見出し画像

我が家を救え!揖保乃糸

ゴールデンウィーク(の前半)二日目。下の子は相変わらず高熱をキープしており、食欲も元気もイマイチだ。寝たり起きたりしながら時折元気そうに遊んでいるが、普段のパワフルさは感じられない。

しかし、いつも通りに映画を観ながら昼寝させようと思ったものの、珍しく最後まで元気に観ていた。何故こんな時に頑張るのだ…。きっと選んだ映画が悪かったのだろう。と言っても選んだのは私ではなく上の子であり、選ばれたタイトルは『ゴジラvsメカゴジラ』である。

1993年の名作であり、私が一番好きなメカゴジラでもある。ツルンとした珍しいフォルムのメカゴジラは、肥大化するゴジラに引けを取らない存在感だ。そしてサポートメカ的なポジションになってしまったガルーダの格好良さも見逃せない。子供の頃に買って貰ったフィギュアで何度も合体させたし、腹部にエンブレム(磁石)を当てると発光&サウンドというギミックも未来を感じさせた。

ゴジラを最終的にサポートすることになるラドンに対してのガルーダという構図になっており、ベビーゴジラも含めて登場する怪獣(メカ含む)が多い割に話も上手く纏まっている。平成ゴジラシリーズに於ける傑作のうちのひとつだ。であるにも関わらず、最終決戦で私は寝落ちした。というのに下の子は起きて観続けていた。

観終わった後はゴジラになりきり、口を開いて吠えながら闊歩していたが、ベッドへ連れて行くとすぐに眠った。そして1時間も眠らずにムクリと起きた下の子は、機嫌も良く熱も少し下がっていた。

食欲も戻りつつある様子だったので、昨日の昼に茹でた「氷の麺(そうめんのこと)を食べるか」と尋ねたところ、嬉しそうに頷いた。昨日はそうめん以降ゼリーとアイスしか食べなかったが、そうめんは沢山食べていたのだ。

これが引き金となり、妻の実家から送ってくれた「揖保乃糸」を開封する運びとなった。

以前出張で島原半島へ行った際、たまたま入った居酒屋で提供された小鉢のそうめんが非常に気に入り、店の人に声を掛けたところ島原には多くの製麺所が存在し、四季を問わずそうめんが消費されているということを知った。それ以来、そうめんと言えば島原のものしか選ばなかった。

久々に島原以外のそうめんを食べてみると、やはりあのプツプツとした食感は得られない。茹で時間を調整しても難しそうだったが、美味しくないわけではない。清々しい喉越しは後を引き、子供達も喜んで食べていた。下の子は幾らか元気を取り戻し、明日には熱も下がりそうな雰囲気だ。

我が家は揖保乃糸で救われるかも知れない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?