韓国旅行の「親切」～20年後、残るのは人との交流
と、スナック菓子の話
以前、韓国のスナック菓子の記事を書いたが、今回はパッケージのインパクトがすごくて、その写真を載せたくてこれを書いている。
右側のお母さん？？お姉さん？が、衝撃的なまでに爬虫類系…。
日本のお菓子ではありえないと思うが、韓国では「かわいい！」と受け入れられているのだろうか…。
メジャーなのか、マイナーなのか不明だが、とにかく、見た瞬間（なんか怖いんだが）と思い、家族にもつい「これ見てよ～」と見せびらかした。
味は名前の通りバニラの香り漂う甘いものでおいしかった。
パッケージ写真でもわかる通り、薄い生地が層になって空気を含んでいることで、食感はかなり軽やかで、食べる時の音が良い。
層になっているので、ひと噛みで、ザクザクッと連続する感じが気持ちいい。
ツブツブは何かなあと気にしながら食べたけど、よくわからなかった。
＊ ＊ ＊ ＊ ＊
以前のスナック話でも書いたが、20年くらい前に行った韓国旅行では、いくつか印象に残る交流があった。
水原（スウォン）での笑える出来事のあと、お昼の焼肉店を現地のシルバー人材風警備員？の人に聞いてみたら、近くで知り合いがやっているらしい（言葉がよくわからなかったけど）店に連れて行ってくれた。
パンチャン（キムチなどの野菜系小皿。無料）がたくさん出るお店で、オンドル（床暖房）もあり古いビルの一階だったが、天井も高い広々したお店だった。
開店直後だか直前だかで、他のお客はなく、おじさんはお店の人と会話して、戻っていった。
何を食べたかあんまり記憶はないんだけど親切なおじさんは心に残っている。
というか、友達がそのおじさんと主に意思疎通をしてくれたが、「会話」として成り立っていないっぽいのに話が進んでいるのが「すごい！！」と思った。
後で聞くと、なんとなく雰囲気でわかったとかゆーが、雰囲気かあ…。
当時、韓国ドラマ好きだった友達の底力か。
もう一つは、同じ日のもっとささやかだが、印象深いもの。（この日は盛りだくさんやな）
焼肉のあと、わたしのリクエストでガイド本に載っていた大きいスーパーに途中下車して歩いて「わざわざ」行った。
スーパーでは地元ならではのものがフツーに鎮座していて、それを見るのが楽しいし、お土産店にあるようなものが安く売っていたりもするのだ。
で、その帰りの電車で起きたこと。
買い物のレジ袋を下げて車内で友達と並んで立っていると、前に座っていた女性がなんとなく声を掛けてきた。
その女性は年齢的には当時の私よりは少し年上で40代くらい？
ショートカットで美肌、赤い口紅が似合うきれいな女性だった。
ところで、韓国に行ったとき、現地の人がみな肌がきれいなのに驚き、友達と、「キムチとニンニクパワーじゃないか」と話をしたものだが、今もKPOPの人々を見るたび、同じことを思う私だ。
で、なんとなく声を掛けてきたと書いたが、彼女は私と友達の会話で日本人とわかっていたのだろう。
はっきりした言葉でなく、なんとなくもの言いたそうで、ジェスチャーをされてわたしも友達も「？？」と彼女を見ると、促すように私の荷物を指さし、自分の膝の上を指す。
「？？？」
わたしの持ち物？
満面の笑みではないが、悪い感じじゃないのはわかるし同じことを何度か繰り返すので、もしやと思っていたが本当に「荷物を膝の上で持ってあげる」と言っているのがわかった。
びっくりした。
わざわざ声を掛けてまで、その年頃のひとが年下の日本人旅行者の荷物を電車内で持つという発想。
荷物自体も日常の買い物くらいの量で、決して嵩張るものでも重いものでもなかった。
日本ではちょっとありえない＆異国の警戒心も発動して、渡したら最後、そのまま荷物を持って逃げるとかないよねってよぎったくらいだ。（って、コチジャンとか韓国の焼肉屋でよくある鉄の箸とかだが）。
本気でそう思ったわけではないが、それくらい予想外だった。
戸惑いを隠しつつ「大丈夫～ケンチャナヨ」的に、こちらも感じよく断ったが、いいから遠慮するなと意外に押しが強い。
結局、私のレジ袋は女性の膝の上に落ち着いた…。
が、わたし自身は妙に落ち着かない展開。
それをきっかけになにか会話がはじまるとか、そういうのでもなく。（言葉的に難しかったろうけど）。
かといって女性を差し置いて？、友達とおしゃべりするのも気が引けるという微妙さ。
わりとすぐ降りる駅に来たので、カムサハムニダと言って笑顔で別れたが「この親切は韓国ではフツーなの？？？」と、友達とも話題になった出来事。
当時は韓国ドラマがらみで日本人観光客は多かったと思うので（まだKPOPはない）、観光客に親切にしようとかそういうキャンペーンでもあったんかな？
心当たりのあるひと人はぜひ教えて下さい…。
そういえば、旅行代金が安い2月で、当日あまりの寒さに商店街っぽいお店でマフラーを買ったら、お店のオモニ（おばさん）が、わたしの首に（もちろん頼んでないのに）巻いてくれたことも思い出したぞ。
世話焼きの人が多いんかな。
ということで、20年以上の時を経ても残るのは、ひととの交流なんだなと思う。
インターネットってすごいってこういう時思うわ。
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