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創作で「これ、面白い?」と詰まった時の対処法のお話 -ログラインを見直してみよう 編-

創作やってると、それまで楽しく夢中で書いていたのにふっと「この作品って面白いの?」という気持ちにぶちあたるときがありますよね。この言葉が脳裏をよぎると、だんだん筆が遅くなりついには筆が止まってしまう…なんてことも。「いやいやいや、面白いし!」と焦ってやみくもに書き進め、自信がイマイチ持てずに迷走してしまったり。

この記事では、そんな作品の面白さに迷った時の対処法を、物語の土台&指針となる「ログライン」に焦点をあてつつ書いていこうと思います。ログラインとは、「物語の魅力を端的に表す一文」のこと。この部分が揺らいでしまうと、物語全体が揺らいでしまうんじゃないかな、というお話です。

ただ、個人的に「これ面白い?」と頭に浮かぶ時はだいたい疲れてる時なので、「いったん寝て考えよ♡」も答えの一つではあると思うんですけどね(のっけから元も子もない発言すな)


「これ面白い?」となった時用フローチャート

さっそくですが、「これ面白いかな…」と迷った時のフローチャートを作ってみました。

ログライン、大事!

①ログラインを決めよう

ログラインとは、先にも触れた通り、物語の魅力を一行で表す要約文であり、物語の指針となり、土台になるものです。

例えば、ハリー・ポッターのログラインは「闇の魔法使いの呪いに唯一打ち勝った少年が、魔法学校でユニークな仲間たちとの出会い・別れを通して成長し、闇の魔法使いに打ち勝つ物語」。これだけで「あ、面白そうだな~」と思える魅力がありますよね。

そして、作者が物語のログラインを決めるとあとあとぐっと楽になる理由は、「書こうとしている小説のどこがおもしろいのか指針が決められる」「物語の魅力がどこか明確化できる」という点。結局のところ、「この作品面白いかな?」と悩んでしまうのは、その作品に対しての魅力を見失っているからだと思います。
そのため、物語の面白さをログラインで明確にしておくと、「この物語の魅力は?」と自分に問うた時、原点に戻りやすく、問題の洗い出しがしやすくなるという利点があります。

また、ログラインと同じく、
・どのシーンが書きたくてこの小説を書いた?
・どんなキャラクターが書きたかった?
・読者さんにどんな気持ちになって欲しい? 
等々を思い出すのも手です!初心忘れるべからずってやつですね。

余談ですが、私は書く前に、ログラインを含んだ企画書のようなものをつくって自分に「この作品はここが面白くて書きたいんだ」プレゼンの上、本編の執筆をしています。人ってすぐ初心忘れちゃうからさ...。

▸ログラインの作成に関して参考になるサイト

②ログラインを見直そう

「なんか最初設定したログラインが面白くなさそう…」と思ったら、再度自分が面白いなと思えるログラインを設定しましょう。土台部分がぐらつくと、物語がぐらついてしまいます。自分の作品の魅力は、誰よりも自分が把握しておきたいところですね。

また、書いているうちに、キャラクターが暴走し、「私はこういうことが言いたい!」と主張し始め、なんだか小説のテーマが変わってきてしまう場面がありますよね。こういう時も、「これ、面白いかな?」となりやすいポイントです。

物語の魅力を表すログラインと、実際に書いている小説が乖離すると、自分のそれまで考えていた面白さ書いているモノの面白さが異なってきてしまうため、「これ、いったいなにが面白いのかな…」という考えに陥りがちです。

そういうときは、素直に土台となるログラインを見直して、新たにその作品の魅力を設定する必要があります。
ただ、経験則上、あまり何度も頻繁に変えるとと土台がボロボロになり、物語の前後でテンションが変わり、矛盾が発生し…という負のスパイラルが発生してしまいます。
できれば、ログラインの変更は2回以内に納めておきたいところ。

③ログラインに沿った展開にしよう

物語は基本的にログラインに従って書き進めるはずなのですが、ログラインから外れると、当然自分が書きたかったものとは変わってきますから、「これ面白いのかな…?」と揺らいでしまいます。

どうしても物語を書いていると「あれもこれも…」と詰め込んだあげく脱線してしまうのですが(私もよくやるので胃がキリキリします…)、適宜「これはログラインに沿って進んでいるか?」を確認するのはすごく大事な作業です。

感覚的なイメージとしては、小説を書く作業は、ログラインという太い大きな糸に、要素という細い糸を縒っていく作業だと思っています。ですので、「ログラインに絡まない要素を書いていないかな?」と適宜方向転換(時によっては大幅な削除)をするのはとても大事だと思います。

▸お話の構成の仕方でオススメの本

最後に

……えっ、「読者さんから思ったよりいい反応が得られなくて、自分の面白いモノが信じられなくなった…」とな? 
自分を客観視しすぎた結果自分を見失ってしまって、しんどい時ってどうしてもありますよね。

そんな時は、大好きな作品をたくさんインプットして、元気になってから色々考えた方が良いと思うんですよね~! 創作は心のエネルギーがないとできないし、あと正気に戻ってもダメなもんです。あと、休息もめっちゃ大事です!!SNSとか見ずに寝よう!! 
そして、もちろん、書いて表現するあなたは須らく素晴らしい存在だということも忘れずに。自分を労わることも大事です!

行き詰った方にとって何かしらのヒントになれば幸いです。
ほいじゃまたね~!

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沖果南 (syosetu.com)

成人向けの小説を書いてます。寡作ですが、楽しんでもらえたらうれしいです。
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