ママが与えてくれた夢のような僕の成長
僕は、遠くに海が見える丘の上の芝生が広い豪邸に生まれました。
掃除の行き届いたプールと常に整備された芝生のテニスコートもあります。
とんでもないお金持ちの娘であるママの一人息子でした。
父はすでに亡くなっていました。
交通事故だったそうです。
可哀想なパパ。
明るいママは、裕福なシングルマザー?と自分で口にするくらい生活には余裕があるようです。
僕自身、物心ついたころから思い出すのは、小学校の頃からいつもお人形遊びしていたことです。
なよなよしてると虐められ不登校になり、自宅に引きこもりがちになりました。
困ったママが探し出したのがフリースクール。
通い始めてから、ようやく気分が解放されました。
ママは、本当は働く必要が全然ありません。
なのに、ママのお仕事はファッションモデルです。
169cmもあります。
37才ですが、とてもきれいです。
家の中の家事は、ママと背格好の似た同い年くらいのお手伝いさん、潤さんが行います。
お掃除と夕食なども含め朝から夕食の用意まで働いています。
口の固さと誠実さ、家庭内のことを話さないという守秘義務?という条件だそうです。
すごい美人ですが、ママ以外と話をしたのを見たことがありません。
ちょっと固そうですが、笑うととっても素敵なおばさんです。
国際線の元キャビンアテンダントで、ママの昔からのお友達だそうです。
この家は部屋数が多いので住み込みをしてもらっています。
高いお給料をもらっているとも聞いています。
☆
僕がまだ中学2年生、14才になる4月だったと記憶しています。
160cmに満たないほとんど女性のような細身の身体でした。
ある日の夕方、母は春の装いに着飾ってどこかへお出かけする準備をしていました。
ママは僕を自分の部屋に呼んで、パソコンのデスクトップの真ん中にあるフォルダを指さしました。
「この中の写真は、以前みんな男の子だったのよ」。
と微笑みながら、
「真樹雄君、少しだけなら見てもいいわよ」
と言い残しながら出かけていきました。
僕は、ママが何を言っているのかよくわかりませんでした。
後から考えると、どうも半年ほど前から、部屋の中に隠しカメラがつけられていたようです。
僕が時々ママのクローゼットを覗いていたことや、
ママの下着やドレスを身につけたことが録画されていたのでしょう。
どこからともなく湧き出る気持ちから、そうせずにいられなかったのです。
だから、ママが出かけたあと、当然僕がフォルダを覗くのも予想できたのでしょう。
言い残したママの言葉を気にかけながら、自由に使っていいパソコンを立ち上げました。
フォルダの中には無数の写真ファイルがありました。
開けると目の覚めるような着飾った美女の写真がたくさんありました。
夢中になって次から次へと見入りました。
よく見ると少し変な感じがします。
なんと、「性転換の美女たち」と書いてありました。
頭の中が真っ白になり雷に打たれたような感覚に陥りました。
血液が逆流するとはこのことでした。
僕は、取り憑かれたようにあの写真の数々が頭に浮かび、数日間夢心地になっていました。
1週間後の夕方でした。
ベットで取り憑かれるように天井を見上げていた僕の部屋に、ママが突然入って来ました。
「真樹雄君、プレゼントあげる、きっと気に入るわよ。」
と言って大きな2つの包みを差し出しました。
「大丈夫、サイズはわかっているから。」
何事かと思い、包みを恐る恐る開けてみました。
中には、思いがけないような品々が入っていました。
アクセサリー、装着式人工乳房、ブラジャー、パンティー、コルセット、ヒップ・パッド、ハイヒール、ウィグなど。
すべて女性のものでした。
もうひとつの袋には、なんと純白のプリンセスドレス一式が入っていたのです。
ひと目でわかるような豪華なブランドの品々です。
胸が熱くなって動悸がします。
何がなんだかわからずオロオロとする僕の様子を見て喜ぶママ。
ママは、僕が何を欲しがっていたのか全て理解したのです。
僕は赤くなってママを直視できず下を向いてしまいました。
何故かとても悪いことをしたような気になりました。
「真樹ちゃん、着てみたいでしょ。」
「恥ずかしいことじゃないのよ。安心して。ママが着せてあげるわよ」
「さあ、着替える前に一緒にお風呂に入りましょう。」
といつものように何のためらいもなく言いました。
「実はね。ママは本当に欲しかったのは、男の子じゃなくてかわいい女の子だったのよ。」
ママの発した言葉に震えが止まりませんでした。
「僕も女の子になりたい。」
思わず口走った僕自身が信じられず、今にも天に登るような気持ちになりました。
「お風呂から上がったら完璧なお化粧もしてあげるわね。」
ママはすべてお見通しだったのです。
嬉しさで満たされていました。
湧き上がる興奮ともに下半身が熱くなっています。
バスルームでは泡だらけになりながら、全身をママの指先が動き回り、念入りにお尻の穴まで洗われました。
ママは、急に怖い顔をしながら言いました。
「真樹ちゃん、ママの言う事は、決して逆らっちゃダメ、いい子にするのよ。」
ママは、今まで知らなかった男女の性行為など、性に関係するいろいろなことを教えてくれました。
僕が男の子を好きだと思ったことなどありません。
ただ女性のようになりたい、きれいになりたいとこともよくわかっていたようです。
お風呂から上がり、バスローブのまま広いクローゼットのあるママの部屋の真中に立たされました。
ママは手際よく、人工乳房、ブラジャーを着け、コルセットの順番に僕に着けていきました。
コルセットを思い切り締められ、逆にヒップを大きくみせる女装用のパッド。
鏡に映るシルエットがまるでママのようです。
純白のプリンセスドレス。そして白い光沢のハイヒール。
大鏡に映った僕は、気持ちも少しずつお人形のように変化していきます。
入念にお化粧が施され、栗毛のウィグ、アクセサリー、シルクのロンググローブを着ければ、どこの誰かもわからぬ美少女。
信じられないほどの美しさです。
「このまま死んでもいいわ。」
思わず女性のような言い方を口走ってしまいました。
その一言もママは深く満足していたようでした。
その様子は、自動的に全ての方向から高性能のカメラと写真に収められました。
忘れられない記念日となりました。
「いいこと、男性ホルモンの分泌が強くなる前に、すぐ始めましょうね。」
「綺麗な女性になるためには、女性ホルモンのお注射とお薬がどうしても必要なのよ。」
「きちんと教育してあげるわ。」
と優しく強く諭されました。
「あなたは、這い回る芋虫から蛹へ変化するのよ。女性ホルモンのシャワーを浴びて。」
僕は、この永遠に続くような瞬間に浸りたいと思いました。
「でも、射精は決して許されないのよ。」
「いつかその日が来るまで、小さな男性用の貞操具を身につけるの。」
「どうしてもの時は、必ずママが解いてあげます。」
また、ママは女性と絶対に性交してはいけないと繰り返し言いました。
「真樹雄君は、女性と交わることは許されないのよ。」
「どうしても場合は、必ず1日前にママに伝えること。」
「今日から真樹子になるのよ。」
「でも大事な真樹雄君の精液を採取して冷凍保存しておくから。」
「真樹ちゃんが赤ちゃんの親になれるように。」
不思議な会話でした。
☆
ママの説明は詳しく、灯台に明かりが灯る気がしました。
導きの光は、尊く暖かい手が差し伸べられました。
優しく拒否できないママの「女性化」、「女体化」という言葉に、胸がキュンキュンします。
早速、部屋の模様替えもしました。
豪華なドレープのカーテンに取り替えられました。
シンプルでも優しいどう見ても女の子の部屋になりました。
クローゼットには、ママの選んだ普段着の洋服などが並んでいます。
整理ダンスには、かわいい女性下着。
申し訳程度に男ものが、別のケースに収まっています。
少しも迷いはありませんでした。
2週間後、ママと分泌科のクリニックへ行きました。
すでに用意されていた女性ホルモンの注射とタブレット服用を始めました。
お手伝いの潤さんには、ママから説明されており既に納得してもらっています。
ママと潤さんなので、少しも不安になることはありませんでした。
数週間後から胸に変化が現れました。
誰に知られることもなく、ひっそりとインターナショナルスクールを退学しました。
益々、自分だけの世界に入り込んでいました。
自分でも少しだけお化粧をしてみました。
ママは、今でも毎晩一緒にお風呂に入ります。
必ず、わたしの身体の隅々をチェックします。
「思い切って、そろそろきちんと邪魔な睾丸を取り除きましょう。」
身体にメスが入る不安はもちろんありました。
「女性ホルモンがもっと効くようになるわ。」
「綺麗な身体になれるのよ。」
ママの魅力的な言葉を聞くたびに、うっとりしてしまいます。
自分の身体の変化を思い浮かべることで、きっぱりと決断できました。
翌週、クリニックの女性の先生によって精巣の摘出が1時間ほどで済みました。
それ以来、肌が滑らかになり、体臭が女性のように変わっていきました。
少しずつの変化は、心にも現れてきました。
以前より力が入りづらくなり筋肉が少なくなった気がします。
身体も心も女性に近づいているのを自覚できます。
何よりの喜びです。
知らず知らずに女性の言い回しをしてしまいます。
これで、一生、声変わりすることはないでしょう。
低い声にならずに済むでしょう。
これで、僕はもはや「僕」ではないのです。
僕にサヨナラ。
気持ちでは、僕に決別できても、まだ家の外では男として振る舞わざる負えませんでした。
☆
3ヶ月ほどしてから、次のステップに移りましょう、とママが言いました。
「真の女性らしさを、きちんと身に付けるのです。」
ママは丁寧に厳しく女性らしい言葉の使い方と話し方を躾けてくれます。
わたしが従うべき新しい厳しい規則が決められました。
「自然に身体が覚えるまでの躾けですからね。」
基本的な所作の調教が毎日繰り返されました。
家の中では、24時間、完全女装をしなければなりません。
もちろん、下着、お洋服やドレス、頭の先から足の先まで全てです。
常にお化粧をし、美しさを心がけながら、人目も気にしなければなりません。
実際の外出用を除いて、いかなる場合も男性を連想させるズボンなどを履いてはいけません。
誰もいない広い自宅では、雅なドレスとハイヒールを常に身につけなければなりません。
身体を細くするするために、コルセットをいかなる時も締め上げなければなりません。
着替え、お化粧、マニュキュアなどは、潤さんがいつも楽しそうに手伝ってくれます。
ママと一緒にネットでお洋服を選ぶ時があります。
但し、今の年齢にあったような少女のお洋服は決して選べません。
エレガントで大人の美しさでなければなりません。
気品に満ちてなければなりません。
優雅でなければなりません。
一分の空きもあってはなりません。
男性的な仕草は一瞬たりとも見せてはいけません。決して許されません。
24時間、おトイレや浴室、寝姿まで全てCCDカメラに録画されます。
決まりを破った場合、後でママから罰が与えられます。
ママの崇高な命令は絶対なのです
夜、地下のお部屋でエネマを受けなければなりません。
そして、鞭を使って体に覚えさせるために矯正されます。
ショックだったのは、初めての罰を受けた時に現れたのが、潤さんだったことです。
今まで見たこともないような潤さんでした。
光沢のある深く濃い緑色のロングドレスを纏い、右手に鞭を手にして現れました。
無言で表情も変えず鞭を何度も繰り返し振り下ろしました。
体の表面を傷つけない鞭なので安心して、とママは言ましたが、
耐えられないほどの痛みが深く身体を貫きました。
その都度、ママの決まりを破ってしまった罪深さを反省します。
一方で、容赦ない痛みは、止めどない苦痛と快感も同時に与えてくれました。
それは脳の中で弾けます。
強制的に射精を止められて、それでも至る快感ときっと似ていると想います。
ママのお陰で、女性と同じ快感が身についたと感じます。
☆
ユニセックスの服を着ながら、少しずつ外出を始めました。
ダンス、バレエ、それに日本舞踊も習うように促されたからです。
それぞれ、個人指導教室へ出かけます。
自分の変化を楽しむ余裕が出てきたことを感じました。
各先生は、後に「披露会」のお客様としていらっしゃる女性です。
ママは特別な事情として、各先生に多めにお月謝を渡していると言っていました。
それに、和服の着付けも習いました。
着付けの先生のお勧めにより、訪問着や留袖を着る機会がありました。
ママにそっくりでよくお似合いですね、所作が綺麗、とのお褒めの言葉を頂きました。
晴着は、自分で着ることはありません。
ママがお許ししてくれないからです。
バレエは、最近上達し、チュチュを身に着けてレッスンを受けています。
潤さんは、以前と変わらず同じように自然に明るく振る舞ってくれます。
白いウェアをなびかせ、お庭でテニスも度々一緒に健康のため楽しんでいます。
わたしを「お嬢様」と自然に呼んでくださいます。
お化粧と着替えのお手伝いもしてくれます。
記念品のセーラー服がプレゼントされ、嬉しさを噛み締めました。
どこからどう見ても女性にしか見えなくなっていました。
もう女性として外出しています。
来月からは、私立の中学校に転入することが決まっています。
髪も背中まで伸びました。
身長が、166cmくらいまで伸びました。
前より伸びが収まってきた気もします。
これからママとほとんど変わらない背の高さになるでしょう。
華奢な骨格のまま声変わりもせず、乳房も十分魅力的に発達しました。
骨盤が、まるで女の子のように発達した身体になることができました。
ほぼ見た目は完全な女性へと変化しました。
ママと同じプロポーションになっています。
夏の暑い日には、水着姿になります。
ママさえ、
「若いっていいわね。」
と言ってくれます。
毎週、美容院に出かけます。
もうわたしが男性だったとは誰も気づきません。
☆
毎月一度、深夜、贅を尽くしたボールガウンや鮮やかな晴着が必ず用意されます。
わたしの着替えの全てをお客様へ披露して喜んでもらう催しでした。
すべてママと潤さんが用意しました。
「披露会」とママは呼んでいました。
緩やかな傾斜が続く誰もいない真夜中の芝生の庭。
遠くに下の方に海が見えます。
ゆったりとした50畳ほどあるリビングルームで行われました。
わたしは、こみ上げてくる喜びを抑えながら、催しの始まりを待ちます。
外部から完全なプライバシーが配慮されている広めの玄関へ向かいます。
わたしは、漆黒のサテンドレス姿です。
歩くたびに細やかなサテンの布地が反射して微かに揺れます。
恭しく片膝をつき、お辞儀しながらお客様をお迎えします。
わたしは、お客様の鑑賞の存在なのです。
とてもいい香水の匂いがします。
時間が止まるような感覚の中で進行します。
ママが選んだ豪華なイブニングドレスや夢のようなボールガウンドレス、
それに似合った華麗な装身具、ウィグ、ハイヒール。
ハレの日のお手伝いの潤さんも、空きのないフォーマルな装いをしてお手伝します。
大きな木製移動式クローゼットに入れられて運ばれてきます。
モデルが職業のママはどこまでも優雅です。
立ち居振舞がコンサートの指揮者のようです。
そんなママが、サテンドレスを脱ぎ裸になるようにわたしに命令します。
そのまま、リビングの中央に立ち続けます。
潤さんが寄り添います。
クラシック音楽が流れ始めます。
カクテルバーの側には、毎月ママの女性のお友達2、3人のみがご招待されます。
大概、上等な留袖か、気品のあるフォーマルなイブニングドレスをお召しになっています。
後から気づいたのですが、その招待客は、皆、個人教授をしてくれた先生達だったのです。
つまり、語学、ダンス、バレエ、美容整形医、形成外科医、日本舞踊などの先生だったのです。
お友達には、「披露会」の存在も口外してならぬ旨も含め、事前に詳しく説明されているようでした。
どの先生も女性ですが、わたしを凝視してみたい、触ってみたい欲望を抑えています。
わたしは美術品のような対象なのです。
催しが厳かに進行します。
まず初めに、潤さんによって容赦なくコルセットを締めあげ、わたしの胴回りが究極まで細くなります。
逆に発達しつつあるヒップが強調され、より完璧な女性のラインになります。
お客様の視線が降り注がれます。
わたしの曲線に注がれるのを感じます。
動く生きた美術品のわたし。
次々と絶え間なく着姿が変化していきます。
着替えが終わりに近づき、完璧なお化粧が終わるまで鑑賞が続きます。
わたしは、生き物から静物そのものに変化していきます。
お客様は、わたしの美しさに打ちのめされ、言いようのない感動に浸るのです。
冬には、成人式のような晴着で彩られる夜もありました。
ある時は、中世のロココ調のドレスを身に纏いました。
ウィグではなく、美容院で輝くような白色に近い金髪に染色されました。
合わせて披露されたウエディングドレスは、特に皆様から喜ばれました。
全員から漏れなくため息が発せられました。
もうひとつ、お客様が共通してご興味を示されたのは、わたしの隠された男性部分でした。
私の茎は、肌色と見分けのつかない下着で完璧にシールされています。
ママは、わたしのドレスを恭しくまくりあげ、間近にお客様にへお見せしました。
時にママにお客様のご希望がありました。
わたしの秘部に直接触るたいと。
ママは、気にもせずお好きなようにしてくださいと言い放ちます。
その際、身勝手で我儘なわたしの興奮など、つゆいささかも許されません。
滑らかな小さなケースに無理やり収められているので勃起すること自体不可能だったのです。
射精は女性ホルモンによって抑えてられることも、お客様に丁寧に説明されました。
全ての進行は、特別に喚ばれる女性カメラマンによって、
お客様のお顔を除き、映像として記録され詳細な写真が毎回撮られました。
深夜の厳粛な儀式は、毎月、粛々と繰り返されました。
「披露会」のその日が待ちきれないほど、いつも待ち遠しい記憶になりました。
毎回の儀式は、わたしの忘れられない一生の宝物となりました。
生きた着せ替え人形のわたしでした。
ママの愛情を感ぜずにいられません。
充実した日々が過ぎていきました。
☆
やがて2年が過ぎ、ついに17歳の誕生日を迎えました。
ママの強制は、わたしの喜びでした。
苦痛とは今まで少しも思ったことがありません。
女体強制は、わたしの望んだ事なのです。
もう少しで夢が叶いそうです。
「真樹ちゃん、あなたは生きたママの作品よ。」と言います。
ママは、別のステージを用意していました。
その日が来てこう言いました。
「真樹ちゃんを見てママも惚れ惚れするわ。」
「仕上げに美容整形ね。」
ママは、妖しく微笑んでいました。
数ヶ月後、何事もないようにママは言いました。
「また別の記念日ができるわね。」
「性転換手術を受けるのよ。」
「安心して。披露会にいらした形成外科の先生だから。」
「女性と交わった経験をしないまま、美しい女性になれるのよ。」
「真樹ちゃんは、なんて幸せ者なのでしょう。」
「やっと綺麗な膣の処女になれるわね。ママも嬉しいわ。」
ママの一言一言が胸に響きます。
ママに洗脳されたなどとは、露にも思いません。
これはわたしの夢だったのですから。
ただただ、わたしの女性化にママの愛を深く感じます。
美しく、完璧に生まれ変わった私を想像します。
それに、きちんとメスイキを身につけられた喜びも加わり満たされています。
鏡に映った私を見つめます。
13才からの夢がやっと叶います。
そんな日に思いがけないニュースがありました。
ついに、ママは潤さんと結婚式をあげることを宣言したのです。
新しいわたしの誕生日パーティーと結婚式を同時に挙げたいそうです。
ママは、嬉しそうに微笑み、続けます。
「もうひとつとてもおめでたい話があるのよ。」
とママは言いながら潤さんのお腹に手を触れました。
「ねえ、潤さんのお腹にも、男の子ができたわよ。真樹ちゃんが父親よ。」
「それに年の差はあるけど、真樹ちゃんから見れば、腹違いの小さな弟、ってことよ。」
「あら、真樹ちゃんは美しい女性になるし、本当はお母さんと呼ぶべきかしら。」
「でも、お母さんが二人いるのも変よね。ふふ。」
一瞬、何のことかと思いましたが、すぐに納得しました。
以前、冷凍保存されたわたしの精子があるとママが言った謎が、今やっと解けました。
「13才くらいになったら、真樹ちゃんに似てきっとかわいいわよ。」
「そうなら、真樹ちゃんのように目が醒めるような美しい妹にしてあげられるわね。」
「親子で、しかも兄弟の性転換美女になれる。なんて稀なことでしょう。」
「なんて素晴らしい響きでしょう。」
歓喜に浸れるわたしのような美しい身体になれますように。
生まれくる赤ちゃんを、時間をかけて、自然に優しく導いてあげたい、と心から想いました。
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