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医療ドラマがいつも気になる

わたしは医療ドラマが好きだ。とっても好きなのだ。仕事は医療現場とまったく関係ない。けれど見ていると魂が震えるのだ。生まれ変わって理系脳だったら、医者を目指したいという妄想まで生まれるほどに。

がつんと医龍

医療ドラマは毎クールあるテッパンのカテゴリーですが、わたしの中でのキングは、いつになっても「医龍」。坂口憲二が演じる朝田龍太郎がかっこいいからというのもあるのだけど、だんだんと作られていく”チーム感”がたまらない。Season1では、登場する人物たちがこの先絶対に仲間になる確信があっても、お決まりのとりあえず拒否がまたいらいらしてたまらないのです。ドラマの常套手段とわかっていても。シリーズの中でもSeason2がいちばん好き。自信満々の外科医を演じる高橋一生がチームドラゴンに天狗の鼻をへし折られて、からの、感じが泣けるしかっこいいし、とにかく”登場するダメ医者たちの再生”がいいのです。何度も再放送をやっているけれど、いつもSeson1かLast seasonなのはなぜなのだろう? わたしはSeason2が見たいです。

もう1回もう1回見たくなる「コードブルー」

何度もしつこく見ているのがコードブルー。Season1からLast seasonまで10年くらいかけて撮っているので、登場人物たちがリアルに成長していていいのです。山下智久と新垣結衣と戸田恵梨香と浅利陽介、そして比嘉愛美というルックスのメンバーが救急医療現場にいたら、それを見て心臓発作を起こしそうだけど、「医龍」同様に”チーム感”を存分に味わえる作品だと思います。性格の全然違う白石(ガッキー)と緋山先生(戸田)がどんどん親友感を醸していくところが最高で、女性なら、知らぬ間に自分もその仲間に入っているような錯覚を感じながら浸れる要素があります。それから、登場人物の中に”明らかな敵”がいないのが珍しいのです。医療ドラマって、必ずと言っていいほど偉大なる敵がいて、その妨害を乗り越えたりして患者を救ったり目的を達成していくところがよくあるパターンだと思うのですが、コードブルーにはない。だから純粋に、災害や事故、言うなればそれらが敵であるところが、ドラマなのにリアリティがあって惹きつける点なのかもしれないです。ミスチルの主題歌も相まって、もう1回でも何度でも見たくなってしまうのです。

手術シーンを見ながら飯を食らう

オフィスでランチを食べる際、同僚と一緒にNetflixを見ているのですが、その際はたいてい「Doctor-X 外科医・大門未知子」。Season7まであって、つねに医療業界の時事ネタなどが盛り込まれていて飽きません。外科医や救命医が主人公のドラマって血みどろの手術シーンがあるものですが、それを見ながら食事をしている自分たち、なかなかやるなと思います。大門未知子の安心感たるや。「わたし失敗しないので」と言われると、メスを入れようが内臓を取りだそうが恐怖や嫌悪感を与えないのがこのドラマのすごいところだと思います。Doctor-Xは、すべてのシーズンに一環していつも敵がいるのだけど、それを気にしない未知子が気持ちいい。この感じが苦手と言うひともいるけれど、わたしは好きです。見た後にさっぱりすっきりするから。

時代は外科医じゃない?

医療ドラマといえば外科医、といったドラマがかつてはわりと多めでしたが、近年はちょっと違う風潮があるように思います。「ラジエーションハウス」もわたしがしつこく見続けているドラマの一つですが、放射線科医という仕事はオモテからはよくわからず、でもとても重要な医者だということを知って勉強になりました。放射線技師しかり。健康診断などでお世話になっていますが、流れ作業的に関わるだけなのではじめてその仕事内容を知りました。窪田正孝演じる主人公の五十嵐伊織が、本当は腕のいい放射線科医なのにそれを隠して技師でいるというぶっ飛んだ設定だけど、技師さんかっこいい、と思う人が増えたんじゃないかと思います。
法医学者、小児科医、離島医療、江戸にタイムスリップ、スーパーじゃないドクターたち、ナース、薬剤師などなど、面白い方向から見た医療ドラマってたくさんありますね。

カンボジアに住んでいるくせに日本のドラマをけっこうカバーしているドラマオタク傾向のわたしですが、今クールは医療ドラマが少なくて寂しいなと感じています。「アンメット」は楽しく見ていますが、杉咲花が口いっぱいにご飯を食べるところとか、そばかすがかわいいなとか、どうでもいいところに目がいってストーリーが入ってこない始末。山下智久には、気象系ではなくコードブルーよろしく医療系をやってほしかったなぁ、と思うのはわたしのわがままです。


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