【沖縄県:与那国島】日本最西端の島、魅力が多すぎて2回目の上陸!
日本最西端の島与那国島はまさに国境の島。石垣島より台湾の方が近く日本で最後に沈む夕陽が眺められるなど、とにかく最果て感を味わえる島です。テレビドラマ「Dr.コトー診療所」のロケ地としても有名になりましたが、日本固有種の与那国馬が自由に放牧されていたり、世界最大級の蛾ヨナグニサンなどまだまだ魅力に溢れています。もう一回来ないといけないかなぁ…
羽田空港:与那国島へは那覇経由、もしくは石垣島経由です
この年はJALのJGC加入資格が変更となる前の最後の年だったので、修行を兼ねて1回目は那覇経由、2回目は石垣島経由です。今は無事に修行を終えて、ANAのSFCと合わせて紫組になりました(喜
琉球エアコミューターのボンバルディア社DHC8-Q400CCです。CCはカーゴコンビのことで、機体後方部がカーゴスペースになっています。島への物資の運搬の多くは週2便のフェリーが担っているようです。
与那国空港:琉球エアコミューターが1日5便
与那国空港。琉球エアコミューター(RAC)が那覇へ一日1便、石垣島へ一日4便運航しています。空港内のお土産屋も飛行機の発着に合わせて営業していて、レストランもあるので食事をとることもできます。
与那国郵便局:平日に訪れたら風景印の手紙を出そう!
与那国島には祖納集落に与那国郵便局、久部良集落に簡易郵便局がありますが、風景印の取り扱いがあるのは祖納の与那国郵便局のみになります。デザインにはヨナグニサンが描かれているので、平日に訪れたらぜひここから風景印で手紙を出してみてください。
与那国町役場:Dr.コトーでは志木那村役場でしたね
祖納集落は島内最大の集落で、町役場や診療所(リアルな方ね)、郵便局など公的な施設に加え、売店や飲食店も他の集落よりは数多くあります。
民宿などの宿泊施設は久部良集落の方が多かったような印象がありますが、旅行代理店での扱いがない宿泊施設も多いので、ご自身で調べて早めに予約されることをお勧めします。
与那国ホンダ:雨でなければレンタルバイク(原付)がお勧め
2回の来島、いずれもこちらで原付をお借りしました。空港までの送迎にも対応してくれます。きちんと整備されたバイクですので安心して島内を観光することができます。目の前がガソリンスタンドなので返却時も安心です。
祖納集落:雑貨屋、パン屋にお寿司が食べられるビアガーデン
祖納集落にあるおしゃれ雑貨の onemahina さん。普通にローマ字読みのオネマヒナさんっていうんですね。オリジナルTシャツから雑貨まで、食品以外のお土産はこちらで決まりって感じです。
日本最西端のパン屋さん「Cafe パネス」。まさか最果ての離島で焼きたてパンが食べられるとは思ってもいませんでした。Cafeにもなっていてイートインもできます。八重山そばも食べられますよ。こちらのクッキーをお土産に買って帰りました。
晩御飯でお邪魔したビヤガーデン国境。国境と書いてハテと読みます(笑
ここは島で唯一お寿司が食べられる居酒屋さんです。もちろん頂きましたよ!あと唐揚げハテ(カジキの唐揚げ)がお勧めです。
ビアガーデンじゃなくてビヤガーデンなんですね。
祖納集落付近:ティンダバナ,Dr.コトーロケ地や1億円のお墓?
祖納集落の八重山警察与那国駐在所を山側に曲がり、坂の中腹に駐車スペース(車3台くらい停められるかな)があります。そこからは徒歩で5分くらいだったでしょうか、祖納集落が一望できる断層が突起してできたティンダバナです。
15世紀末期に与那国島を統治したとされる女傑サンアイ・イソバの居住地であったとの伝承のほか、イヌガンというくぼ地にも伝説があるようで、ちょっと神聖な空気を感じる場所です。
Dr.コトー診療所の中で、大塚寧々さん演じる茉莉子が経営するスナック「まり」がこちら。ナンタ浜沿いにありますが、こちらは一般の方の所有らしいので外観だけ失礼させていただきました。
一瞬どなたかの別荘かと思えるような門。奥に見えるピラミッドはお墓なのだそうです。島内の方も一億円のお墓と紹介してくれました。この辺りは与那国独特の死者を埋葬せず安置する風葬が根付いている大きな墓石が並ぶ浦野墓地群になっている。
3つのビーチ:晴れていれば美しい海 3畳, 4畳半, 6畳
祖納集落付近の東シナ海側にある大きさの異なる3つのビーチは、和室の広さに例えた名前で呼ばれています。三畳ビーチは祖納港に架かる波多橋(なんたばし)を渡ったところにあります。漂流してくる海外のごみも多く、遊泳できる場所ではないですが海はとても綺麗でした。
三畳ビーチから東に向かい、浦野墓地群の中に現れる小さなビーチが四畳半ビーチです。こちらも漂流してくるごみが多く、波も荒々しいことから遊泳禁止になっています。
四畳半ビーチからさらに東へ向かいますが、六畳ビーチへの入り口はとても判り難く、道路沿いの茂みにある看板を見逃さないように。茂みの奥へは歩いていきますが、海にでるとそこは20m以上はある断崖絶壁。確かに眼下にはビーチがありますがこの崖を降りなければならず、一人では何かあった時に助けが呼べないので上から眺めて満足しました(苦笑
東牧場:テキサスゲートの内側には日本の固有種与那国馬が
島の東側のテキサスゲートの向こう側は東牧場と東崎(あがりさき)。このゲートを馬は歩いて超えられないため牧場から外に出ることはありません。東牧場と北牧場は純血種のみですが、南牧場には混血種も放たれています。公道も走る広大な土地に放し飼いなのでうん〇がいっぱいです(笑
島の東端、東崎(あがりさき)です。反対に西側は西崎(いりざき)で、太陽のあがり・さがりに関係がありそうです。
この先の東崎灯台までは広大な草原で、与那国馬だけでなく多くの牛も放し飼いになっています。
与那国島東端にある東崎灯台。この裏手は低い石垣がありますが、すぐ向こう側は100m近い絶壁です。柵も朽ち果てて一歩間違えば滑落してしまう石垣の向こう側で馬たちが草を食べています。高所恐怖症の私には考えられない恐怖でしかありません(汗
2つの奇岩:軍艦岩と立神岩
大河ドラマ「琉球の風」のロケ地になってようで記念碑があります。断崖が垂直に切り立って階段状に続いていて、上には展望台と遊歩道が設けられていますが台風被害で崩れてしまい立ち入り禁止となっています。
サンニヌ台に2015年に設置された展望台に登ると正面に軍艦岩が見えます。まるで大きな軍艦が停泊しているかのように見えることから軍艦岩と名付けられたそうです。個人的には潜水艦のように見えましたがとても迫力がありますよ。
サンニヌ台から比川集落方面へ向かうと立神岩展望台があり、そこからは雄大な立神岩の姿をみることができます。もう少し先に行くと立神岩を上から見下ろせる場所もありましたが、ここからの景色の方が個人的には好きです。立神岩は高さ25mの与那国のシンボルとなっている岩です。
人面岩:ここは別格の到達難易度でした(苦笑
この岩に辿り着くまでは本当に孤独との闘いだったので写真3枚載せちゃいます(笑。立神岩と比川集落の中間くらいの海側にこの看板が見えてきます。車を停めるスペースがない観光スポットや道が狭い場所もあることから、与那国の観光には原付がお勧めです。
入り口から人面岩展望台への分岐まで徒歩5分少々、展望台方面には目もくれずうっそうとした茂みの獣道を選択します。ひたすら孤独や不安と戦いながら歩き続けること15分ほど、目印であるかまぼこ型の看板を探してやっと見つけました。
これを見るために孤独と戦ってきました(笑。かまぼこ看板の転がっていた場所の奥の木を割って奥に進むとすぐに見えてきます。うん、人面に見えなくもないですね。到達難易度は島内一の観光スポットかと思いますが、ぜひチャレンジしてみてください。
Dr.コトー診療所:ドラマ見て予習をして来るとそこは志木那島
比川集落の比川浜には、ドラマDr.コトー診療所の撮影セットとなった志木那島診療所がそのまま残されています。来島前にドラマを見て予習したので没入感が半端ありませんでした。
受付、柴咲コウさんが顔をだしそうですね。こちらで入場料300円を支払い、入場券(診察券)を受け取ります。もちろん無人なのでセルフです。ここでしげさんも騒いでいたなぁ。
映画版ではアシスト付きでしたが、そうそうこの自転車でしたね。写真は撮り放題ですし、屋上に上がって比川浜を眺めることもできました。バス観光でも必ず寄る観光スポットになっているそうです。
旅行前にこの案内板の写真が気になりすぎて、どうしても自分の目で確かめたくなり、Google マップで場所を突き止めて無事写真に収めることができました。ヨナグニサンに魅せられてしまったこともあってどうしても行きたい場所でした(苦笑
比川集落:与那国で八重山そばを食べるならわかなそば
比川集落内にも何軒か飲食店がありますが、八重山そばを食べるならこちらのわかなそばがお勧めです。与那国そばと呼ぶんですね、アヤミハビル館の学芸員の方もお勧めしてくれました。満足いただける一品かと思います。
メニューはわかなそばのみでサイズは小・並・大から選べます。あっ、ライスもあったかな。私は共同売店でオニギリも食べていたので、こちらでは小をいただきました。コクのあるお出汁が最高です。
216号線を祖納方面へ向かい比川共同売店から坂をのぼり始めた路地の奥に山口工房さんがあります。ネットでみかけて豆皿が欲しくて立ち寄りました。ちょっと判り難い場所にあります。
比川共同売店のおばさんにも場所を教えてもらったのですが、なんと共同売店のおばちゃんはこちらのご主人の奥さんでした。人手が足りなくて週末は売店を手伝っているんだそうです。下のwebをご覧ください(笑
南牧場:馬の数はここが一番多いですね、コトー先生が走った道
比川集落から久部良集落へは海岸線に広がる南牧場を通過します。普通に車も行き交う道を我がもの顔で多くの馬が闊歩します。ここは与那国馬の純血種だけでなく混血種も放たれています。コトー先生もPV等でこの道を走っていましたね。
西崎(いりざき):ここが日本の最西端!
南牧場の久部良川のテキサスゲートを抜けてすぐ左折。坂をのぼって行くと西崎灯台・西崎展望台に到着です。駐車スペースもあります。ここから見る景色はまさに日本の西の果て。空気が澄んで晴れた日には台湾が見えることもあるそうです。
ここが日本の最西端ということで、与那国に来たら絶対に外せない観光スポットですね。ここから台湾方面の海を見ていると最果て感が高まります。日本で最後に夕陽が沈む場所でもありますね。
実は2019年から地図上の日本最西端は西崎から100mほど沖合にある岩礁のトゥイシになっています。満潮時でも岩が海面上に出ていることからこちらが日本の一番西になります。灯台のすぐ脇あたりから海を覗き込んでみてくださいね。
久部良集落:ランチは漁協食堂、お茶はモイストロールカフェで
しげさんの怒鳴り声が聞こえてきそうですね(苦笑 Dr.コトー診療所では志木那島漁港になっていた与那国町漁協です。こちらの漁協食堂でお昼を食べるのが与那国島観光の王道かもしれません(笑
メニューも変わっているかもしれませんが、人気はカジキの刺身定食でしょうか。与那国島はカジキなどのスポーツフィッシングでも有名ですね。カジキはお刺身でも唐揚げでも美味しいことを教えてくれました(笑
久部良漁港から加川商店前の坂をのぼって行くと可愛らしい手作り感のある外装のモイストロールカフェがあります。こちらも与那国では人気のカフェですのでぜひお立ち寄りください。
ランチタイムにはパスタなども食べられますが、こちらでの人気メニューは与那国のはちみつや黒糖を使ったしっとりしたロールケーキです。
久部良での夜は人気の居酒屋海響(いすん)さん。予約必須のお店です。こちらでもカジキの唐揚げや地元の60度泡盛花酒がいただけますが、こちらのお勧めは長命草を使った料理です。個人的には長命草の白和えやひらやちが美味しかったです。
久部良付近:日本最後の夕日が見える丘、悲しい歴史も…
タイトルそのまんまですが、西崎を臨む久部良集落付近にこの石碑があります。天気は悪く夕陽は見られなかったのですが、久部良バリとこれを写真に収めるためにやって来ました。
こちらの悲しい歴史は記載しませんので、ネットでご確認をいただけますと幸いです。
公衆トイレの丸い入り口から臨む海が写真映えすることから注目の観光スポットになったダンヌ浜公衆便所。メンテナンスで使用禁止になることもしばしばらしいです。
北牧場:コトー先生が体育座りで海を見ていた白い石塔
北牧場へは空港滑走路の久部良寄りの路地から入っていきます。小さなテキサスゲートを超えたら、うっすら残っている車の轍をたよりに海に向って歩くこと20分弱で馬鼻崎の白い石塔に辿り着きます。コトー先生が体育座りで佇んでいた場所ですね。
島中央部:アヤミハビル館と島最高峰の宇良部岳へ
祖納集落と人面岩付近を結ぶ狭い道をぬっていくので、軽自動車かバイクがよいですね。アヤミハビルはヨナグニサンの与那国の方言で、世界でも最大級の蛾です。八重山諸島では与那国島や西表島などで確認されています。
蛾の苦手だった自分がヨナグニサンにだけはすっかり魅せられてしまいました。2回の訪問でも孵化した成虫にはお目にかかれていないのですが、ぜひ見てみたいですね。春先がチャンスのようです。
アヤミハビル館の写真の左側の高い山が宇良部岳です。標高253mの与那国島最高峰で与那国富士とも呼ばれています。車では離合出来ない道が続きますのでバイクで行くことを強くお勧めしますよ。
石垣島から週2便のゲロ船でも来られます(苦笑
2回の訪問で写真を撮り溜めたのでちょっとボリュームのある記事になってしまいましたね。与那国島へは那覇や石垣からの飛行機のほか、石垣港から週2便でているフェリーよなくにで来ることもできます。
外海を通るので揺れが大きく船酔いが続出することから通称「ゲロ船」とも呼ばれています(苦笑
石垣を火曜・金曜に、久部良を水曜・土曜に出港しています。
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