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【観劇感想】ミュージカル「明日への扉」2024(2)

感想(1)は、こちらです。

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バーで、姿を消したゆかりのことをいろいろとうわさするダンススクールのメンバーたちの場面の前に、時雄とゆかりのお姉さんとのやりとりの場面があったのが印象的でした。

「お姉さんも連絡が取れないって心配してる」という時雄のセリフにもつながる場面で よかったです。

ダンススクールの仲間たちが、ゆかりがダンスのやりすぎで流産したこと、病院ではなく オーディション会場へ行ってしまうのではないかとうわさを始めます。
「いい加減にしろ! ゆかりは、ゆかりは…!」と、感情をあらわにする時唯。

そこへ「ゆかりのことを誤解しないで!」と、啓子がやってきます。
啓子はゆかりについての真実を話します。
子供ができたことを知らずに、激しいレッスンを続けていた、と。
啓子の話を聞いた時雄は、ゆかりを探しにバーを飛び出していきます。
啓子も時雄の後を追いかけていきます。

大川先生がスポンサーの娘である麗香さんを伴い、やってきます。
真弓は大川先生にオーディションの日程を変えてもらうように頼みますが、聞き入れません。
真弓に続き、俊江も頼みますが 大川先生は聞く耳を持たず。 それどころか、麗香さんに『明日への扉』の主役を演じさせると言い出します。

真弓は1幕で、大川先生からミュージカルの最終台本と振付の入ったDVDが同封された封筒を手渡されていましたが 「これ、お返しします!」と、大川先生にその封筒を突きつけます。

「ちょっと先生、私にもくれたわよね? この封筒!」と、真弓の手から封筒を奪った麗香さんが叫びます。
「とにかく、オーディションは予定通り行う。主役はこの麗香くんで決まりだ。君たちは受けても意味がないからそのつもりでな」と言い放つ大川先生。
「受けません! 私たちの求める舞台というのは、もっと神聖な場所のはずです。少なくとも、あなたのような人間に配役をゆだねようとは思いません」という俊江。

大川先生は麗香さんに、もっと主役にふさわしい別の店に行こうと言います。

「お断りよ! 他の主役をお探しになったら?」という麗香さん。

大川先生は、悔しそうにその場を立ち去ります。
真弓は、この場にいないゆかりと遥に対して、「ごめんなさい」と謝ります。

ここで歌われる「今心から」。真弓の心情が伝わってくる1曲でした。

「俊江さん、実は私 オーディションの日のこと」と、オーディションの日にちを聞かされていたことを話そうとする真弓に「弱さを恥じることない。人間って、きっとみんな弱いのよ。大切なのは前を向いて歩き出すこと。小さな1歩でも自分の足で踏み出し、歩き続けることなんじゃないかしら」と 励ます俊江。

そして、ダンススクールの仲間たちに「もう一度やり直そうよ。みんなで」と、呼びかけます。

自分の力で なんとかしようと決めた俊江たちは ゆかりを探しに向かいます。
麗香さんも合流して みんなで行くことになりました。

ゆかりの夢の中。
彼女は夢の中で『明日への扉』の主役ハーミアを演じていました。

森の女王から、森を汚した人間に制裁を加えるように言われて 剣を向けるゆかり。
その先にいたのは、なんと遥でした。
「遥! 私にはできない。 いやあーーっ!!」と叫んで、その場に倒れます。

ゆかりを探していた時雄は倒れているゆかりを見つけて、抱き起こします。
時雄の腕の中で目を覚ますゆかり。
「時雄、人間って きっとみんな生まれ変われるんだよね。何万人もの中からこの私が選ばれたの。顔も名前も知らない人。でも、その人が生きたいって差し伸べる手を 今力いっぱい握りしめたいって、心からそう思えるの」と、ゆかりは言います。

ゆかりを探していた真弓たちも合流します。

「時雄、私を病院に連れていって」というゆかり。
ゆかりは骨髄移植のため、病院に行く選択をするのでした。

最後は「明日への扉」をキャストの皆さんが歌い 締めくくりとなりました。

歌の最後に遥が登場し、ゆかりと抱き合う場面は印象的でした。
この場面は私の好きな場面でもあるので 今回も見ることができて うれしかったです。

素敵なミュージカルをありがとうございました。


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