おかっぱ書房

プノンペンの片隅でいとなむ代書屋です。原稿の執筆から、Webのコピー、志望動機書、お手…

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プノンペンの片隅でいとなむ代書屋です。原稿の執筆から、Webのコピー、志望動機書、お手紙、願書など「書く」に関するお仕事をしています。ことばにいろどりを与えたい方、とにかく書く時間がない方、ご相談ください。翻訳・通訳・企画などのコーディネートもしています。

マガジン

  • 開発学を、開発される国で学ぶ

    わたしが開発学を学びにカンボジアにきて、王立プノンペン大学で体験したことをまとめています。カンボジアの大学院のお話しをわりかし赤裸々に綴っております。

  • おかっぱのおすすめ

    おかっぱのおかっぱによるおかっぱのための、いや、みんなにご紹介するための、記事たちです。

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おかっぱ書房のご紹介

しごと カンボジアでの調整業や文筆業をしています。 1. プロジェクトコーディネート(調整・コンサルタント) 2. 通訳・翻訳コーディネート(日本語・英語・クメール語) 3. 執筆(原稿・キャッチコピー等作成・代書) メンバー 増子夕夏(ますこゆうか)(代表・コーディネーター・ライター) タイ ソックヘェン(通訳者・翻訳者) 増子夕夏のしごと カンボジアの教育現場(教育省、教員養成大学、公立学校)と日本の教育系・学校保健系プロジェクトをつなぐコーディネーターをしています。

    • 医療ドラマがいつも気になる

      わたしは医療ドラマが好きだ。とっても好きなのだ。仕事は医療現場とまったく関係ない。けれど見ていると魂が震えるのだ。生まれ変わって理系脳だったら、医者を目指したいという妄想まで生まれるほどに。 がつんと医龍 医療ドラマは毎クールあるテッパンのカテゴリーですが、わたしの中でのキングは、いつになっても「医龍」。坂口憲二が演じる朝田龍太郎がかっこいいからというのもあるのだけど、だんだんと作られていく”チーム感”がたまらない。Season1では、登場する人物たちがこの先絶対に仲間に

      • 20年以上ぶりのソウル de 歩いた!食べた!

        クメール正月真っ只中のカンボジア。休暇を利用して4日間韓国のソウルに行ってきました。灼熱から逃げてというのもありますが、日本まで行く航空券を買うにはわたしの財布が頼りなく、それならばと、途中下車の旅気分で直行便で行けるソウルに飛びました。 かつての韓国コスメブーム 大人になってから親しくなった人は知らないでしょうけど、わたしの社会人のはじまりは、化粧品メーカー勤務という今とはかけ離れたものでした。3年しか働いていませんが、営業ののち商品開発に携わっていました。当時韓国コス

        • 6世紀カンボジアを探る旅 なぞの環濠集落と扶南最初の王都(?) バープノン

          カンボジアの国としての歴史は、有名なアンコール王朝時代を中心にその前とその後、プレアンコールとポストアンコールと言われています。ポストアンコールの後はフランス領時代で、それから内戦を経て、現在に至っています。ざっくりです。先日、プレアンコールの遺跡に行ってみました、というちょっとした旅のお話し。言っておきますが、わたしはカンボジアの歴史にさほど詳しくはないです。 カンボジアで最初の国「扶南」 カンボジアで最初に国ができたのが扶南(ふなん)と言われています。その次が真臘(し

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        • 開発学を、開発される国で学ぶ
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          6本

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          脳内を覗きたくなる芸術 カンボジアのピダン

          カンボジアのピダンに魅せられる外国人も多いと思うのですが、詳しくないわたしでも、あの芸術性に心を奪われました。言っておきますが、わたしはアート的センスは持ち合わせていない人間です。 ピダンというもの カンボジアはクロマーをはじめとして、布を上手に使う国だなぁと思っていて、さまざまな織物を目にします。女性が履いているスカートもおばあちゃんが腰に巻いている布も、素敵なものがたくさんあるのですが、ずっとずっと昔から織物が盛んで、とくにシルクが有名です。カンボジアに来てからピダン

          脳内を覗きたくなる芸術 カンボジアのピダン

          歯科検診と悪魔のワード「C」

          先日、日本の保健の歴史の講義を受けまして、日本では明治時代から学校保健がはじまったことを知りました。驚いたのは、大正時代には小学生に歯科検診をしていたことです。(写真は講義の資料からお借りしました。) 古今東西歯科検診 画像が大正時代の日本のどこかの子どもへの歯科検診です。歯科医師のちょびひげ、衛生士さんのお着物、子どものおかっぱ、それ以外はとくに現代と変わらないように思います。手にしているのは歯科の検診表でしょうか。わたしが土曜日に勤務しているプノンペン日本人補習授業校

          歯科検診と悪魔のワード「C」

          受験生村の記憶

          プノンペンから東京に出張に来ています。この度の出張、なかなかホテルが取れなかったので、出張前半はアパートを借りたのですが、後半戦の今日からホテルに宿を移しました。このホテルはここ3,4年ほど出張の度に使っていますが、今回にかぎってはホテルの客層がいつもと少々違うようです。 団塊ジュニア世代は残念世代 いまはZ世代とか、ちょっと前はさとり世代とかゆとり世代とか、いろいろありますが、わたしは団塊ジュニア世代の人間です。別名残念世代と呼ばれるやつに属しています。何が残念なのかと

          受験生村の記憶

          18歳だった。

          10日間だけ、日本に来ました。2月に東京で仕事があるのでこの時期に出張させてもらっているのですが、年に一度、プノンペンではなかなか受診の機会がない専門医に検診を受けるということもここに詰め込みます。 咳の女誕生 「あなたさ、生まれたときから免疫高いでしょう?」と、笑い話のように友人に言われたのですが、わたしはあまり風邪をひかない人間です(バカとなんとかかも)。ところが11月末に夏服でニュージーランドに行ってまんまと風邪をひいて帰ってきてしまいました。幸い最悪でもなく、でも

          18歳だった。

          目が覚めたら聖闘士星矢だった

          昭和生まれのわたしたちが子どものころ、一家に一つと言っても過言ではないくらい、大変流行していたゲームがあります。ドンジャラ。大人も子どももテーブルを囲んだ団欒ができたすばらしいゲームでした。オンラインで彼方の誰かと遊べる時代が来るなんて思ってみなかったころの話。 ドンジャラって? 昭和生まれのわたしたちが大好きだったドンジャラ。麻雀を簡単にした明快なゲームで、小学生低学年でも十分に楽しめる卓上のゲームです。麻雀といえば、わたしの記憶では父親たちが超絶眠そうに「てつまんして

          目が覚めたら聖闘士星矢だった

          鬼退治2024 - (番外編)タイムスリップカンボジア

          カンボジアでこの時期が旬の鬼手長エビ。それを食べるための日帰りトリップに出かけたチーム”鬼退治”は、エビにたどり着く前に、ちょっとだけ観光をしたのですが、それがちょっと面白かったので、番外編として綴っておきたいと思ったのです(鬼手長エビについては前回のお話しにて)。 シェムリアップに行かなくてもアンコールの遺跡 プノンペンから鬼手長エビの名産地タケオに向かう途中、プノンペンから小一時間のところに、Tonel Bati(トンレバティ)という小さな湖があります。そのほとりに、

          鬼退治2024 - (番外編)タイムスリップカンボジア

          鬼退治2024 - 季節限定”天然”鬼手長エビを求めて、いざタケオ -

          カンボジアのおいしいものの中でも、わたしがとくに気に入っているのが、エビ。ただのエビじゃあございません。手長エビ。そんじょそこらの手の長さじゃあございません。「鬼」手長エビ。”鬼退治”と銘打って鬼手長エビを存分に食べる日帰りトリップ、今年も行ってまいりました。 天然ものと養殖もの 食いしん坊のくせにたいして食に詳しくないわたしですが、カンボジアの淡水の鬼手長エビにはしっかりハートを射抜かれていまして。2008年12月に旅行で2度目のカンボジアに来た際に食べたそれがずっと忘

          鬼退治2024 - 季節限定”天然”鬼手長エビを求めて、いざタケオ -

          ゆく年くる年プノンペンで、らしきこと、をする

          うかうかしていたら年が変わっているじゃないですか。生きていると相対的な1年がどんどん短くなるというのは本当ですね。うかうかばかりもしていられないので、大晦日はちゃんとカウントダウンをしました。それらしきことをやってみた年末年始の話し。 厳かではない年越し 雪国生まれのわたしにとって、年越しってしんしんと積もった雪のなかで静かにすぎるものだった思い出があります。除夜の鐘を(集落に寺はないのでテレビから)聞くころに家族みんなで寒い中、2年参りに行って、神様にゆく1年と来る1年

          ゆく年くる年プノンペンで、らしきこと、をする

          オークランドとワイヘキ島と、ライアンの悲劇

          22年前にインターンシッププログラムで9ヶ月だけ暮らしたニュージーランドを10年ぶりに訪ねる旅。今回の旅のはじめはニュープリマスから。常夏から来たオンナには思いのほか寒くて、とりあえず服を買うという事態になったのですが、買ったセーターを着込んで旅の後半はニュープリマスからオークランドに移動しました。 じつははじめてのスカイタワー 今回はオークランドに2泊してからカンボジアに帰ることにしました。3日間でやりたいことは、①スカイタワーにのぼる、②フィッシュマーケットでサクサク

          オークランドとワイヘキ島と、ライアンの悲劇

          22年を想い10年ぶりに訪ねたニュージーランド - 静岡のようなニュープリマス -

          数字にびっくりしているのですが、22年前にインターンシッププログラムでニュージーランドに派遣されて9ヶ月暮らしたことがあります。パーマストンノース(北島)→ニュープリマス(北島)→ウィンチェスター(南島)と移動した中で、いちばん長かったのがニュープリマス。おそらく4回目ですが、今回は10年ぶりに訪ねました。 カンボジアからニュージーランドは大人システムを採用 2001年11月に日本に戻ってから、2003年に母を連れて訪ね、2007年にブラック企業を辞めてから1ヶ月くらい放

          22年を想い10年ぶりに訪ねたニュージーランド - 静岡のようなニュープリマス -

          よさこいソーランってどこの何?

          先日プノンペン日本人会主催の盆踊り大会があり、わたしが土曜日に勤務しているプノンペン補習授業校(補習校)の子どもたちがステージでよさこいソーラン節を披露しました。毎年子どもたちが踊っているこれ、わたしが子どものころは全く知らなかったのですが、一体どこの何なんだろう? と思いまして。 高知と北海道のミックスだった 調べるとすぐに出てくるもんで。高知県のよさこい祭り、で鳴子を持って踊ったりするのと、北海道のソーラン節をミックスさせたものでした。登場したのは、1992年というか

          よさこいソーランってどこの何?

          カンボジアからタイへ ガタゴト陸路列車の旅 - 後編 -

          カンボジアのポイぺとからタイのバンコクまで陸路国境越えをして列車の旅をしてみたのですが、列車に乗るまではなかなか順調でした(前編参照)。では、いざ、乗車いたしましょう! 三等車両のみでの運行 13時に切符を買える窓口が開くというので、呑気に座っていたわたしたちの目の前で人が並びはじめました。さすがタイ、ちゃんと並ぶんですね。並ぶってことは自由席か、と気づきまして並んで切符を買いました。現金を支払って紙切れを頂戴します(49バーツ)。49バーツをUSドルに換算すると2ドルち

          カンボジアからタイへ ガタゴト陸路列車の旅 - 後編 -