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【観劇感想】ミュージカル「明日への扉」2023 第1幕(1)

有料記事ですが、全文公開しています。
読んでよかったな、と思われましたら購入していただけるとうれしいです。


ミュージカル「明日への扉」2023

公演期間…2023/3/3~4
観劇日…2023年3月4日・15:00公演
会場…江戸川区総合文化センター

【あらすじ】
ミュージカルスターを目指している主人公・吉川ゆかりは、ミュージカル「明日への扉」の第1次オーディションに、ライバルの真弓・俊江・遥とともに合格する。

4人は最終審査に向けて気持ちが高まり、練習に励む日々であったが、ある日練習中に、ライバルの遥が倒れて病院に運ばれる。彼女の体は病魔に侵されていたのだ。

病名は「慢性骨髄性白血病」。遥の病気はゆかり達の中にさまざまな波紋を投げかける。そして、友人のある一言でゆかりの心が動き始めた。
(ミュージカル「明日への扉」ホームページより)


【感想】
東京スクールオブミュージック専門学校主催のミュージカル「明日への扉」を2011年以来、久しぶりに観劇してきました。

このミュージカルは、骨髄移植に関して少しでも関心を持ってもらおうと専門学校の生徒さんたちが毎年、公演を行っています。
初演は1994年なので ロングランですね。

今でも公演が継続して行われていることにビックリしました。

私が初めて見に行ったのは、2001年か2002年頃。

見に行くきっかけは忘れてしまいましたが、専門学校の生徒さんが演じているとは思えない プロ並みの演技に感動したのを覚えています。

専門学校に在籍している人たちだけでなく、私のような一般のお客さんでも観劇できるのはメリットですね。

ホームページで公演情報を確認し、公演がある時は見に行っていました。

去年、一昨年と残念ながら公演中止になってしまい 学生の皆さんも悔しい思いをされたことでしょう。

今年は公演ができるということで、私も安心しました。

前売りでチケットを買う予定でしたが、前売り発売の終了日を勘違いしていて買うことができず…。

ダメもとで、当日券の有無を公演事務局に問い合わせたところ「開場の30分前から販売します」とのお答えでした。

混雑を避けるために、当日券の販売なしの舞台が多い印象ですが 今回のこの対応には救われました。当日券を販売してくださり、ありがとうございました。

そして、観劇日当日。

会場で当日券を購入しました。

席も1階で見やすそうだなと。

開演時間になり、1幕が始まりました。

ミュージカル本編が始まる前に、専門学校の関係者の方がご挨拶。

「去年、一昨年と中止になってしまいましたが 今年は舞台の幕が開けられたことに感謝しています」といったようなことを話されていました。

この挨拶の後、「明日への扉」の本編がスタートしました。

「ミュージカル『明日への扉』のオーディションへようこそ。今から、主役・ハーミアの候補者をしぼります」という大川先生のセリフとともに、オーディションが始まります。

以前公演を見た時は、大川先生のこのセリフがなく 突然オーディションが始まったな、という感じでしたが 今回はこのセリフが加わったことで これからオーディションですよ、という本編への誘いができていたように思いました。

プロジェクションマッピングの映像も素晴らしかったです。
それぞれの場面にあった演出でした。

冒頭のオーディションの場面は、オーディション会場を思わせる照明のプロジェクションマッピングで、オーディションの雰囲気が表現されていました。

オーディションを勝ち抜いたのは、ゆかり、遥、俊江、真弓の4人。

俊江の合格に、彼女の取り巻きたちは大喜び。

一方 一緒に受けたゆかりの親友、啓子は落ちてしまいます。

合格できなかったことに納得がいかない啓子は、会場から姿を消してしまいます。

走り去る啓子の姿に、オーディションに合格できなかった悔しさがにじみ出ているように感じました。

優二がバイトをしている飲食店の場面。

そこに、俊江の取り巻きたちがやってきて 俊江が合格したと大騒ぎします。

優二にひそかに思いをよせている俊江は、「今夜お仕事終わってからでいいから会えないかしら?」と声をかけますが、優二に電話がかかってきます。

電話の相手は遥でした。「(オーディション合格)おめでとう!」と自分のことのように喜ぶ優二。

優二は遥と公園で会う約束をします。

優二へのひそかな思いを俊江が歌うナンバー。
以前は「眠れない夜の中で」というナンバーでしたが、今回から新曲になっていました。

「眠れない夜の中で」も、俊江の優二への思いを歌ったナンバーでしたが 今回の新しいナンバーも 俊江の切ない気持ちが表現されていました。

続いて、ゆかりと時雄の場面。

時雄はゆかりの合格をお祝いするも、自分は音楽をやめると話します。

「チャンスさえあればきっと!」と、励ますゆかりに「俺のことなんか、ほっといてくれよ!!」と、つきはなす時雄。

なかなか合格できず、やりきれない思いをしている時雄のつらさがこの場面から伝わってきました。

ゆかりと時雄のデュエット。
歌はこれまでと変わりなくて、懐かしかったです。
新曲もよいですが おなじみのナンバーを聞くと安心します。

真弓はオーディションが終わってから、大川先生に呼び出されていました。

2人で個人的に会っていたのです。

これが後にとんでもないことに発展してしまいます。

続いて、遥と優二の場面。

プロジェクションマッピングに、噴水の映像がうつしだされていて ここは公園なんだなとわかりやすい演出になっていました。

『明日への扉』の台本を楽しそうに読む遥に、「ハーミアをやれたらいいな」と言う優二。

「役はなんだっていいの。こんな素敵なセリフがある作品をみんなで作れるなんて、最高!」と答える遥。

遥と優二のデュエットナンバー「明日への扉」。

これもおなじみのナンバーです。お互いに夢に向かって頑張っていこうという、2人の思いを表したナンバーでした。

この歌の直後に、遥が倒れてしまいます。

「遥?」と、不安そうな優二に「お腹ペコペコ」とごまかす遥。

「合格祝いにごちそうするよ」と優二が言って、場面転換となります。

遥が倒れたのは、病気の前兆ではないかと考えています。

ゆかりたちが通うダンススクールの場面。

スクールでの練習中、ダンスを踊っていた遥が倒れてしまいます。
「遥!」と叫ぶダンススクールの先生。

倒れた遥を残して、病院の場面に。

病院の先生が白血病であること、骨髄移植をしなければ 後数年の命であると告げます。

せっかくオーディションに合格したのに、どん底に突き落とされる遥。

「いやあーっ!!」と叫ぶ場面に、遥の悲しみが伝わってきて 胸が締めつけられる思いでした。

感想(2)に続きます。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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