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EVERYDAY大原美術館2023 vol.9「50年前の危機、現在の危機」

地球は誰のもの??戦争でも、環境破壊でも、宇宙船「地球号」を思うとき、人は一つになれた。今、どうだろうか?一つになれるだろうか?

UNIVERSE(ユニバース)

一つの世界としてUNIVERSE。メタバースという言葉が生まれたが、人の生きる世界は1つではなくなりつつあるのかもしれない。

ルイーズ・ネヴェルソン作「無題」

ナカムラさんのネヴェルソンの無題

まだ、世界が一つだった頃、地球が半分として描かれている。
世界が2分されたのか、そもそも我々は半分の世界しか見ていないのか。
黒い文字らしきものは、崩れ落ちている。
「UNIVERSE」と書かれていたのだろうと、直感的に察する。

ベトナム戦争

1964年〜1975年。同作は1966年の作。
世界は2分されていたかのような時代、ベトナム戦争。
こんなことをしていいのか?世界は一つ。
1971年にはジョンレノンが「imagine」を歌った。

50年前の危機

我々は、今ある危機に直面する。
この作品は、美術館に飾られる前提ではない。
過去の忘れ去られた平和のメッセージは、荒野に無惨に立て掛けれている
もしくは、
宇宙の片隅に漂っている。

50年後の未来

人類の50年後は想像し難い。
ただ、50年後の人類が存在するなら、50年前の人類として
ちゃんと現在を警告しておきたい。
もうここが限界点。分水嶺は超えている。
ジョンレノンもガンジーもいない世界。
アーティストよ!諦めないでほしい。
警告を鳴らしてほしい。無題でいい。
50年後の人類が、美術館で作品を見るかどうかはわからないが。





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