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株がちょっとおかしい。- 「プログラム」対象を「FX」に変更か?株を売ったお金は債券に「退避」。

 さすがのアメリカ株も上値の重さが意識されてきた。儲かるはずの「売られたら株を買うプログラム」だが、機能しなくなってきているのかもしれない。2/7稿.続・「こんなのおかしい!!」の罠 ー 。 で書いたマーケットで繰り返される「輪廻」。長期間の継続を予想していたが、さすがAI、短期間で一巡させてしまったのかも。そうなると「逆プログラム」作動は時間の問題。そこの「循環理論」は結局人がやってもAIがやっても同じで、あとは時間軸が違うだけだ。

 代わって登場したのが FX =「外国為替市場」しばらくなりを潜めていた「ドル円」が突如堰を切ったように動き出した。ユーロドル市場を見ると、実は2018年以降大きなトレンドとしてユーロ売・ドル買が続いているわけだが ↓ 、これに円が追随してきた格好だ。

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 *「損切丸」でも何度も指摘してきたが、このユーロ売りにはヨーロッパ、特にドイツ経済の不調が大きく影響している( ↓ 記事ご参照)。これだけユーロ安になっても景気が立ち上がる気配がないのは深刻。特に最近では中国向けの輸出が不調なことを起因としてユーロ安が進んでおりより困難を極めている。ユーロドルは2003年以来のパリティー(@1ユーロ=1ドル)割れを目指すのではないか?

 AIプログラムのみならず、投資家もファンドも「通貨市場」に乗り換えてきた気配もある。何せ彼らは毎日トレードをして儲けなければならない。日本で「投資」というと何かにお金を投じてじっと保有する、というイメージが強いが、「時価会計」が浸透した欧米では毎日何か取引をする。何もしないのは「機会の喪失」でもったいない、というのが考え方の基本だ

 「円安」に合わせるように人民元や韓国ウォンなどのアジア通貨売りにも乗り出している。

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 金利市場については、特に米国で「金利の壁」、つまりFRB利下げ再開のハードルが高い、という指摘をしてきたが今回は少し様子が違う。**株を売った後のお金の「退避先」として債券市場などが選好されているようだ。ヨーロッパなども同様、「利下げ」を意識した動きではなさそうである。

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実質金利G7

 **「現金大好き」の日本人からすると、株を売った後キャッシュにしておけば良いじゃないか、と思う向きが多いと思うが、もともと狩猟民族のアングロ・サクソンは違う。価格が上がりそうなら、例えマイナス金利であろうと値動きのある債券を選ぶ。彼らにとって、キャッシュで持つ、なんていうのは「(機会の)損失」に過ぎないのである。

 この動きが本格的なプログラム転換なのか、一時的なものなのかはまだ判らない。ただ、マーケットの「輪廻」=ポジションの偏りが思ったより早く進行しているようなら、2018~2019年のような利益を株式市場から得ることは難しいだろう。

 繰り返しになるが、みんなが儲かるマーケットというものは存在しない。狩猟民族的発想からすると全ては生存競争であり、生き残りをかけた戦いは続いている。豊作の時は一時的にみんなが豊かになっているように感じているだけで、獲物が減った時は人と同じでは生き残れない。どうも「凶作」の臭いがする2020年は、トレーダー、投資家個々の真価が問われそうだ。

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