私は何者か、番外編 a dozen 短歌 40
掃除終え廊下に残る淡き塵そも生きているとかいないとか
物音をすべて奪って春雪の白は孤高の色となりける
残すもの残るものとて消えるもの春の雪なるなんの甲斐なく
懐かしい声なるものか端末の一体どこから耳へ注ぐよ
ゆっくりと呼吸しなさい身のうちの哀しきデオキシリボ核酸
平等に降り積むよ雪不確かな記憶の箱に天地無用と
春の雪メロスは怒りそのわけは何年経っても何も変わらず
モモ太郎黍団子未だ懐にあるかまだまだ助っ人呼ぶか
砂浜に影が溶け出す汀より放つ伝言遠くで雷
頭上より東にありて半分の月はレモンのシャーベット
彼と云ふ偉大なるもの服脱ぎ捨ておのれ脱ぎ捨て爪先立ちて
ビールまず2本飲んだよ久々の週末の家恥ずかしいって変
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