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#1 酒蔵へいこうよ

こんにちは、東京オカザキッチンです。

一発目の記事から若干ニッチなところを攻めますが、今日は粕汁のレシピを。こんな寒い毎日には、粕汁でも作って温まりたいってなものです。

楽しい日本酒の世界

早速ですが皆さんは何のお酒が好きですか??

僕はもともと酒好きではあるのですが、若いころはもっぱらビール、そこから焼酎やウイスキーへと好みの変遷がありました。

そして30代になって、日本酒の世界にハマることに。しかもそれは、単純に「tasty」な美味しいだけではなく、大和魂としてのアイデンティティがそうさせるのか「interesting」が多分に入っており、味の複雑さ、文化の拡がり、そして銘柄1万以上ともいわれるポケモンばりの種類の多様さ、これらの沼が面白くて仕方ないという感じでした。

かつてサッカー選手を辞めた中田英寿が、その後すぐに日本酒文化の紹介に精を出していましたが、今の僕なら分かる。僕は旅が好きでこれまでに世界の国々を自分の足で歩いて色々な文化や食事に触れてきました。そのうえである日気付くんです、日本酒の世界の奥深さに。

恐らくヒデもサッカーというフィールドを通して僕なんかよりもはるかに多くの世界中の多様な文化に触れて色々な酒を飲んだ上で、実は身近にあるはずだった日本酒という世界の奥深さを実感できたんだと思います。知らんけど。


さてそんなわたくし東京オカザキッチンは、日本酒の酒蔵に大変興味津々です。

普段東京に住んでいると酒蔵なるものは全く馴染みのない存在で、地方の人が東京のブランドショップや東京ディズニーランドに憧れるように、僕は地方の酒蔵に憧れています。

昨年末に神戸を訪れた際、の酒蔵をふたつ巡ってきました。知っていますか? 灘といえば日本三大酒処。京都の伏見、広島の西条、そして兵庫の灘。神戸といえばルミナリエや港の景観じゃありません、酒好きたちにとっては、神戸と言えば灘です。


灘の白鷹

まずは、白鷹株式会社

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いきなり話が飛ぶんですが、僕が働いている東京の神楽坂に、「伊勢藤」という老舗居酒屋があります。この居酒屋、超尖っていまして、何が尖っているかというと、「ドリンクは白鷹のお燗しかない」という。

ここで合コンを開こうものなら、「すいませーん。白鷹のお燗酒6人分。あ、飲み放題できましたっけ?白鷹ピッチャーで」。

女性陣1次会で帰るの待ったなし。


話が逸れましたが、そんな白鷹限定の居酒屋が会社近くにあったこともあり、今回岡崎、白鷹の酒蔵には行ってみたかったのです(ちなみに伊勢藤は酒好きが唸る超名店です)。

流石の全国区白鷹、酒造りの工場も大きいのですが、すぐ横に併設されているショップに食事処に酒造りの展示室。手入れの行き届いた庭園と、見事なものでした。

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そして酒蔵の近くまで来ると、お酒が醸されている甘くてふくよかな香りが敷地周辺の道まで漂っていて大変心地よいですね。僕がホームレスになったら灘で暮らしたいと思います。


灘の福寿

続きまして、福寿の神戸酒心館

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地酒蔵としての側面が強く、剣菱や日本盛、沢の鶴や菊正宗、白鶴に大関……そうそうたる全国区ブランドが並ぶ灘酒蔵群の中では、生産量は少ない方かもしれません。

しかし全国区ならば良いのかというとそうでないところが日本酒の面白いところでして、ある程度限定された酒販店へのルートでのみ買うことができる地酒に銘酒が多いというのが日本酒業界の面白いところだったりしますね。

ミスジャパンよりも地方のミスコンの方にこそ好みの子がいるのと似ているかもしれません。違うか。


福寿もノーベル賞での提供酒として使われた純米吟醸を筆頭に、酒好きを唸らせる綺麗なお酒が多いです。

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ここ福寿ではまさにそのノーベル賞晩餐会で提供された純米吟醸の酒粕を購入してきました。これで僕もノーベル賞に一歩近づいたといっても過言ではありません。

粕汁なんて子供の頃は、むしろ嫌いなメニューでした。
ですが大人になった今こんなにも美味しいのは何だろう。大人になって美味しいのは粕と薬味と熟女モノとはよく言ったものです。

誰も言ってないって?


粕汁のレシピ

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【粕汁】 4~5人分
塩鮭 2切れ
大根 1/8本
人参 1/4本
椎茸 4-5本
レンコン 100g
ねぎ 1本
出汁 700cc
酒粕 100g
酒 大さじ2
味噌 大さじ2
しょうゆ 大さじ1/2

1.椎茸は適当にきり、出汁とあわせておく。
2.大根いちょう切り、人参乱切り、レンコンいちょう切り、ねぎ斜め切りにする。
3.(1)に酒を入れを火にかけ、大根、ニンジン、レンコンに火を通したら、適当な大きさに切った塩鮭を入れる。
4.鮭に火が通ったら、酒粕、味噌、しょうゆを溶き、ねぎを入れて火が通ったら完成。


美味しい粕汁を作るには、美味しい酒粕を使うのが良いと思いますね。是非お近くの酒屋さんに赴き、店主の親父に聞いて良質の酒粕を購入して粕汁を作ってみてください。香りが桁違いですよ。

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感謝の極みです。どうもありがとうございます。