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わたしとそら #5「そらの性格」

疲れ果てた末に出した結論はそらが自由に動ける場所を限定することでした。
家の構造上、仕切りをつけられる場所が他になかったため、リビングとダイニングの間を突っ張り棒で仕切ることにしました。
区切ったことで、そらが見えないところで、いたずらすることもなくなり、わたしもゆっくりお茶を飲めるようになりました。
そらは自分のエリアに人がいないと、つっぱり棒の間から鼻を出したり、つっぱり棒の上に手を置いて、立ったりして、わたしを見ていました。

相変わらずそらはトイレシートで排泄がうまくできず、床で用を足していました。床なので、さっとふけば片付くので、最初はいいやーって思っていましたが、ずっと床で用を足すようになりました。さすがに、ちゃんと教えないとと思い、トイレシートでやるように、促しました。失敗したときは、トイレシートのあるところに、そらを連れて行って、ここでするんだよと指でトントンとたたきながら、教えました。
「そらは理解してるのかな・・・?」

ワクチン接種も終わり、お散歩デビューをしました。
はじめはわたしも初めてなので、とりあえず近所をぐるっと回りました。
家にいるときは、リードをつけていないので、そらもリードをつけられるのは慣れておらず、においをかいだり、特に興味を示すことなく、サクッと歩いて帰ってきました。

「散歩に行くようになったら、家でトイレをすることがなくなった」とか「家で我慢できずにしても、ちゃんと決まった場所で用を足すようになった」と、わたしはいい話ばかりを聞いていて、そらも、散歩デビューをしたら、トイレの問題はなくなるなぁーっと期待していました。「それがそれが・・・」
そらは散歩に行っても、全く用を足さないのです・・・
ただ、歩いて帰ってきて、家の中で、自分のタイミングで床で用を足していました。
「聞いていた話と違う・・・」

天気のいい日にはリードをつけて、お庭に出すことにしました。
すると、自由に動けないことを不自由に思ってか、リードを噛み、ひたすら噛み続け、歯で噛みちぎってしまいました。
「なんとまあ」
すぐさま、ペットショップに太めのリードを買いに行きました。リードが太かったため、噛みちぎれないのを感じたのか、噛もうとしなくなりました。
しかし、自由に動けない代わりに、吠えるようになりました。

そらの場所は区切ったものの、トイレシートかみちぎったり、なぜか黒いものを見ると、極度に掘ってしまい、壁にも穴があいてしまいました・・・
反省させないとと思い、そらの小屋の扉をしめて、買い物にでました。
そらの小屋はもともと上部はあいていて、普段わたしが家にいるときは、上から出たことがなく、扉を閉めると開けてと言わんばかりに、扉の隙間から鼻を出して、アピールしてきていました。
それが、わたしが買い物から帰ると、
「そらが小屋からでている・・・」
「小屋に足をかけて出たのかな・・・」
どうやってでたのかは分かりませんが、そらは一度出られるのが分かると、見ていないときはいつも出るようになりました。
「わたしが見ているときは絶対にやらないのに」
そらはしたたかな性格のよう・・・


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