青春とは「初体験」のことである
「青春」という言葉を聞くと、あなたはどんなことをイメージしますか?
ちょっと崩して着る制服、学校のチャイム、教室から見下ろす校庭とそこで部活に励むサッカー部、好きな人と二人乗りした自転車、初めての門限破り、アルバイト先の先輩との恋、夏の花火大会、恋人とのドライブ、酔い潰れた新歓コンパ、深夜のクラブで煽るテキーラ…など、思い浮かべるシーンは人それぞれでしょう。
40歳にもなると、青春時代の思い出はとても眩しいです。当時はなんとも思っていなかった日常が、ものすごくキラキラしていて、それはもう眩し過ぎて直視できないほど。
好きな人と自転車に二人乗りをするだけで、知らない世界への大冒険に出かけたかのようにワクワクして、一緒にアウトレットに買い物に行くだけでも朝から胸が高鳴った。
まさに青春。
もう自分の人生に、あんな日々は二度とこないし、あの時のような胸の高鳴りも味わうことなく枯れていくのか…と寂しい思いを抱いたことがある人も多いのではないでしょうか。
でも、安心してください。青春のあの感覚というのは何歳になっても感じることができるのです。
だからと言って、今さら誰かと自転車に二人乗りをしたいわけじゃない。むしろしたくない。そもそもしてはいけないですしね。
ではどうすればいいのか?
答えは簡単。初めての体験を好きな人と共有すればいいんです。
人間にとって「初めての経験」がもつ威力は、思ってる以上に大きいんだと思います。
オリンピックで金メダルと銀メダルでは、そのメダルが当事者に与える意味が全く違うのと同じように「1」と「2」には、甘く見てはいけない圧倒的な差があるのです。
「初めての体験を好きな人とする」ということに、なんだそんなことかと舌打ちした方。
40歳にもなると、自分で思っている以上に色んな経験をしているものです。
だから、「初めて」のハードルがどんどん上がってくる。
若い頃には行けなかったお城のようなグランメゾンには行けるし、高級な香りに包まれたラグジュアリーホテルに泊まることもできる。
でも、グランメゾンも3軒くらい行ってしまうと「初めてのお店」でも「初めての経験」とは言いにくくなる。もちろん「初めての場所」に間違いないのですが、1軒目で感じた高揚感はもう感じられないはず。
そう、だから実は青春というのは、「初めての経験」と「それを共有する好きな人」に「高揚感」が掛け合わされることで、ようやく眩しく輝く青春となるのです。
年齢を重ねると何をやっても若い頃のような胸の高鳴りはない。
でも、あの3つを満たすことを探して実行すれば何歳になっても、確実に、青春を感じられるはずです。
それなりに満たされた毎日を送っているけど、何か物足りない…そんな空虚な思いを抱えている中年男女は、この3つを求めて欲しいと思っています。
もちろん私も、この先の人生で常に探し続ける所存です。
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