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サッカーの忘備録①

(現在5年生、右利き右サイドが主戦場のサイドハーフ)
 小3春の段階では、とてもセレクションは無理だと思っていました。
 夏以降の出会いで大きく変わり、セレクションでそこそこやれる選手に成長し、5年生夏段階で、地域トレセンまではいけるようになったので参考までに残していきます。

■東京都のトレセン概要

 うちもまだ5年生なので全貌が分かっている訳ではないのですが、東京都の場合、
ブロックトレセン→地域トレセン(U12)→東京トレセン(U12)
という流れになっていて、地域トレセンは小5、小6が一緒にトレーニングをしますが、「6年生主体に選考する。5年生は若干名(6年生と同レベルであること)」とあるので、5年生の人数は少なめかなという感じです。
 6年生になると東京トレセンの選考があるようですが、5年生の息子にとっての最上位はどうやら地域トレセンのようです。

【参考】
ブロックトレセン:東京都は全部で15ブロックに分かれていて、その中でブロックごとに選手が選抜されます。
地域トレセン:2つか3つのブロックをまとめ、7地域に分けて選抜。5年生だとここが最上位のようです。
東京都選抜:トレセンとは別の括りで選考会があるようです。

■基本的な考え方

①止める蹴る
「正確に止め、正確に蹴る」
という考え方で指導をはじめ、結局、「止める」というのは次のプレーに繋がる場所にボールをコントロールする、ということで、足元にボールを止めることが目的ではない。
という考え方に変化していきました。
 止めてから蹴る、というのは素晴らしいですが、寄せの速いチームと試合をしていると、止めてから蹴る、というタイミングでは遅く、両足を使って左で止めたら、右で蹴りやすい場所で止め、すぐに右で正確にパスを出す。だから、音がトン、トンではなくトトンという速さで次のパスを出せるようにする。というのが理想なのだなと思っています。
 ブロックトレセンのパス練でずっとそのタイミングでパスをしていたら、コーチがずっと見ていました。

②ドリブルの駆け引き
「フェイントやテクニックは引き出しの一つ」
 息子も好んでエラシコなどを習得していきましたが、まず試合では使いません。でも、それを無駄という方もいますが、無駄とは思いません。
 そうしたテクニックを習得するために積んだ練習は間違いなく引き出しの一つになっているから。
 だから、かっこいいと思った技は楽しんで練習すれば良い、というスタンスです。結局、努力を楽しめれば苦しくないし、上手くなると信じています。
 でも、結局、試合で使えるのはシンプルなプレーで、いちいち止まって捏ねるのは勿体ないと心底思います。

「ドリブルで失敗してもマイボールで終われ」
 これはずっと話していることで、ドリブラーが仕掛けて100%抜けるということは殆どなく、失敗するケースも当然あります。
 そんな時、抜けなくてもマイボールで終われる意識を持たせて、すぐに守備、そしてマイボールにした上で再度仕掛ける、という形を目指そう。と伝えています。
 そう伝えてから恐れずに仕掛けていくようになりました。

③守備の強度を高く
「ボールを奪う距離感を養う」
 1対1の相手をしながら、どの距離感なら足が届くのか、体感で学ばせると共に、飛び込める距離感を感覚的に覚えさせようとしていました。
 これは結構大切で、やらないでいると、すぐに距離感が狂い始め、仕掛けるタイミングが遅くなり過ぎたり、奪うときに飛び込むタイミングがズレたりしていくので定期的にやらないといけないのだな、と感じています。
 今は私の身体が元気ではないので、付き合えていません。

「走って距離を詰めることのできる範囲を知る」
 これは教えているというより、息子から学んだことで、どうやら感覚的に理解をしているようですが、パスコースをわざと開けておいて、そこに通されたら、ギリギリ追い付いてカットできる範囲を把握していたり、相手を追い抜いてボールに追いつける距離感を把握していおいたり、自分の守備範囲を把握しておくのは重要なのだと息子を見ていて感じました。
 そのお陰でスピードを守備でも活かせており、速く守備範囲の広い選手に仕上がっているのではないかな、と感じます。

■当たり負けしないフィジカル

 1学年上の子たちと一緒にやれていた経験は大きく、一回り身体の大きな選手と対峙しても戦えるように当たり負けしないフィジカルを持とうという意識は強くなりました。
 息子は若干小さな方なので、明らかに身体をぶつけてくる相手にはこちらもスピードも使って「m×v(質量×速さ)」の運動量を増加させることで大きな質量に対抗しようとしていました。
 同学年では当たり負けすることはほぼない状況で、ブロックトレセンレベルなら、身体が飛ばされることもなく、ずっとボールキープしていられる状況になっていました。地域トレセンではまだそういうトレーニングをしていないので、どこまでやれるかは未知数です。

■スピードの活かし方を考える

 足の速い息子ではありますが、地域トレセンレベルになるとダントツ速い訳ではなく、とはいえジュニア世代では筋トレも避けたいというスタンスでもあり、身長を伸ばすことに専念するという背景もあって、スピードゴリ押しの選手ではなく、スピードを上手く使う選手にしようと考えました。
 ドリブルも30mが早ければ充分だし、一瞬の抜け出しが早ければ良い。
 そして、より速く見せるには、相手の重心を崩せれば良い。
 その隙を作るためのボディフェイントを習得しよう。
そんな発想で関わっていました。

 しかし、縦に抜ける技術ばかりだったので、今はカットインをどう見せるか、どう織り交ぜるかを試行錯誤中です。

 そして何より、スピードを守備で活かす、というチャレンジをするようになっていました。考える余裕を与えずに相手との距離を一気に詰めて奪う。パスカットの罠を張って、スピードを活かして奪いにいく。など守備面でのプレーが目立つようになり、サイドバックでもなかなか良いプレーをするようになったなと感じています。

 個人的にはスピード系の選手は十字靭帯損傷などで選手生命が断たれることも多いので、スピードに依存しないプレーも覚えてもらえたら良いな、と期待をしています。

■サッカーが楽しくて自主練をする

 最近の様子を見ていると、どうやらサッカーをするのが楽しい様で、自分で言われなくても自主練をするようになっていきました。
 何をしているかは不明ですが、好きで楽しくボールを蹴れているなら、それが一番だな、と思います。
 小3の秋、セレクション前の時期は強引に自主練に連れ出したものですが、今はほとんどやらせることはなく、勝手に取り組み、仮に付き添っても、今は防犯上の理由で見ているだけで済むようになっていきました。

これがうまく継続してくれれば良いな・・・と思います。

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