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私は何者か、463



日々に追われている。なぜか、そうなる。鬼ごっこじゃあるまいし。追われるのも、無論、追うことも、望んでなどいない。

春だというのに、雪か。ああ、降っているね。まだしばらくは、ゆっくり、寝ていよう。と、冬眠中の、誰だ、どれだ、そうさ、わたしのこころはまだ眠いと、眼をこすりながら。

大変なことが起こったとして、知ってはいたが、わかってはいたが、時間が経つのが早くて、自分自身に折り合いをつけられないまま、こんなにゆふぐれてしまったな。

ごめんなさい。なのか、許してほしい。なのか。わからぬままに、自身は何からも許され続けて、今があるのだろう。

蟻なのだとか。蟻よ、ごめんね。小さきもののたとえであるとして、その一歩さえも我は未だ越えられず。なんの、赦しも乞うことなく、生きている。かといって、その行先を、だれも司ることなどできまいが。

互いの体温で温もりを保ち、我らは小さな生き物である。

その、涙や、その、後悔や、悦びや、試練を、焚べて、燃す。


煙は、高くのぼる。


みたことのある景色である。


荼毘。



わたしは何者か。



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