休日のファミレスで、ランチに1杯飲むという幸せ
子どもが出来て価値が上がったものの代表に、ファミリーレストランがある。
独身の頃は、ファミレスでご飯を食べてもあんまり美味しくないと思っていた。それに煩い。ちょっと汚い。安いだけあって、それ相応のもの。
でも、やっと分かった。ファミレスってすっごい優しい。すべての人を等しく迎え入れてくれるし、疲れた親への労わりサービスが溢れている。
安いのはもちろん最高だし、なんなら煩いのも最高だ。多少子どもが愚図っても大丈夫!という状態の、なんと心強いことか。汚いのは、ちょっと嫌だけど…うちの子も汚すから、しょうがない。セルフサービスのダスターがあるから、せめて自分のテーブルやドリンクバーは綺麗に整える。心頭滅却して互助の精神あるのみ。
ファミレスのメニューには当然のようにお子様ランチがあり、ちゃんと小さな別冊子になっているから、メニューの取り合いになることも無い。息子はお子様ランチさえあれば万事OK、あとはメニューを音読してご機嫌である。
騒がしい店内で、ギャン泣き反り返りをキメるよその子(推定2歳・イヤイヤ期)を微笑ましく眺めながら、あんな時があったなぁと思い返す。かつてハイチェアの下からずり落ちていた娘は、ドリンクバーから水を4人分持ってきてくれるまでに成長した。
子ども達は自走して好きなものをもぐもぐ食べ、私は昼から1杯だけ飲む。実に贅沢である。我が家にも地獄時代があったからこそ、感じられる喜び。
車の運転をしなくてはならない夫(平日の晩ごはんには居ない)の前で飲むというのも最っ高だ。よく見たら息子の服がミートソースかなんかででろでろに汚れているが、それは帰宅後の自分に任せておけばいい。
サイゼリア
ガスト
びっくりドンキー
このあたりなら家族4人でお腹いっぱい食べて、1杯のお酒を飲んでもお会計は3000円くらい。
例えばサイゼリアなら、
トマトとモッツアレラのサラダ(小)¥299
グリルソーセージ¥399
赤ワインのグラス¥100
=¥800。
グリルソーセージをムール貝やエスカルゴに変えて、フォッカチオを足してもいい。
=¥900。
ガストなら、
生絞りサワー¥399を軸に、
鶏のから揚げ¥299
ちょい盛りポテトフライ¥199
=¥900
或いは、
白ワイン¥100からの
アボカドシュリンプのコブサラダ¥399
チキンのトマトオーブン焼き¥299
=¥800
でどうだろう。(何が)
根っからの貧乏性である私は、
「1000円以内で美味しく食べ、美味しく飲む組み合わせ」
を考えるのが楽しくて仕方がない。制約は楽しい。
お会計のとき、伝票を見て「いくらだと思う?」と聞き、夫が当てる。そしてふたりで「やっす」と言って店を出る。
余談だけど、夫はお会計のときにありがとうございます、と必ず言うから好きだ。初めてコンビニでアルバイトをした16歳の時、ありがとうございます、と言ってくれる人には「またお越しくださいませ」が言いやすいと気づいて、私はそれをとても大切にしている。だってまた来たい。
そんなわけで、平日はお疲れな親たちに、ただ「休日のファミレスで昼から1杯だけ飲む」幸せについてお伝えしたく、noteを書いた所存です。
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