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息子【4歳7ヶ月】のひらがな事情

先日、保育園のママ友に、
「息子くんは、ひらがなを書けたり、読めたりする?」と尋ねられた。
そこのお宅の息子くんは全くひらがなに興味が無く、書けも読めもしなくて少し心配をしている、とのこと。

ウチの息子、4歳7ヶ月。ひらがなが全く読めない。

同じクラスの他のお友達(男子)が割と読める事に衝撃を受け、ウチの息子への質問になったようだ。年少さんならチラホラ読み書きできる子も出てくるとも思う。

でも、ひらがな書けない大人っていないしなーーー!

そのうちできるよ。と、のんびりした事を思っている私。
そんな私でも、かなり前から、少しでも興味を持てばと
お風呂に貼るタイプのあいうえおシートを設置していたし、iPadにひらがな練習アプリも入れていた。
何度となく名前の見本を書いて、「書いてみて」とやってみたりもしているが反応は良くない。

一方、数字は、マンションのエレベーターのボタン押したさや、動画見たさにiPadのパスコードで覚え、何となくは分かっているようだ。
これは完全に欲のチカラだろう。
そして、エレベーターのボタンというコンテンツ力の高さよ…

結局、現状には、ひらがなに対する息子の琴線にふれるコンテンツが無いのだろう。
因みに、同じクラスの女子達はお手紙交換のためにせっせと文字を覚えているらしい。お手紙交換が立派な文字の勉強コンテンツになってる…

ひらがなを学べるタイプのオモチャを更に購入する?
でも、遊ぶ時間あるかなー?
教えるにしても、興味が無いとお互いイライラするしなーー
毎日保育園に通う息子は家で過ごす時間が少ない。6時半に帰宅し9時過ぎには布団に入る。
本人の興味がなければ毎日コツコツ覚えるのなんて不可能だ。

いっそのこと、好きな女の子からお手紙もらったりすれば良いのか??

今、息子は、恐竜が大好きだ。

毎日恐竜のDVDを見て、フィギュアで遊び、恐竜図鑑を眺めては、それを模写。気になる恐竜がいると「コレはなんていう名前?」と、大人に確認する。なかなか難しい名前の恐竜は、何度も呪文のようにその名前を唱え、頭にインプットさせる。その様子まさに勉強をしているよう。大人が何かを教えた訳ではなく、学び方を自然に習得しているのだ。「学習する」という事を恐竜に教えて貰っている気さえする。

好きこそものの上手なれ。

我が家は、私も夫も子どもの頃から絵を描くのが好きで、ずっと描き続け、その延長線上でデザイナーになり、それで生計を立てている。
「そんなことばかりしていないで勉強しなさい」と何度言われたかわからない。何をいわれても、好きだったから続けて来られ、好きだったから就いてしまった仕事だ。

とはいえ、ちょっとしたイラストカット1つを描くのに苦戦する
デザイナーの私は、今になっても、もっと、もっと描き続けていたら
イラストも上手くなっていたかな?そんな事を常に思う。
もっと描いていれば良かった。
まだまだ足りなかったと思うのだ。

実際イラストが上手い人はとてつもない時間をそれに通やしている。
イラスト以外でも、好きなものを突き詰めたその先で、揺るぎない何かを手にした人たちを見る事が、クリエイターの中では度々ある。
そこにあるのは才能という簡単な言葉ではなく、圧倒的な努力。

そんな経験かあるので彼が恐竜が大好きな気持ちを「そんなことより」なんて言えない。
将来息子が恐竜博士になるなんてことは全く期待はしていないけれど、
夢中になれることがある事は素晴らしい。

大人になればひらがなは皆覚えているのは当たり前だ。
でも、大人になって(何の役にたつかはわからないけど)
恐竜の名前が100個言えた方がおもしろい。

だから今、大好きな恐竜の名前を覚えることは、
母は何よりも尊いことだと思うのだよ。

とりあえずあと一年半。

親として、焦る気持ちは全くないことはないのだけれど、年長さんの夏になるまでは生暖かく見守ろうと思う。突然興味が出て覚えてもいいし、別に覚えなくても良い。とりあえず彼のタイミングに委ねてみる。

どの道、1年生になったら嫌でも覚える事になるのだ。焦らなくてもいい。そう思った方が私もゆったり構えられる。

今年初めてクリスマスツリーを作ってみた。
母はオシャレなツリーを目指し、オーナメントを物色中なのだが、息子によって恐竜ツリーにアレンジされてしまった。
ニコニコしながらお気に入りの恐竜達をツリーに乗せる姿は本当にかわいい。
私の思惑とはだいぶ違うが、とりあえず今年はこの恐竜ツリーでクリスマスを過ごすことにする。

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