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乳癌検診 機械の最新情報と選び方2020年

健康診断、がん検診はどこで受けても同じだと思っていませんか?

会社の指定の施設でしか健康診断を受けたことがない、まさか2年に一回さえ、がん検診を受けたことがないなど、他人事すぎる!
きちんと1年に一度の自己管理には自分に合う施設を選んでください。
施設の設備にお金をかけない経費削減をしている施設はたくさんあります。そうすると最低限の設備しか整っていません。検診は自分の体内から出てきた血液、尿などのデータを見ますので、データを出す機械が最新であればあるほど、精度も高く、プラスアルファの機能を備えており、その機能こそがその施設のPRポイントだったりします。

これからは、食事や洋服のお店を選ぶように施設も選び、自分でどの検査が必要かを選択していく時代です。意識が高い人は20代の時から人間ドッグで全身をフルスキャンをしています。

乳癌検診を行う施設は選びましょう

30歳以上の女性で会社勤めをしていれば一度は「マンモグラフィ」で乳癌検診を受けたことがあるのではないでしょうか。このマンモグラフィを受ける施設をちゃんと自分で選びましょうよ。自分の命がかかっていると思えば、ここでちょっと知識つけることで、自分が行くべき施設を選べるようになります!

乳癌検診は主に、マンモグラフィで行います。施設によってはマンモグラフィも超音波検査(エコー)もできる施設もあります。
この両方できます、という施設はなかなかない貴重な施設です!
なぜなのか?

そもそもですが、乳癌は主に「石灰化」と「腫瘤」の2種類があります。マンモグラフィは「石灰化」を見つけるもので、超音波検査は「腫瘤」を見つけるものなので、二つの検査でようやく乳癌があるかどうかを精査できるようになります。
ただ、検診となると、日本の成人女性すべての人の検査を請け負うだけの検査を行う技師や医師はいません。検診においてはマンモグラフィでと学会推奨もあることから、私たちはとりあえず最低限「マンモグラフィ」は受けに行くべきなのです。両方できる施設を運よく見つければ、両方するべきなのです。

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「マンモグラフィ」は機械によって差がある

私は30代ですが、20代の時から2年に一度は受診しています。これがまた、痛いですよね。大体100N(100ニュートン)という圧迫で乳房を潰します。これは10kg相当なので、もう本当に痛い。乳房が小さい人ほど、潰す肉がなく、本当に痛い。

痛みがないマンモグラフィはあるとかいう噂を聞きますが、そんなことはありません。どの機械も大体この乳房を潰すことは変わりません。

違いは、
➀この検査自体をいかに効率よく終わらせられるか
②最新機能である「3D(トモシンセシス)」という機能が搭載されているか

ということです。

乳房を潰している時間が短い方が、痛みが加わる時間が少しですみます。実はそれだけが問題ではなく、乳房をきちんと撮影するためにセッティングをしますが、そのセッティングのためにも乳房を引っ張ったりされるので、痛みを伴う時間なのです。
そのセッティングには機械の使いやすさいかに自動で検査を促してくれるかの基本的な機能がある機械の方が、検査自体が効率よくスムーズに行われ、そんなに痛くなかったと感じるものなのです。
どれくらい違うかというと、10年前の機械と今の機械では、撮影開始から撮影後まで、10分以上の差があります。これ、上半身裸でずっと検査を受けている時間なので、短い方がいいですよね?

そして、2番目の違いである、3Dの機能は、これまでの検査と比べて乳癌を発見してくれる精度が違うということです。どれくらい精度が違うのかというと、これまでの検査と比べて、乳癌の検出率が最大で40%上がったというエビデンスがあるのです。これで検査すべきでしょ?と思ってしましますよね。
でもすべての病院、全ての健診施設にこの機能があるマンモグラフィがあるわけではないのです。なぜなら、まだ日本ではこの3D機能を検診で使うような学会の方針ではないからなんです。ちなみに、普通に乳癌を疑って病院に行ってもこの機能がない施設はまだまだ多いです。日本の考え方て本当に遅れてますよね。

どうやって施設を選ぶのか?

まずは検診に行く施設に問い合わせてみてください。

「マンモグラフィの3D撮影はできますか?」と。電話口で「なんですか?」と言われるかもしれませんが、導入されている施設では即答してくれるはずです。なぜならこれが施設の「売り」だからです。

もしくは、施設のHPを見てください。病院であれば院内設備のご案内などという形で、「検診センター」「放射線科」に近い名称のところを開くと、その施設に入っている装置の一式が写真で掲載されており、3D マンモグラフィが入っていれば、ほぼ100%「3Dマンモグラフィ導入」などと記載されています。「売り」なんです。あとは写真を見て、新しいかどうかすぐに判断つきます。古いと機械はくすんだ色をしていますので、「あ、古いんだ」と判断すればいいのです。

どちらかというと、大学病院、市立病院など大病院と言われる病院では導入率が高くなってきました。やはり精度の良さが実感されてきたからだと思います。

3Dマンモグラフィとは何なのか?

この3Dというのは医療用語でもなく、皆さんのイメージ通り、立体的なものを表すイメージである3Dと同じことです。今までは、普通の平面の写真だったマンモグラフィですが、立体的に乳房を見れるようになったわけです。
イメージはパラパラ漫画で、乳房の断面をきちんと見れるようになりました。これまでは乳癌があるかどうかしかわからなかったのが、乳房のどのあたりに癌があるかというのがこれで分かるようになりました。
今までの撮影時間と変わらなかったら?
それはちょっとお金出しても1年に一回の検査であれば、3Dの方がいいでしょ!今までのマンモグラフィの料金に追加1500円~3000円以内です。いや、安いもんですよ。

写真だとわかりにくかった乳房も立体的にみると、実は隠れていた乳癌が見つかったということが1000人に1人くらいはいるのです。

アメリカの歌手でシェリル・クロウは10年前にこの3Dの撮影を行い、乳癌が見つかったそうです。早期に発見できたことで、まだまだ活躍されています。

そう、アメリカではもう10年も前から使われている機能なのです。日本ではまだ、この機能がある機械も買わないなんて、乳癌の女性を見逃しているようなものだと思います。患者や検診受診者へ誠意ある施設は、やはり導入しますよ。

まとめ

1 乳癌検診は年に一回必ず行き、自分の健康は自分で管理しましょう
2 施設は自分できちんと精査していきましょう。乳癌を見逃したというのは、その施設で検査を受けた自分の責任でもあります。
3 3Dマンモグラフィも試してくださいね

男性にも乳房はあるけれど、女性の象徴である乳房が癌になるというのははかりしれないくらい悲しいことです。もしかすると乳房がなくなるかもしれない。早期発見、早期治療が何よりも大事です。

いつまでも健康に活躍しましょう!



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