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【観劇感想】ミュージカル「明日への扉」2023 第1幕(2)

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(1)の感想はこちらから読めます。

優二の仕事場の飲食店。

達也が1人で店番をしています。

そこにダンススクールのメンバーがやってきて 遥の病気のことをうわさし始めます。

さらに別のメンバーもやってきて、『明日への扉』のオーディションが1年延期になったこと、俊江のお父さんがスポンサーをおりたことを話します。

俊江のコネでオーディションに出ようとしていた取り巻きたちはどうしよう、と不安がります。

そこへ優二が「遥のことで話があるんだ」と、やってきます。

遥の両親とはHLA型が一致せず、他のドナーを探すしかないことに。

ここで優二が歌った「ひまわり」は、遥への思いとドナー登録の大切さの両方が歌詞にこめられたナンバーでした。

スクールのメンバーは優二からパンフレットを受け取り、ドナー登録に関心を示します。
「ありがとう」とお礼を言う優二。

飲食店内にいあわせたゆかりに、ダンススクールのメンバーの1人がドナー登録のパンフレットを渡そうとします。

「適合率って、数百から数万分の1でしょ? 自分たちが登録するからって、今にも遥が元気になるみたいに錯覚しないことね」と、厳しい言葉をかけて パンフレットを受け取ろうとしません。

遥が厳しい現実に直面しているのだから、それを思い知るべきだと言わんばかりでした。

「それから、最終オーディションだって同じよ。来年になりそうだからって 甘い夢は持たないことね」と、言い放ち ゆかりはその場を立ち去ります。

真弓と大川先生の場面。
大川先生は真弓に、最終オーディションが3ヶ月後にあることを話します。

「3ヶ月って。じゃあ9月に最終オーディションなの? みんな来年だって言っていたけど」と真弓。

「それは単なる噂だろう?情報の先取りこそが勝利の秘訣さ」という大川先生。

彼は真弓に、振付の入ったDVDと最終オーディションの台本を手渡します。

真弓は大川先生のされるがままになっていきます。
大川先生の手の中で、真弓がころがされているような印象を受けました。

遥が入院している病院の場面。

達也と一緒にお見舞いに来た俊江は「遥さんじゃなくて、私が病気だったら? 私のためにもそんなに一生懸命になってくれる?」と、優二に本音をぶつけます。

俊江の気持ちを初めて知った優二はとまどいますが、遥の様子を見に病室へ。

つらい治療で荒れる遥と、それを支える優二。

遥が優二に当たるところは、胸が苦しくなりました。
前半部分で、あんなにお互いの夢を楽しく話していたのに、と。
また、遥がオーディションの台本をバン!と床に投げつけるところも見ていて涙が出そうになりました。

オーディションに落ちてから、しばらく姿を見せていなかった啓子がゆかりの前にあらわれます。

啓子はダンスをやめること、遥のためにドナー登録したことを話します。

ゆかりと啓子、それぞれの思いが歌とダンスで表現されていて 迫力ある場面になっていました。

「ゆかり。生きてるってつらいけど、素晴らしいことだよね!」と言い残して立ち去る啓子。

この啓子の言葉が、2幕でゆかりにある行動を起こさせることになります。

1幕の最後は、ゆかりと遥がお互いの気持ちを歌で表現する場面で終わりました。

背景のプロジェクションマッピングが、光があらわれては消えるというはかなげな映像で、印象に残っています。

第2幕の感想に続きます。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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