香をあげてるけど、本当は、お母さんに仏花もお線香もあげたくないんだよ。それは、死んだ人にあげるものだから。心が死を受け入れるには時間がかかる。母の最期にお世話になったケアマネさんはご自分のお母さんを亡くして5年、やっと不意に泣くことがなくなったと言っていた。そんなペース。

絢@高知
2か月前
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ともに

年末に埼玉で 母の車を運転しながら、1人、おつかいから帰る途中、カーラジオから流れてきた…

絢@高知
3か月前
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明日は初めての月命日。お花を買って飾ろう。母の好きな花がお店に出てるだろうか。外では梅だけでなく菜の花も咲いてしまって、暦の感覚が狂う。春を喜ぶのを躊躇われる。

絢@高知
3か月前
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心が大怪我

元々泣き虫でいじけやすい。 姉妹で私だけいじけてる顔の写真がダントツに残っている。 形成…

絢@高知
3か月前
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小夜曲

母が亡くなったタイミングで出会ったミセスの新曲だけれども、 なんだかすごくしっくりきて、 自分で覚えて歌うことにした。 「ナハトムジーク」という名前の歌。 ドイツ語で、小夜曲、という意味らしい。 (モーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジークが有名だが、そっちは私の小学校の掃除の時間のバックミュージックになるくらい元気な曲だったのでまさか夜曲という意味とは思わなかった) 私は歌うことが好きだ。 人に聞かせるような歌い手ではないけど、 子どもの頃からずっと自分が歌