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遺伝子検査してみた。

 元々インドア派のわたしですが、コロナ禍の影響で人と会うことも遠くに行くことも制限があり、なんだか閉塞感がありました。せっかくのおうち時間だから「自分を知る時間にしよう!」と思い、手を出したのが「遺伝子検査」です。

 手順はとても簡単です。郵送代を含め、キット購入時以外の追加費用は不要です。

 ①検査申込登録
  専用サイトに、購入した製品番号と自分の情報をひもつけするための登録を行います。個人的には偽名でもいいんじゃないかと思います。
 ②同意書記入
  個人のセンシティブな情報を検査するわけですから、個人情報等の確認事項がいくつかあります。
 ③試料採取
  唾液を専用の容器に入れます。
 ④返送
  専門機関に専用封筒で郵送します。
 ⑤結果閲覧
  パソコンやスマホで簡単に閲覧できます。だいたい4週間ほどで結果が返ってきます。私の場合は3週間程度で閲覧できました。

 この検査によって約360の検査項目で疾患・身体的特徴を知ることができます。これを見ることで、発症リスクの遺伝的傾向がわかります。食事や運動など生活習慣を見直すアドバイスもあります。
 説明には、検査結果について現時点において最も適切であると判断した学術論文の内容を反映させているとあります。ただし、遺伝的要因と環境要因の関係については現在も研究が進められているため完全なものではないそうです。説明にもありますが、この検査は診断を目的としたものではありません。あくまで、遺伝子解析の結果であり、医療情報は含みません。

検査結果がどれくらい妥当性があるのかについてですが、私は一定の評価をします。
 まず、疾患リスクの高いものについて、私は13項目該当がありました。そのうち2つについては、すでに病院で診断がされている病気・症状でした。以前、私は健康診断で普段あまりアルコールを飲まないのに肝臓に少しの異常がみられることを不思議に思っていました。しかし、これを見ると遺伝子的にリスクがあるという結果が出ており納得しました。また、今まで単純にお腹が弱いと思っていたのは、実はセリアック病が原因ではないかとアタリをつけることもできました。(こちらについては「抗体検査(食物アレルギー検査)120項目してみた。」という記事を書きましたのでそちらで。)
 次に、体質カテゴリでは結果を見て楽しめるものが多いです。ブルーチーズの匂いは感じにくいが、林檎の匂いは感じやすいなど、知ってどうする!というものから、筋肉の発達は遺伝子的には速筋タイプだったことを知り学生時代もっと短距離頑張れたのかー!と過去に当てはめてみたり。数字の情報処理がやや遅いとか納得するものも多く、遺伝子的にダメなところについて今後は工夫で補ってみようと思えるのです。

 どのような形で閲覧できるのかを簡単にご説明します。まず、「疾患カテゴリ」「体質カテゴリ」「リスクレベル」の3つのカテゴリに分けられます。男性と女性で検査項目が若干違うところがあります。(①検査申込登録で選べます。後で変更も可能です。)

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 前にも書きましたが、この検査は絶対この病気・症状になるというものではありません。ただ、リスクがあるということがせっかく分かったのだから、普段の生活から少しずつ見直していきたいと感じました。遺伝子検査というものを初めてやってみましたが、新しい発見や普段なんとなく感じていたことの裏付けができてとても楽しい暇つぶしになりました。

 最後に、調べられることはかなり多いので検査項目を参考として載せておきます。気になる方はご参照ください。

≪参考(女性版)≫

①疾患カテゴリ
 大腸がん、胃がん、非噴門胃がん、スキルス胃がん、食道がん、肝臓がん、胆嚢がん、膵臓がん、甲状腺がん、肺がん(肺腺がん)、肺がん(非小細胞肺がん)、肺がん(扁平上皮がん)、喉頭がん、腎臓がん、膀胱がん、神経膠腫、基底細胞がん、黒色腫、乳房外パジェット病、乳がん、子宮頸がん、上皮性卵巣がん、子宮体がん(子宮内膜がん)、多発性骨髄腫、大細胞型B細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、骨肉腫、ユーイング肉腫、小児急性リンパ性白血病、腎芽細胞腫(ウィルムス腫瘍)、複数のがん(肺がん、胃がん、および食道がん)、心筋梗塞、冠動脈疾患、冠動脈攣縮、冠動脈の石灰化、高コレステロール血症者の冠動脈疾患、脳卒中、脳動脈瘤、末梢動脈疾患、静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)、腹部大動脈瘤、川崎病、高血圧、本態性高血圧の発症時期、起立性低血圧、アテローム性動脈硬化、頸動脈壁の厚さ(内膜中膜複合体厚)、心房細動、ブルガダ症候群、僧帽弁逸脱症、喘息、小児喘息、慢性閉塞性肺疾患、肺気腫、結核、高山病、B型慢性肝炎、C型慢性肝炎、C型慢性肝炎に伴う肝硬変、非アルコール性脂肪肝、胆石、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、セリアック病、バレット食道、十二指腸潰瘍、鼠径ヘルニア、肥厚性幽門狭窄症、片頭痛、前兆のない片頭痛、下肢静止不能症候群(むずむず脚症候群)、本態性振戦、職業性ジストニア、神経性無食欲症、2型糖尿病、膵炎、バセドウ病、甲状腺機能低下症、橋本病、慢性腎臓病、腎臓結石(尿路結石)、2型糖尿病性腎症、小児ネフローゼ症候群、骨粗鬆症、ビタミンD欠乏症、骨パジェット病、痛風、関節リウマチ、乾癬性関節炎、変形性関節症、椎間板変性症、脊柱側弯症、アトピー性皮膚炎、乾癬、白斑、ニキビ、円形脱毛症、デュピュイトラン拘縮、鉄欠乏性貧血、近視、遠視、角膜乱視、白内障、緑内障(原発開放隅角)、急性緑内障(原発閉塞隅角)、落屑症候群、加齢黄斑変性症、糖尿病網膜症、バセドウ病眼症、原田病、加齢による難聴、耳硬化症、副鼻腔炎、虫歯、歯周病、口内炎、ノロウイルス感染、帯状疱疹、髄膜炎、腸チフス、ハンセン病、デング熱ショック症候群、重症マラリア、後天性免疫不全症候群の進行、アレルギー性鼻炎、スギ花粉症、ピーナッツアレルギー、金属アレルギー(ニッケル)、アルコール依存症、ニコチン依存症、心的外傷後ストレス障害、閉塞性睡眠時無呼吸症候群、過眠症(HLA-DQB1*06:02 negative)、子宮内膜症、子宮筋腫、多嚢胞性卵巣症候群、妊娠糖尿病、妊娠高血圧腎症、妊娠性肝内胆汁うっ滞

②体質カテゴリ
 収縮期血圧、拡張期血圧、塩分摂取による血圧変化、冷温刺激による血圧変動、足関節/上腕血圧比、心拍数、R波の高さ、心電図の特徴(PR間隔)、心電図の特徴(QRS間隔)、心電図の特徴(QT間隔)、左心室の内径(拡張期)、大動脈基部の大きさ、心臓脂肪の付きやすさ、努力肺活量、1秒間努力呼気容量(FEV1)、FEV1とFVCの比率、乳糖不耐症、甲状腺の大きさ、推算糸球体濾過量、骨密度(大腿骨の付け根)、骨密度(背骨)、骨折のしやすさ、ケロイド、肌タイプ(シワ・シミ・抗酸化力)、顔のシミのできやすさ、そばかす、肌の明るさ、肌の色、赤血球数、白血球数、血小板数、単球数、好中球数、好酸球数、好塩基球数、平均赤血球ヘモグロビン量、平均赤血球ヘモグロビン濃度、平均赤血球容積、平均血小板容積、ヘマトクリット値、血液中のアディポネクチン濃度、血液中の甲状腺ホルモン濃度、血液中の甲状腺刺激ホルモン濃度、血液中のインスリン濃度、血液中のレジスチン濃度、空腹時血漿グルコース濃度、善玉コレステロール値、悪玉コレステロール値、血液中の中性脂肪濃度、血の止まりやすさ(血小板の凝集反応:ADP)、血の止まりやすさ(血小板の凝集反応:エピネフリン)、血の止まりやすさ(血小板の凝集反応:コラーゲン)、血液中のホモシステイン濃度、血液中のプラスミノーゲン活性化因子濃度、血液中のプラスミノーゲン濃度、肝臓酵素レベル(ALT)、肝臓酵素レベル(ALP)、肝臓酵素レベル(γGTP)、フィッシャー比、血液中の総タンパク質濃度、血液中のアルブミン濃度、血液中の非アルブミンタンパク質濃度、ビリルビン値、血液中のIgG濃度、血液中のIgE濃度、血液中のIgM濃度、血液中のIgA濃度、血液中のガレクチン濃度、血液中のα1-アンチトリプシン濃度、血液中のC反応性タンパク濃度、血液中の心筋トロポニンT濃度、血清中のクレアチンキナーゼ濃度、血液中のフィブリノーゲン濃度、血液中の尿酸濃度、血液中の尿素窒素濃度、血液中のクレアチニン濃度、血液中のアスパルチルフェニルアラニン濃度、瞳孔の対光反射、眼軸長、角膜曲率、角膜の厚さ、視神経乳頭の大きさ、耳垢タイプ、耳の角度、耳たぶの大きさ、耳のふちの巻き具合、親知らずの非形成、永久歯の生える時期、乳歯の生える時期、前歯の裏の形、奥歯の大きさ、アレルギー体質、血液中のビタミンA濃度、血液中のビタミンB6濃度、血液中のビタミンB12濃度、血液中のビタミンD濃度、血液中のビタミンE濃度、血液中のレチノール(ビタミンA)濃度、血液中のβカロテン濃度、血液中のリン濃度、血液中のカルシウムイオン濃度、血液中のマグネシウム濃度、血液中の鉄分濃度、血液中のグリシン濃度、血液中のアラニン濃度、血液中のロイシン濃度、血液中のイノシン濃度、血液中のバリン濃度、血液中のセリン濃度、血液中のリジン濃度、血液中のヒスチジン濃度、血液中のプロリン濃度、血液中のグルタミン濃度、血液中のアスパラギン濃度、血液中のチロシン濃度、血液中のフェニルアラニン濃度、血液中のトリプトファン濃度、血液中のクエン酸濃度、血液中のカルニチン濃度、血液中のαリノレン酸濃度、血液中のγ-リノレン酸濃度、血液中のリノール酸濃度、血液中のアドレン酸濃度、血液中のアラキドン酸濃度、血液中のジホモ-γ-リノレン酸濃度、血液中のDHA/EPA濃度、身長、座高比、肥満タイプ(女性向け)、女性のウエスト-ヒップ比、女性のヒップサイズ、女性のウェストサイズ、BMI、体脂肪率、内臓脂肪/皮下脂肪率、内臓脂肪、皮下脂肪、除脂肪体重、唇の厚さ、鼻根の高さ、海馬の大きさ、扁桃体の大きさ、頭蓋内容積、幼少期の頭の大きさ、出生時体重、人差し指と薬指の長さの比率、飲酒量、ワイン好き、喫煙量、カフェイン消費量、コーヒーの消費量、カフェインによる不安の感じやすさ、甘いものの摂取傾向、たんぱく質の摂取傾向、炭水化物と脂質の摂取傾向、買いだめ傾向、夜型傾向、睡眠時間、歯ぎしり、アルコール代謝、アルコール代謝2、カフェイン代謝の速さ、コチニンのグルクロン酸抱合、アクリルアミドの解毒能力、抗酸化物の産生、抗酸化酵素活性、うま味の感じやすさ、痛みの感じやすさ、匂いの感じやすさ(イソ吉草酸)、匂いの感じやすさ(アスパラガスの代謝産物)、匂いの感じやすさ(ブルーチーズ)、匂いの感じやすさ(麦芽)、匂いの感じやすさ(林檎)、匂いの感じやすさ(花の香り)、カフェインの苦味の感じやすさ、フェニルチオカルバミドの苦味の感じやすさ、キニーネの苦味の感じやすさ、プロピルチオウラシルの苦味の感じやすさ、筋肉の発達、握力、運動能力(無酸素運動)、運動能力(有酸素運動)、記憶力、加齢による"脳力"への影響、計算速度、情報処理速度 -Digit symbol (DS)-、情報処理速度 -Symbol search (SS)-、情報処理速度 -Inspection time (IT)-、情報処理速度 -Simple RT (SRT)-、情報処理速度 -2-choice RT-、情報処理速度 -4-choice RT-、情報処理速度 -8-choice RT-、情報処理速度 -Speed Factor-、聴力、音程に関する能力、目の色、髪の形状、体臭の強さ、長寿、テロメアの長さ、乗り物酔い、乗り物酔い、胸の大きさ、初潮の時期、閉経時期、血液中の抗ミュラー管ホルモン濃度、ミトコンドリアハプログループ

③リスクレベル
 ①疾患カテゴリの病気を「高い」「やや高い」「標準」「やや低い」「低い」の5段階に分けて表示されます。


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