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フィルハーモニー / 細野晴臣

タイトル:フィルハーモニー
アーティスト名:細野晴臣
ジャンル:テクノポップ、アンビエント
リリース日:1982年5月21日
プロデューサー:細野晴臣
レビュー
 細野晴臣の6枚目のソロアルバム。私はこの作品はかなりのお気に入りだ。おそらくYMOで細野晴臣は望まずに裏方に回って、高橋幸宏と坂本龍一をフォローするだけの側にまわってしまった。結果、YMOの代表作は坂本龍一と高橋幸宏の作曲が多い。損な役回りを細野晴臣は引き受けざるを得なかった。ここらへん世間は勘違いしているが、天才細野、奇人坂本をフォローしてまとめていたのが高橋幸宏じゃない。どうみても細野晴臣さんが一歩引いて、お洒落と奇人を引き立てていた。バンドを支えた功労者の役回りまで高橋幸宏にとられ、細野晴臣、なめられすぎである。もちろん、細野さんは天才なので自然に奇人とお洒落と大滝詠一を怒らせてしまう行動はしてしまう。しょうがないじゃないか。細野晴臣は日本の音楽界の手塚治虫である、自然現象だ。受け入れるしかないのである。
 当時の坂本龍一は尖った千のナイフである。付き人を解雇し、運転手に暴行まがいをし、矢野顕子と大貫妙子を二股し、夜な夜な女を抱きに出歩くセックスマシーン坂本龍一。坂本龍一がやらかしたフォローも細野晴臣がしていたはずだ。細野晴臣に付人まがいのことをさせ、「宗教はアヘンだ!」と毒づく教授。「東京藝術大学だからって調子乗んなよ、細野さんが声をかけなきゃ、お前なんて500人の前で演奏する現代音楽家にしかなれてないからな。喜太郎以下だよ」っていいたくなる。おっと鬼籍にはいった人でした。失礼。教授は大好きだが、それだけ当時の奇行は目に余っていた。
 YMOで細野晴臣がやりたかったこと、これが今作「フィルハーモニー 」ではないかと思っている。参加ミュージシャンも坂本龍一、高橋幸宏、松武秀樹などYMOである。ただソロ作なので奇人とお洒落が口を出さない。それが大事。細野晴臣に口出すとか恐れ多い。
今作では「フニクリ、フニクラ」も「フィルハーモニー」もかっこいいがやっぱ「スポーツマン」が痺れるわ。最強である。

おすすめの曲
スポーツマン

収録曲
1 ピクニック
2 フニクリ、フニクラ
3 ホタル
4 プラトニック
5 リンボ
6 L.D.K
7 お誕生会
8 スポーツマン
9 フィルハーモニー
10 エア・コン

参加ミュージシャン
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