ヘタウマの芸術論
芸術とはアリストテレスの美とは何かという議論中以来、自然を模倣することだった。いかに自然を模倣して絵を描くかなどがその典型だ。
しかし、モネもゴッホも自然をそのまま写実的に描いていない。ピカソなんて荒唐無稽だ。
しかし彼らの絵は美しいとされている。
その主張点は何か?
ズバリ「ヘタウマ」である。自然の模様でなくともなにかが引っかかる。何かその対象物の本質を描き出しているのが肝要だ。
思えば漫画なんかも絵が下手くそでも何故か面白いという作品がある。まさに「ヘタウマ」だ。
じゃあ自然そのままを光学的に写し取る写真の芸術性はどうなのか。写真の場合は「ヘタウマ」とは言われない。写っている対象の本質が写し出されているかという点では一致しているが。
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