芥川賞受賞作と文学の新機軸
最近芥川賞受賞作を次々と読んでいる。短編が多く手軽に読める点が大きい。
純文学の新人登竜門として出版会上げての一大イベントであるが、当然のことだが話題の割には面白くない作品もある。
文学も哲学史の如く文学理論の積み上げと新規乗り越えみたいなものがあるのだが必ずしも新規で純文学の理論展開を変えるような作品ばかりではない。
最近読んだ中では西村賢太などは旧来の私小説の手法で書かれているが単純に面白かった。
逆に田中康夫の『なんとなくクリスタル』は江藤淳が激賞した理由が不明なほど意味不明な作品であった。
文学理論に新しいものを付け加えてくれることを期待しすぎなのかもしれない。
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