新聞覚書~トラウマのとらえかた

自分なり要約と感想など。



2023.8.10 朝日新聞 インタビュー
精神科医 桑山 紀彦 さん


日本人はトラウマのケアが苦手。

パレスチナガザ地区で家族を亡くした少女の例を挙げつつ、日本はトラウマと向き合うことではなく、それを忘れさせることで(思い出させないこと)でケアしようとする。

海外では、共有して仲間と助け合いながら向き合う形も多い。

日本には心に傷を負った経験を恥ずかしいこと、周りも触れてはいけないこととする傾向があり、それは、日本の「こころに傷がないのがよいことだ」「みんながそうあるべきだ」という意識がセットになっている。
トラウマは基本的にマイノリティーの体験だが、だれでもが抱える可能性がある。
にもかかわらず、日本では「マジョリティーでなければまともじゃない、恥ずかしい」という意識が強いように思える。


トラウマは資源だ。トラウマはバネになる。人生を変える起点になる。大切なのはつらい記憶をなかったことにしないこと。


苦しみや悲しみも自分らしさの一部。
他人の力が必要だが、そうやって他人と繋がることもでき、心を支えるにはそれが必要。

感想:
誰もが人生のどこかで、支えを必要とするし、また、人に必要とされ、支えることができるタイミングもあると思う。
支えることができるタイミングでは支え手に回り、助けが欲しい時には手が差し出される。
そうやって回ることがよいことなんだよね。

「人」という字のカタチのように、支えられる側も支える側も実は同じ割合で分け合っているのかもしれない。
支える側も実は与えられていると思うから。

年を取ってから、小さな親切を時々は落としていきたいと思うようになったし、他人に話しかけることが抵抗なくなってきたこのごろ…。

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