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E30:幻の3枚おろし

【はじめに ご説明を】
記事中に出てくる「キューピー3分クッキング」
という番組は2種類あります。
A 番組の後に「ヒルナンデス」があるパターン
B 番組の前後に「ひるおび」があるパターン

Aは日本テレビ制作 (1963年~)
Bは名古屋CBC制作(1962年~)
AとBは別番組で、重複しないよう地域によって
どちらかが放送されています。
で、僕(=関西)はAを見て書いています。


では、本題…。
僕は「ロンパールーム」という幼児番組
(1963~79年 日本テレビ)が大好きで、
4代目のいのうえみどり先生
のもとで幼少期を過ごした(=77年前後)

「テレビの前のお友だちぃ~元気かな?」
と言いながら、先生が
毎回7人ぐらいの名前を呼んでくれるのだが、
僕の本名はさほどメジャーでないせいか
呼んでもらえた記憶がない。
「たかし」「けんじ」が羨ましかった(笑)

失意のうちに(まあ大袈裟な!)
そのままテレビを見ていると
「キューピー3分クッキング」が始まる
4、5歳なのにかなり真剣に見ていた記憶がある。

なぜいつも「まな板」があんなにきれいなの?
なぜいつも「1時間煮込んだもの」が一瞬で?
この「家」にはなぜあんなにたくさんのお皿が?

スタッフというものが理解できない幼児には
2人だけでやっている魔法の料理番組に思えた。
この人たちは天才だ、と思っていた。

かっこいい! と思ったら
マネしたくなる4歳。
まな板にバナナの皮を置き
わかりもしないのに
「3枚におろします」ってやっていた。
包丁を使った記憶はないが
どうしていたのだろう?
もし使っていたら、と思うと怖い。


それにしてもまぁ、ヘンな子である…。



このころから見ていれば、さぞかし……。
ところが、現在
いたってふつうの大人である。
料理もふつう。魚もおろせない。
悲しい。。。
甥っ子は魚1匹、さっさと刺身にするというのに。

そのくせ、自分の3流料理でも、盛り付けでは
脳内で「おもちゃの兵隊」の曲が再生されている。

実は今でもビデオで番組を見ている。
残念ながら
アナウンサーと先生の間には、画面上距離が空き、
手渡しの連携プレーもなくなった。
このご時世仕方ないけれど、なんか寂しい。

幼少期、
あんなにキラキラした目で見ていたのに

いまは、
「あ、この先生は、この男性アナがお気に入り
なんやな。なんかうれしそうやなあ…」
(※個人の意見です)

僕は全然、料理に集中してないわけで。
汚れちまったな。。。

お読みいただき、ありがとうございました。
【エッセイ 30】

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